海外旅行 ベトナム編 2016年08月
「Asian Story はじめてのハノイ・ハロン湾・チャンアン 4日間」 ANAハローツアー
昨年同様ツアー名に『はじめてのハノイ』とありますが、ベトナム自体4回目。ハノイ・ハロン湾は2回目・・・。
ホアルーはベトナム丁朝の首都といわれています。丁朝の初代「丁部領(ディン・ボ・リン)」についてはいろいろな伝説があるようですが、それは後程。
チャンアンは鍾乳洞内を流れる川を遊覧します。今回のツアーでは2回も船に乗ります。ただ、天候が気になりますね。なにせ今のベトナムは雨季です。
2016年08月13日
3日目 行程図@ ホアルーはハノイの南約100km位でしょうか。1時間くらいの移動時間と聞いています。チャンアンはそこからそれほど離れていません。ところで地図上、左下一直線に瞬間移動していますが、GPSのエラーのようです。
ソフィテルプラザ ハノイ
ソフィテルプラザ ハノイ 外観 このホテルはタイ湖の畔にあります。比較的落ち着いた地域と思いこのホテルを選択しました。ただ、フリーでハノイ市内を観光しようと思うと、ちょっと移動が不便かもしれません。ただ今回はフリーの時間がないので、静けさを採ってみました。
ソフィテルプラザ 部屋内部 入口側から覗いてみました。小奇麗に整備されています。窓からはタイ湖が見えるタイプでした。
ソフィテルプラザ バスルーム バスタブはガラス扉の中にあります。シャワーの水量・水圧は十分にありました。温水に関しても特にストレス無く温度が上昇しました。ただ、カランとシャワーの切り替え操作が初め上手くできませんでした。
ソフィテルプラザ ラウンジ 本来ならタイ湖を見ながら朝食が取れるはずですが、今回の2日間は雨が降っており、望むような景色は残念ながら見られませんでした。
今回の客層は例の騒がしい方々が少なく、落ち着いた朝食が取れました。料理は多種多様とは言いませんが、十分満足できる種類と供給量がありました。そして、コーヒープレス式のコーヒーをボトルごとテーブルに置いてくれます。
鎮国寺 現地時間 8:00頃
鎮国寺 (チャンクオック寺) 朝食後、雨も上がり出発まで多少時間があるのでホテルの周りを散策していると、屋台を設置しようとしている人が多数集まっていました。何だろうと近づいて行くと、古そうなお寺が目に入ったので覗いてみました。
鎮国寺 本堂 見学してよいのかわかりませんが、勝手に入ってしまいました(汗)。この建物は位牌や仏像みたいなものが、多数置かれており、静かに手を合わせている方がいたので、遠くから見るだけにしました。境内の奥に石碑があり、この寺の歴史が書かれており、周辺国から寄進があったと記されています。
鎮国寺 ホテルから 雨が降ってきたので急いでホテルに戻ると、廊下の窓からこのお寺が見えました。見ての通りこじんまりとしたお寺です。後から知ったのですが、ハノイ最古の寺院の一つと言われているようです。
ちょっと書きにくいのですが、タイ湖は水質汚染が進んでいるようで少し臭います。魚もゴミも浮いていたのですが、泳いでいる人もいました。ある意味さすがです(苦笑)。9時にホアルーに向けて出発なので、そろそろロビーに移動します。
ホアルー 現地時間 11:30頃
ホアルー 東門 9時過ぎにハノイのホテルを出発して約2時間半で到着。あぁ〜、雨が降っています。カメラ撮影のため両手を使えるようにと合羽を着て見学しましたが、これが大失敗。蒸して蒸して汗だくになり大変でした。この時期観光するなら、雨の量にもよりますが防水のカメラや、傘を差しても片手で撮れるカメラなど工夫した方がいいです。
ホアルー 第一の門 中国1000年の支配から独立戦争を挑み、勝利したのは呉権(ゴ・クエン)。その死後ベトナムは十二史君の時代と呼ばれる混乱に陥りましたが、他の豪族を滅ぼし再び統一したのは丁部領(ディン・ボ・リンです)。彼は中国の影響が大きいハノイ方面を避けて、根拠地近くのここ「華閭(ホアルー)」を都としました。968年のことで、丁朝の始まりです。
木の門 この門は跨いで通る不思議な門です。軒部分に結構な彫り物があります。ただ、どういう理由で門に板を渡しているのでしょうか?
