B 黒1が三々入り
55図 黒1が三々 白△に石がある場合は黒1の三々入りが無難です。 白2は黒を閉じ込める最も普通な打ち方です。黒は断固3とツケます。 白4とオサえます。黒5とフクらみ、白6とオサえます。この時、黒7と二段にハネ るのが大切な手です。白8とツグ位のものです。黒9とノビキリます。 |
V 目外し
A 黒2が小目ガカリ
56図 小目ガカリ 白1を目外しといいます。黒2が小ゲイマガカリです。白3を大ゲイマにカケます。 これがいわゆる「大斜」で大斜百変とも千変とも言われる難解定石です。 黒4とツケて外へ出ていこうとします。白5と割り込みます。 黒6のアテには白7とツギます。黒は置石があり難解な変化にならないように黒8と ツギます。白9とキリます。黒10のキリに白11とノビます。この時、シチョウが良い ので黒12が大事な手です。白13に黒14と抜いておきます。白15とカカエまでが 基本定石です。大場の黒16と打ちます。 |
57図 簡明な定石 黒1のナラビは簡明な定石です。白2とコスムのが一番普通の手です。 黒も3と安心して飛び出せます。白4とヒラいて一段落です。基本定石です。 実戦でもよく打たれます。次に黒5とナラんでおくのが本手です。 手抜きも可能です。手抜きしていやろに打つのも有力です。 |
58図 56図白3の変化 白1と一間バサミしてくる定石です。黒2のツケには白3のハネ位です。 黒は勿論4と出なければなりません。白5とノビ、黒6は必然です。 白7とコスんで来た時が問題です。黒8と隅に手を入れます。 白9と一間にトンでくる手がやっかいです。 黒10が勉強した人の手で白11と受けます。黒12のハネに白13とノビます。 黒14としっかりツイでおきます。白はいとろに守りたいが両方は無理です。 白の上方か左辺を攻めることができるので満足です。 |
59図 前図黒2の変化 黒1とコスム定石もあります。白2のオシに黒3とトンでおきます。 白4とノゾき黒5とツギます。白6と開きます。 黒7とノゾき白8と受けさせてから黒9と隅を守ります。白10と置いてきたら 黒11とハネます。白12以下20まで必然です。 黒先手になるので好点に打てます。 |
69図 56図白3の変化図 白3と大きくカケる打ち方もあります。黒4とゆっくりコスんで出た時、 白5とケイマに打つことが多い。黒は6とコスミツケて隅を守ります。 白7とタッた時、黒8と打って隅を完全に守ります。 |
B 黒1が高目ガカリ
60図 黒は隅を捨てて黒1と高目ガカリしてくる定石です。 白2と隅を確保してきた時、黒3とオサえます。 白4のサガリは落ち着いた穏やかな手です。隅の地を確保しながら、 黒のスソアキをねらっています。 黒5と左辺のヒラキが二立三析のバランスのとれた構えです。 白6は絶対ではありませんが逃せぬ好点です。黒7が三子局では好点です。 |
61図 前図白4の変化 白1とソイツケてくる変化です。黒2と堂々とノビます。 白3とコスんで隅の地を固めながら頭を出しておきます。 黒4のヒラキで左辺を治まります。 |
62図 前図白3の変化 白1と激しくハサんでくることがある。黒2とツケて隅の白を圧迫します。 白3、5と反撃しますが、黒6から10と白を封鎖します。 そして黒12と開きます。白13なら黒14と打ち白1と13の間を裂いていく要領です。 |
63図 前図白9の変化 白1とハネてくる場合もあります。黒2のキリコミが鋭い一手です。 勉強しないと打てない手かもしれません。白3と取ります。 黙って黒4とトンでおきます。白5のノビに黒6とタケフにツギ、 白7と取れば黒8と肩をついて出ていきます。 白13には黒手抜きできます。他の大場に打てます。 |
64図 62図白3の変化 白7ツギ(3の一路左) 白1とハネてくる定石です。黒2とガチャンとアテコミます。 白3とアテてきた時は、黒4とアテカエシます。 白5と取れば黒6とアテ白7とツギます。黒8と隅を確保します。 |
65図 前図白3の変化 白1とカケツグのが相場です。黒2とノビ白3とハイ黒4とノビます。 黒が厚くなり打ちやすくなっています。 |
W 白1が三々
66図 白1と一手で隅の根拠を占め、ガードの堅い三々に打つ定石もあります。 黒2の肩ツキが三々の低い位置をとがめる常用手段になっています。 白3のハイに黒4とノビて白を圧迫します。 白5のケイマは隅の根拠をはっきりさせるとともに、黒二子を浮き上がらせて、 大きく攻めようとする形です。 黒6は中央の守りで、黒8も同じです。黒の形は伸び伸びしています。 |
67図 66図白5の変化 白1のマゲは黒二子のダメを詰める厳しい意味を持っています。 黒2と外し、白3のノビに黒4が軽い形です。白5とトンだら、 黒6とオサエて互角の別れです。 |
68図 三々へのカカリとして、もっとも多く打たれる型が黒1の大ゲイマのカカリです。 白は外へ出ようとして2と打ちます。黒3と根拠作りのヒラキを打ちます。 これで定石は一段落です。後は運用です。仮に白4とカカリ黒5と受けたとします。 白6のケイマに黒7と受け、白とヒラきます。黒9と守っておきます。 |
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