置碁の打ち方

九子局 六子局
01/09/13up
五子局
02/01/07高一間
九子局実戦譜
02/11/17
四子・五子局
次の一手05/07/23
二子局ミニ中国流
02/03/23
三子局
02/04/27
八子局
04/01/22

九子局(星目)    ボウシ対策

9-1図


白5のボウシを黒がどうさばくか。
九子局の黒の第一の課題であると同時に、それが巧くできるようになったとき、黒は九子を卒業できる実力をつけていることが多いのです.

黒の基本方針

白1、3、5の囲みを破って中央方面へ進出する作戦をとる。

そのために白との戦いが起こってもそれを避けてはいけない。

辺で生きるのは損
黒が辺で生きるのはもっとも悪い手で、いつまでたっても九子局を卒業できないでしょう。

辺の黒を捨てる場合もある。
白5の主目的は辺の石を脅かして隅を荒らすことです.黒はその裏をかいて隅をとり辺の石を捨てる場合もある.






9-2図


ともかく中央へ進出すること。これが考え方の基本です.考え方さえわかれば手段はいろいろ見つけられるでしょう.黒1の一間トビは分かりやすい打ち方の一つです.
黒3、5のようにどんどん中央に進出すれば白に包囲される心配はありません
この局面を良く見ると黒の方が断然攻勢で、攻められているのは白です。
中央へ進出ということであれば、黒1のほかに、黒1の一路下や一路右なども立派な手です。




9-3図
白6とウチコンできました。
九子局の碁では、こんな場面が良く現れます.
白6は黒にここを打たれると黒が繋がって強くなってしまうからです。白は黒の連絡を妨げにきたのです。
白6と打って左下隅の黒2子はどうしますかと白さんは黒の棋力を見ています.星から一間トビした黒2子が心細いと感じるようなら、すでに白の思うツボです。確かに、不安がないではありませんが、ここであわててはいけません。
ここで黒の考え方
1 白6の下へツケテ下辺星の黒と
     連絡 したい。
2 隅を守る。

1 は連絡できないないので、白はほくそ笑む。9-13図、9-14図参照
黒7と守っていれば隅に10目くらいの地が約束される形で死の心配は全く無いです。


9-4図  白の逆襲 無理

白の無理手段をとがめ中央突破する手段を見つけてください.
9-4図
白2とケイマでかぶせてきました。黒3と頭を出そうとしたら、白は強引に封じ込めようとしています。こうしたとき、黒は白のいいなりになってはいけません。黒は白の包囲網の弱点を見つけ、白の網を突破したい。

9-5図
まず黒1と出て、つぎに黒3とアタリをかけます。白4とツグしかありませんから、黒5とアタリをかけながら突破することができます。黒9と突き出したことにより、上の白2子がすっかり弱くなりました。
9-5図  正解

辺で縮こまって生きるより中央突破の作戦が良い.
9-6図  黒弱気


9-6図
黒1はボウシにケイマの格言どうりの手で、あとの変化も割合少なくわかりやすい打ち方の一つです。白は2とツケる手を打ってきました。黒3は絶対にこの一手です。白4には黒5が堅実です。白6のとき黒7はコウを恐れた弱気の態度です。このように遠慮ばかりしていると、白は図にのって無謀な手段を押し付けてくるでしょう。

9-7図
白6に対して黒7とキッたのは当然です.白8には黒9と取ってコウです。白は10とコウダテをしてきました。白がどこへ打っても黒はコウを解消します。
序盤戦のコウをしかけるのは白の無謀です。断固退けてください.
9-7図  正解

黒11は2のところをツグ
9-8図  白失敗

黒1はわかりやすい受け方です。黒5、9のように、断固として隅を守りきることが最も大切なことで、これが白のボウシ作戦の裏をかく事になるのです。

9-9図  黒満足

前図白12をノビにしました。
黒13で黒1を動き出す手もありますが、むずかしい変化になる恐れがあります.白14とツケてくれば、黒は15、17、19とツキ出します.黒は上と下の隅に実利を得て満足です。辺の黒を捨てる例です。
9-10図  黒十分

白10ツグ
白2、4のツケギリがむずかしい。
白は左辺に相当な地を得ましたが、黒の左下隅の地と大差ありません。それに中の白3子はほとんど働きを失っています.外勢が厚く黒の打ちやすい碁になっています。
9-11図  天下コウ

黒1と打つ手は、黒はあとの打ち方さえ間違いなければきびしくていい手です。黒はコウを恐れずコウに勝って黒有利です.