丁部領祠 木の門を入りしばらく進むと、このディン・ボ・リンの廟が見えてきます。このディン・ボ・リンの歴史上の彼の父親はディン・コン・チュ(丁公著)といい、反中国の豪族、ズオン・ディエン・ゲ(楊延芸)の武将でしたが、早くして亡くなってしまいました。
伝説ではカワウソが父親とされています。超人的な能力を持った英雄は、出自が超自然的なものがありますね。桃太郎や金太郎のように・・・(笑)。
丁部領祠内部 廟の内部は結構狭く暗いです。見学の人数が多くなると、身動きがとりにくくなります。そしてこの時期は非常に蒸していました。
実はこの廟、17世紀に建てられたものです。1010年にタンロン(ハノイ)に都が移されたのでたった40年間程度の首都でした。そのため、宮殿は3平方キロで堅固な城壁に囲まれていたとされていますが、正確な都のなど規模は分かっていないのです。
丁部領像 ディン・ボ・リンの丁朝は国号を大瞿越(ダイコヴィェト)としました。「偉大な越」という意味です。この丁朝は国内治安を維持するため、虎などの猛獣を入れた檻があり、罪人をその折檻の中に投げ入れたそうです。また政権安定のためディン・ボ・リンは有力な豪族から5人も皇后を入れたそうです。その結果、逆に宮廷内の内部抗争によって結局は暗殺されました。
丁l像 丁l(ディン・リエン)はディン・ボ・リンの長子になります。彼はベトナム平定戦において父と共に転戦しましたが、丁朝成立後は何故か末子の丁項郎(ディン・ハン・ラン)が皇太子となりました。これに不満を持った彼は弟を殺害しましたが、これをきっかけに宮中に混乱が起こってしまいました。その際、宴会で酔ったディン・ボ・リンも暗殺され、次いでディン・リエンまで殺されました。最終的に丁朝は2代で潰えますが、混乱の理由は長子を跡継ぎにしなかったことと、皇后の出身氏族による権力争いと思われます。
この祠は17世紀に建てられたそうですが、この時期のベトナム北部では莫(マック)朝の混乱期です。それにも関わらず、結構しっかりとした造作がされています。
丁項郎像 丁項郎(ディン・ハン・ラン)はディン・ボ・リンの末子で、プロフィールは上記の通り。結局、丁朝の皇帝は次子ディン・トゥエが継ぎましたが、6歳と幼かったため摂政の黎桓(レ・ホアン)が後見しました。後にレ・ホアンは即位し、黎朝を興しました。そのため、このホアルーの史跡にはレ・ホアン(後に黎大行:レ・ダイ・ハンと呼ばれる)の祠もありますが、今回は見学しておりません。また、その奥には発掘調査現場を保存した博物館もあるそうです。機会があったらどうぞ。
裏から見た東門 現地時間12:00頃です。あんなに沢山いた観光客が全く見えません。皆次の目的地へ移動したようです。これは通常ハノイから9時にホアルー観光のツアーが出発し、11時には観光開始のようです。我々は11時半頃に到着ですので、観光時間が遅れています。気が付いたら祠も人がいなくなっていました。時間をずれせば静かな見学ができる例ですね。ただ、実際には偶然のようですが・・・(笑)。
Ahn Dzung Garden Restaurant 現地時間 12:30頃
アイン ズン ガーデン レストラン このレストランで昼食です。ここでは「ブン チャー」と「山羊焼肉」を食べる予定です。生まれて初めての山羊肉です。どんな風味なのでしょうか?ちなみに私が一番好きな肉料理は成吉思汗です(笑)。
店内内部 ちょっと撮影が暗くなってしまいましたが、こんな感じです。大部屋が何室かあって、雰囲気的には客の国籍(人種)で部屋が分けられている気がしました。なのでこの部屋は日本人ばかりと思います。
サイゴン お約束の乾杯。現地のビールは「サイゴン」しかありませんでした。ただ、ベトナム産のワインは数種類用意されています。同行された方はワインを選択されていましたが、なかなかのクオリティとのこと。皆さんも機会があったらどうでしょうか?
