「さあ行くよ！出発の時間だよ〜」　実家に帰る楽しいドライブの朝、夫の声が響きました。食べ物、飲み物、お菓子に果物、そして身だしなみを整え、大慌てで家中の部屋を駆け回り、電気を消して、戸締りをして・・ふと気がつくと夫がいないのです。
外に出てみると、夫はもう車の運転席にいるではありませんか。
「さあ行くよ！」の掛け声と同時に持てるだけの荷物をもって、車に積み込み「まだかまだか」と窓を拭きだし「なにをぐずぐずしているんだ」と思いつつ、地図を広げ裏道チェック。やっとのことで車にたどりついた妻は、すわっている夫に唖然。そしてイライラがたまった夫の運転に妻が注意し、夫は沈黙。楽しいはずのドライブが台無しでした。
　このような我が家のある朝のことを、メッセージの例話として紹介したところ、思わぬ反響が返ってきました。「うちもそうなの」「うちの主人だけかと思ってました・・」（女性）
「イライラしないように、この前は車の掃除をして待ってましたよ」（男性）
　夫婦のイライラについて、次から次へと感想が返ってきたのです。それにしても、神の最高傑作として造られた人間なのに、どうしてこうも上手くいかないのだろうかと思ってしまいます。
　こうしたすれ違い、行き違いは、どの夫婦にもあることでしょう。そこでこうしたすれ違いに表れる男女の「違い」から、人間がどのような存在として造られているかを考え、そのすぼらしさと、「歪み」を見て行きたいと思います。（続く）