9-12図  黒十分

黒1の方へ出たときには3、5が手筋です。白は上下に分断されてしまい黒十分です.黒3が形の急所です。
9-13図  黒絶対不利な手

黒3まで隅の守りにはなっていますが、そのかわり、白4の右の黒が白の強い石にくっついて悲鳴をあげています。黒1、3の打ち方は初級者の犯しやすい悪手ですから絶対打たないようにしてください.

9-14図  黒絶対不利な手

黒1は右の黒に繋がらず悪手です。しかも隅になお不安が消えず、黒3、5と打つと不安定な白をすっかり強化させている不利を認識してほしい。
9-15図  黒最悪

黒が辺で根拠を持って生きようとする打ち方は最も悪い手とされています。黒13までで生きましたがその代償として白を固くしてしまいそのはね返りが全局的に広がって、このあと黒は守勢になって不利です.
辺で生きるのは損
9-16図  もう一つのボウシ

白5というボウシを打つこともありますが、前述した白のボウシとほぼ同じ打ち方でいいと思います.要は白の囲みを破って中央進出する作戦をとることです。

九子局(星目)    攻め方

9-17図  攻めて打つ

黒2のコスミツケは白の根拠を奪う厳しい打ち方です.序盤は白を攻めて打つ方がいい結果がでるようです。黒2は「白1を攻めて楽には生きさせません」という強気に戦う宣言です。
9-18図  白一安心

黒2と単に受けているのも立派な手です。ただ、白3とスベると、白の根拠が出来やすく白を安心させることになります。前図黒2のコスミツケは白3のスベリを打たせない好手で厳しい手です。
9-19図  黒中央進出

白7のボウシまでの局面のときは、前に説明したように白の囲みを破って中央へ進出する。黒8とコスンで黒16までとなれば、黒は望みどうりになったと言える.


9-20図  黒失敗

白13と無茶な手を打ってきた.黒14以下戦っているうちに何時の間にか黒の主力部隊が白の囲みの中に入ってしまった。

9-21図  黒良し

黒12でなくて主力部隊(黒8、10)を大切にして黒14、16と白の包囲網を破るのが良い.黒12は取られたが、そのかわり白5、9はピンチになっている。
9-22図   黒良し

前図のようになっては白がまずいので、白9と打ってきたら黒10とツケて白の包囲網を破って外へ出れば白はバラバラになってしまった。
9-23図  黒6好手

白5に対する積極的な手段は黒6と一間にトビます。白にここを打たれると囲まれた感じになるのでそれを避けた手です。特に九子局では、黒の援軍があちこちに散らばっているので、置石と置石をつなげるように打っていくのが良いと思います.

9-24図  黒中央進出

白7と両ガカリしてきました。ここでも、黒は中央進出の考え方です。黒8のコスミが、両ガカリされた際の好手です。黒8と頭を出すことによって白5と白7と連絡を断つことができます。黒12と、上辺の星にある黒石をつなげるように打つのが大切な一手です。黒12で、5の右にくっつけてすぐとりにいくのはよくない。この石は簡単には取れません。攻めたい石にはツケるな
9-25図  ケイマが好手

気を付けなければならないのは  白7のハサミです。前図のように確実な歩みのつもりで8の左とコスミ出すと10と打って封鎖されてしまいます。黒8のケイマの出が好手です。
9-26図  頭を出す

白13は右にある黒と左にある黒をつながらせないように打ったものです。これに対する黒の打ち方は9-13図、9-14のようにしないで、黒14とコスんで、中央に頭を出すのが大切な手で、6とつながるように打ちます.黒14、16、18によって白石は左右に分断されてしまいました。置碁の序盤では、地にこだわらず、外へ頭を出して、石を連絡るのが良い。
9-27図  玄人打法

前図白5と打つ手で白1と手堅く打ってきました.ここで、黒がどのように打つか、上手はじっくりそれを見ている.黒2とコスんで厳しく攻め黒6まででこの白はまだはっきりした眼があるわけではない。黒は玄人のように攻めている.
9-28図  弱気

白1と三々に打ち込んできました。左下隅黒地確保のため黒2と打つ人が多い。白は3を利かせて楽になりました.
前図では黒が白を攻めているのです。前図と本図で作戦のくい違いがあります。
9-29図  包囲作戦成功

