三子局の定石選択
定石は5万から6万位あると言われています。 6万位の定石の中で三子局の黒三子を活用しやすい定石があるはずです。 榊原章二棋士の定石講座が私には大変有益でしたので紹介します。 |
T 白1が小目の場合
A 黒2が小ゲイマカカリ
1図 三間ハサミ 白3と三間にハサミます。 黒4と安定を第一に打ちます。 白5のハネはこの一手です。 黒6はこれで十分です。 白は7と9割9分こううちます。 黒8と打って安定を図ります。 |
2図 三子局では白不利 白11(4)ツグ 1図白7の変化図です。 白7とアテられた時、黒は9にツナがないことが大事です。 黒8とアテカエシます。 黒10とアテます。白11は4のところへツギます。 黒12とカケツギます。 黒は外回りで黒が打ちやすくなります。白は打ちにくくなるから白7は打ちにくい。 |
3図 白1ケイマ 白1とケイマに打ってきたら黒2と打ってもらいたい。 黒2が三子局では大事な一手になります。 |
4図 二間ヒラキ 白1の二間ヒラキは低いので左辺は過小評価をします。 白1なら直ちに黒2、4を利かしてから黒6とツメます。 左上隅の黒は安全なので小さく守るよりもより発展性のある黒10と守ります。 |
5図 三間高ハサミ 白1と三間高ハサミの場合です。 黒2と打ちます。ハサミが低い時と違います。 白3とコスんだ時は黒4とスベリます。 白5とヒラいた時は黒6と三連星にゆっくりと打ちます。 |
6図 ケイマ 白1とケイマに受けた場合です。 黒2、白3、黒4は前図と同じです。 |
7図 コスミツケ 白1とコスミツケた場合です。 黒2と打ちます。8の一路右に打ったりしてはいけません。 白3が妥当な手です。他の手はうまくいきません。 黒10と外へ出ていきます。生きようとする手は打ちません。 黒12と打って好調です。 |
8図 白1ハネ 白1とハネてきた場合です。 黒2とアテコミます。 白3とアテてきます。勿論次は黒4とツナぎます。 白3で5にカケツゲば黒は6に受けておきます。 白5とカケツイで自分の傷を補います。 黒6では7にキル手もありますが、まぎれのない黒6と打ちます。 白7とツイだら黒8とケイマに守っておきます。 |
9図 二間ハサミ 白1と二間にハサんできた時は黒2と二間にトンでおきます。 黒2は地ができません。そこで黒4とツメて白1の石を攻めます。 白5はうるさい手です。黒の二間トビの断点をねらっています。 それを防ぐために黒6と打ちます。白7と打ったら黒8と外に出ます。 |
10図 参考図 前図黒8が大切な理由。 黒1と隅に地をもとうとすると白2とツケられて封鎖されてしまいます。 |
11図 白ツケギリ 黒の二間トビの薄みをついて白1、3と切ってきた場合です。 黒6、810と外側を厚くする打ち方を選びます。 |
12図 柔軟性 白1、3とツケヒイた時は黒4と柔軟性のある手を選びます。 白5とキッてきた時はこの付近は何もしないで黒6と打ちます。 白7と黒一子をカカエた時は黒8とアテてから黒10と白の一子をカカエます。 |
13図 二間高ハサミ 白1と二間高ハサミの場合です。 黒2とコスミます。昔から打たれていた定石です。 白3と外側にケイマ打ちをします。黒4と隅にケイマして安定を図ります。 黒2、4と強い石になったので黒6とハサムのが好手になりきす。 |
14図 変化図 前図白3の変化図です。 白3と隅にケイマしてきた場合には黒4とツケコシます。 以下黒12まで黒は外側が強くなります。 |
15図 変化図2 白3とコスミツケて来たときは黒4以下黒8まで外側に一歩先にでます。 |
16図 13図の続き 白が上辺を手抜きした場合の黒の攻め方。 黒2と肩をつきます。白3と出てきた時は黒4とオサえます。 白は辛いけれど5と出てきた場合は黒6とモタレ作戦を実行します。 白7と出た時は黒8、白9を交換してから黒10とノビキリます。 黒8がアマには気がつきにくい手です。 |
