TOP>目次>h100302, h100405, h100705, h100906, h101101, h101201


「ハーモニー」違いのゆえに
148-100906
日本ホーリネス教団 下山口教会 牧師夫人
結婚&家族カウンセラー 西岡まり子


第三章  違いは魅力的・・・性についても

 自分にないものを持ちそろえた異性、そんな人にお互い魅力を感じます。
体の違い、機能の違い、性質上の違いがとても魅力的で、近寄りたい、交わりたい、一つとなりたいという強い欲求を、誰もがもっています。
 神は神の祝福どおりに命を生み出すことのできる、すばらしい二つの性をくださった。そして二つの性の結合を、創造の当初から祝福し、「それで人は、父と母を離れて、妻と結び合い、一体となるのである」(聖書) 妻との結び合い=結婚 という結びつきの枠をくださったのです。
 日本では一年間に約百十万の新しい命が誕生し、一方で約三十万以上の命が人工妊娠中絶によって闇に葬られています。男女が愛し合って与えられた命なのに、抹殺するという方法で「白紙」に戻す中絶。産めない現状なら、なぜ命の生みだされるような男女の深い交わりをもつのでしょうか。
 現代において、性の力が結婚の枠からはみ出て一人歩きし、結婚外でもその様な愛情表現は自然で喜ばしいものと、勧められているからでしょう。その結果として、不妊症や結婚も望めない感染症の責任を負うことになりかねません。
 神が与えて下さった素晴らしい性という違いが崩れるとき、結婚が崩れ、夫婦が崩壊し、家族が致命的な傷を負います。そして社会そのものが傷つき、挙句の果てに文明さえも衰弱していきます。
 どうして神の祝福である性、男女の違いが破壊的なものとなってしまっているのでしょうか。次はそのことを、考えていきます。


(続く)

h100705へ 目次へ h101101へ