山羊焼肉と揚げ春巻き ベトナム北部お馴染みの揚げ春巻き「チャーゾー」。ここでは、これほどビールに合うものは無いでしょう(笑)。で、この地域の名物の山羊焼肉ですが、出て来た肉は、歯ごたえのある香辛料の効いた豚レバーといった感じで、気になるような臭みは感じませんでした。いろんな部位を焼肉風に食べるのかと思いましたが、今回は違うようです。まぁ個人的感想ですが、チャーゾーで十分です(苦笑)。
ブン チャー 一般的なガイドブックには「米麺のつけ麺」とされていますが、ここのは「ぶっかけ蕎麦」的に提供してきました。肉はハンバーグをちぎった感じ。う〜ん、想像とちょっと違うかな。風味的にはそこそこ美味しかったですよ。まぁ、いい経験でした。
椰子の実ジュース 〆の椰子の実ジュース。すっきりとした甘さのジュースです。時期によって中のジュース量が違うそうです。この時期はたっぷり入っていました。
料理はこの他に野菜の玉子とじスープと炊き込みご飯がありました。 さて、お腹が満たされたところで、次の目的地「チャンアン」に移動します。
チャンアン 現地時間 14:00頃
チャンアン チャンアンクルーズの入口です。世界遺産「チャンアンの景観複合体」は、古都ホアルーと、奇岩の上の聖地ビックドン、元祖陸のハロン湾タムコック、そしてここチャンアンからなります。この中ではタムコックでのクルーズが有名でしょうか。ただ聞いた話によりますと、チャンアンの方が観光地化が比較的新しく従業員の管理が良いため、嫌な思いをする可能性が少ないそうですよ。
クルーズコース イメージ 今回のクルーズは、右下の船着き場から時計回りに進みます。電波の状態が良くなかったのか、GPSログが乱れに乱れまくったため、ピンで示しました。航空写真が見難いのが残念です。縮尺は右下を参考にしてください。それと、以下の写真と地図上のピンの位置は一致していません、あしからず。
川面に映る樹々 午前中のホアルーで雨が降っていたので水の濁りが気になっていたのですが、川の周りの樹々が映るくらい水面はきれいで穏やかでした。写真撮らなきゃとカメラをずっと構えていましたが、、ファインダー越しに見るのではなく、直接目で見て焼き付けた方が良かったと思っています。
川底の水草 川底まで見える透明度です。マリモのような緑の塊は水草で、船から直接触れるくらい繁茂しています。偏光レンズがあればもう少し綺麗に水中を写せたのですが。
綺麗な水は涼しげに感じますが、この時期の水は温いです。また、風も生暖かく、船上は水面に近いため非常に蒸し暑いです。タオルの準備をお忘れなく。
リン寺? 河畔にあるお寺のようです。「デン リン」でリン寺と訳すと思うのですがどうでしょう。見る限り、船着き場が整備され、上陸できるようですが、今回のクルーズでは船から見るだけで立ち寄りません。雰囲気は良さそうな寺院です。
野良山羊 クルーズの途中、そこかしこに山羊を見つけることができます。飼われているのか、野生なのかは分かりません。もしかしたら、先ほどの昼食の肉もこの辺の山羊だったりして・・・(笑)。
また、水鳥も多数確認できますが、警戒心が強いのか近くには寄って来ませんでした。撮影を頑張ってみたのですが、この程度のレンズでは綺麗に捉えることができませんでした。
遊覧船 船は後ろに船頭さんが乗り、客は前方に乗り外国人は4人までだそうです。そのため、今回の我々の船にはガイドさんはいません。ちなみに、ベトナム人は6人の定員だそうです。ベトナム人は体重が軽いから6人と言っていましたが、本当はどうなんでしょうね(笑)。水の流れは大変ゆったりとしているので、櫂の一漕ぎで結構スピードが出ます。
クイ・ミン大王の寺院? 本当の名前はなんていうのでしょう?船着き場のようなものは無いので、川からはどうやって行くのでしょね。裏に道でもあるのでしょうか。
第一の洞窟 第一の洞窟です。川の水量にもよりますが、天井が結構低く狭いです。順に突入するので、順番待ちをします。その間に身なりの確認をお願いします。洞窟内で姿勢をいろいろ変えるので。
洞窟内部 先行の船の方を見てください。姿勢をかなり低くしていますね。普通に座っていると、天井に頭をぶつけるくらい低いです。船底に這いつくばったり、のけ反ったりとアトラクションのようです。船頭さんの見事な操船には脱帽です。また、狭い空間なので湿度が非常に高いです。汗だくになりました。
洞窟出口 洞窟を抜けると、また綺麗な風景が現れます。洞窟内では無理な姿勢をしたり、蒸し暑かったりとしますので、出口はほっとする瞬間です。クルーズはまだまだ続きます。
3番目の洞窟 洞窟は全部で大小(長短)9洞位あったと思います。個人的な感想ですが、進むほど空間が大きくなっていく気がします。そのため、3番目ではちょっと屈むくらい。8・9番目に至っては普通に座ったままでした。
