一章 神の造られたアダムとエバ
天地創造の最高傑作として造られたのが、アダム(人)でした。
そして神は「人がひとりでいるのは、良くない。彼のために、ふさわしい助け手を造ろう」とエバを造られました。神はこれらを見て「はなはだ良かった」と言われたのです。
男と女の存在、そしてこの世界との調和が、神の目からも満足できるすばらしいものであったのです。
さて神のシェイプ(形)ではなく、イメージ(似姿)に造られた人間は、言葉を含む知恵、知識を持ち、感情豊かな心(情)を育みます。ロボットではなく、自らの意志を持って神の愛に応答できる、自由意志を与えられています。そして神と通じる霊性(魂)を持ち合わせた、人格的存在なのです。
男女という、全く違う性質、機能、感覚の存在が、一つの目的を持って支え、成長しあい、一つのものとなるのです。
男性と女性が支えあって創りあげる社会、その一番の基礎は、男女の結合である結婚・家庭ではないでしょうか。その交わりの中で人間は、神のかたちの真髄である「愛」と「聖」を学ぶのです。
他者から選び抜くという排他的な「聖なる」結婚という関係の中で、その伴侶だけを愛し貫くことを学ぶのではないでしょうか。
(続く)
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