17図 13図の続き 白1と打つのが良い打ち方です。 黒2のコスミはこの一手です。相手の石を裂いていくことが大事です。 白3のコスミが白の態度です。黒▲の石にツケたりすると黒が強くなります。 黒4は白の2と3の石を裂いていくので当然です。 白5と中央に出ていきます。 黒6と打ち、白1、3,5をすぐ攻めるような手は打たない。 自分の石を連絡させ守るのが大事です。 |
18図 白1コスミツケ 白1のコスミツケをもう少し詳しく説明します。 黒6まで15図と同じです。 白7と一間にトブことになります。 黒2、4,6、の石をすぐ生きようとしないことが大事です。 そこで黒8と打ちます。黒にワタられないように白9と打ちます。 黒10と守っておきます。 黒8,10,12のように黒は外側に石がくるように打ち進めたい。 |
19図 一間ハサミ 白1と最強のハサミを打ってきました。 黒2と上にツケる定石が分かりやすい。 白3とハネます。黒4と引く定石が分かりやすい。 白は左辺に二間に5と開く定石があります。当然黒は6とキリます。 白7とアテ、黒8とノビます。白9とツイでおくのが手筋で定石です。 黒10と取って一段落です。 |
20図 参考図 白は上辺を手抜きすると黒2、4、6と攻め立てられてしまって困ります。 |
21図 19図の続き 白1は省けません。黒2と受けます。 もし白3とコスミツケてきた場合は手抜きしないで黒8まで打っておきます。 |
22図 19図白5の変化図 19図白5で本図1とカケツいだら黒はどう打つべきか。 黒2と打ち白△の石を外に出さないことが肝要です。 すると白3にツケ黒4とオサえ、白5とキルことになります。 黒6とアテ、白7とノビた時、黙って黒8とノビておくのが肝要です。 白9とワタるのが最善手です。 黒10とカカエた時白11と隅を守ります。 現在はシチョウが良くても黒12とポン抜いておくのが大事です。 将来黒の厚みとして働きます。 |
23図 仮想図 仮に白1とカカってきたとします。 黒の厚みを生かすために黒2とハサミます。 白3と一間に飛んだら黒4と飛んでおきます。 白1、3を攻めながら下辺に黒地を作っていきます。黒の厚みの所へは地を作り ません。 |
24図 シチョウ 黒1とシチョウにカカえた時、白2とシチョウアタリに打ってきたとき黒はどうするか。 白△の石を取ってはいけない。逃げられてもいけない。黒はどうすれば良いので しょうか。 黒3と打つのが良い。自分では見つけにくい手です。 白△を逃げると左上隅の白が攻められてしまいます。 白4以下黒13まで左上隅の白が死んでしまいます。 だから白2のシチョウアタリは打てないことになります。 黒3と打ってシチョウアタリの価値を無くしてしまうのが肝要です。 |
25図 一間高カカリ 白1と一間高カカリに打ってきた場合です。 黒は黒2と打つ定石を選びます。 白3オサえ、黒4キリの時、白5と打ってくることが多い。 黒6とノビ、白7と打ちます。(シチョウは白有利) 黒シチョウ不利な場合は黒8と打ちます。 白は4の黒石をシチョウに取らないで白9とアテます。 黒10とポン抜きます。白11と連絡した時、黒12と打ちます。 白は13あたりに開きます。黒14と三連星で十分です。 |
26図 白7の変化図 25図の白7で白1と変化してきた場合です。 黒2とワタります。白3とオサえて連絡します。 黒4とノビておくのが大事な手です。白はしっかり5とツナぎます。 黒は6と打ってしっかり上辺を確保します。 白7と黒8は見合いのところです。 |
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