孔子廟? これも本当は何という名前なのでしょうか。「フー ホン」を孔子廟と意訳してみました。このお寺も船着き場が整備されていました。何か音楽が聞こえてきたので耳を澄ますと、音源はこのお寺からで、この日は行事があるのかベトナム民族衣装を着た方々が「ニャーニャック(ベトナム雅楽)」の練習をしていました。
天福寺? 「チュア ティエン フック」を天福寺と訳してみました。トイレ休憩のような形で上陸しました。整備はされていますが、漢字が非常に少ないので、比較的新しく建てられた寺院ではないのでしょうか。ちなみに、船に乗ってからここまででだいたい1時間位経っています。
天福寺 船着き場 一番奥の船が我々の船です。船頭さんは高齢の方が多いのですが、年齢を感じさせない操船でした。
ところで、今回の船頭さんからチップなどは要求されませんでしたが、後から聞いたところによると、客一人当たり1USD(or 20,000VND)程度が相場だそうです。今回は4人乗ったので、最後に4USD渡すべきでしたが、もたもたしている間にガイドさんが幾何か渡してくれて、その場を後にしました。もう少しスマートにできなかったのかと後悔しています。
陸のハロン湾 確かに前日観たハロン湾に雰囲気が似てなくはないでしょう。船の中には数本オールが置いてあるので、客が漕ぐことができます。最後に高齢船頭さんを手伝ってあげましょう。
余談をもう一つ。多数の船頭さんがいる中で、日本語を話せる船頭さんは、ほんの数人しかいないそうです。外国人観光客は圧倒的に中国人が多いので中国語(と英語)を話せる人は多いそうです。日本人がたくさん来たら日本語を覚えると言っていましたよ(笑)。
クルーズの終わり 向こうに出発した船着き場が見えてきました。約2時間の舟遊びでした。心配していた雨に降られず、楽しい観光でした。ハノイに戻りましょう。
猫肉料理 また見つけてしまいました・・・。「MEO」は「猫」、「THO」は「ウサギ」の意味。ペットショップではなく、それらの肉を提供するお店とのこと。伝統文化は尊重しますが、どうしてこの食文化になったのでしょう。東アジアや東南アジアに多い食文化だそうですが、単純に肉の収率・収量を考えると、決して効率の良い肉とは思えないのです。でも、文化というものはそういうものなのでしょうね。チャンアンから車で20〜30分位、ノイへ向けて移動した場所の出来事。
ワイルドライス 現地時間 19:00頃
ワイルドライス ハノイ最後の夕食は「ワイルドライス」。ベトナム創作料理の店だそうです。比較的多くのガイドブックに載っているお店の一つと思います。派手さはあまり感じない落ち着いた雰囲気のある外観です。
店舗内部 我々以外にも数名、日本人らしき方々がおられたので、あまり人が写らない方向を撮影。ベトナム料理の店とは思えない感じの内装。フランス料理の店ですと言っても通用しそう。
麦酒とマンゴージュース 今日も蒸し暑い一日でした。冷たい飲み物で乾杯しましょう。そう言えばベトナムは4回目ですが、もしかして「HALIDA」は初見かも。「HALIDA(ハリダ)」は象さんがトレードマークのベトナム北部のビールだそうです。なぜ今まで出会わなかったのか不思議な気がします。
バインセオ 今回はデザートを入れて8皿。一般的なベトナム料理なので、2皿だけ紹介。バインセオに乗っている香草は紫蘇みたいなものやミントみたいなもの。香菜ほど強い香りは無く、非常に食べやすいものでした。ちなみにその他の皿は「エビと黒マッシュルームのスープ」、「ハノイ風揚げ春巻き」、「チリソースとレモングラス風味の焼き鳥」、「豚肉の土鍋焼」、「エビとパイナップルと玉ねぎのチャーハン」です。
魚とカリフラワーの炒め物 もう一皿紹介。他のお皿は画像的に茶色なので、比較的色鮮やかなこのお皿を選んでみました。フライの魚は白身で、あっさりとした塩味の炒め物です。
お昼に飲まなかったベトナムワインを頼んでみましたが、この日はあいにくベトナム産は在庫がありませんでした、残念。お腹も十分に満たされました。そろそろホテルに戻りましょう。
ソフィテルプラザ サミットラウンジ 現地時間 21:00頃
サミットラウンジ このホテルの最上階(20階)にあるラウンジです。ドリンク1杯のサービス券を貰っていたので来てみましたが、指定の時間外になっていたので使えませんでした。昨日・今日とホテルに戻ってくる時間が、既に時間外になっていたので、結局使えないサービスでしたね。
この時間、ベトナム人や外国人で席は既に満席でした。結構人気があるみたいです。ご利用されるなら、早めに来店されたほうが良いでしょう。ちなみに正面に見えるのはタイ湖です。 楽しかった旅も明日が最終日。簡単なハノイ観光をしたら帰国です。