黒2と遮断の一手です。白は左下隅を確保しました。そのかわり、外部の白が薄くなり黒の攻勢で白は苦しい。白が生きても回りの黒が厚くなり、黒成功です。

9-30図  黒いやな碁

白2と軽快にトビました。そこで黒3と白の根拠を奪ったとき、白4と打ち込みの強襲です。黒5とツケて下辺をワタり黒地にしました。黒これでうまいことやったと思っている人がいるかもしれない。しかし、白は厚壮になり白12の強烈な打ち込みをする。攻守そのところを変えて黒いやな碁になる原因はこういうところから始まる.
9-31図  黒良し

黒5とコスんで中央へ出ていくのが良い.黒7で8とハネる手もあるがあとが難解になります。簡単明瞭によくなる手がある。黒7と俗にブッツカって黒15まで左方白3石を手中におさめる。



九子局(星目)    ツケノビ

9-32図  黒白共に安定

白1に対し、黒2、4はツケノビ定石です.ツケノビは、この応接によって下辺に勢力を築こうという考え方です.白7は左辺星に黒があるため白7とがまんしなければなりません。ツケ手は黒が安定するので下手が愛用する。しかし、白の方も安定する.
9-33図  白無理

前図白7の手で、いきなり7、9と切ってきました。白の無理をとがめるには黒10とサガルのが肝要です。白11はやもうえません.黒16と押さえ込んでどうなるでしょう.
9-34図  黒攻め合い勝ち

白1のトビがうるさいが、黒10まで「眼あり眼なし」で攻めあいは黒勝ちです。
いろいろな変化があり研究しておく必要がある。
9-35図  白苦戦

白7と中央へ出ていく作戦です。黒12とハシリから14と眼形をうばい、黒16、18とオシて攻めます.上の白も下の白も眼が無くカラミ形で、白苦戦です。

9-36図  強引に分断

白9と烈しく打ち込んできました。黒10のノゾキから強引にサイて打つのがよいのです。黒20と実利につきます。
9-37図  ツケコシ

黒10のとき白11とツケコして捨石を利用する手段は巧妙です。黒12と切れば白2子は取れますが、白に13とツガれて面白くありません。全体を攻める作戦を取りたい。

9-38図  黒攻め続行可能

黒3の出から7までと一子を抜くほうが黒良い。黒11までで白は完全に生きたわけではない。


9-39図  黒凝り形で悪い

白5と三々に入ってきたとき、黒6とオサえる手と7にオサえる手と両方ある。黒6とオサえたとき、白7のハイに黒8とキリ、白9の二間トビに黒10と守るのはいけません。黒は凝り形で、左辺星にある黒がさっぱり働いていません。
9-40図  曲げつけ

白7には、黒8と曲げつけているのが手厚い打ち方です。白9のとき、黒10とコスむのが良い手です.これで白2子は完全に取り込まれてしまっています。辺の置石を活用しています。
9-41図  ハズす

白7には黒8とハズすのがシャレた好手です。以下16と陣容を整える.白17と下がって隅を生きれば、黒18とハネます。

9-42図  ハネ殺し

前図17を打たなければ、黒18とハネるのが厳しい。黒20のハネから黒22とオイて白死んでしまう。
9-43図  白11巧妙

白7のとき、黒8とオサえ、白9のハネに黒10と二段バネするのは、気分良く筋のように見えますが、白11が巧妙な手です。これで黒は打つ手に窮してしまいます。

九子局実戦譜

第1譜(1-4)

白    きら
九子   紫の上 
掲示板上での対戦でした。


九子局は、俗に「星目」ともいわれ、九つの星のすべてに黒石があります。その勢力は絶大です。勢力が絶大のうちに優勢な局面を作るにはどうしたらよいでしょうか。星を地にするのではなく、攻めに使うという考えが基本です。
たくさん置いた場合は、早期に戦う方が有利なわけですから、黒は白石を割って打つ作戦が良いようです。
白1から黒4まで、よく見られる布石です。これをどうこういうのはおかしいかもしれませんが、白を攻めるという立場で考えてみたい。プロプロ置き碁では黒2と打つことはないだろう。
1-1図  コスミツケ

白のきらさんは「黒2とコスミツケて攻めるのがよい。」白1には黒2から4が攻めの型です。





1-2図 攻撃のパターン

黒6とコスんで攻めます。白7は眼形に関係する大切な手です。黒8の一間トビは平凡ながら好手です。黒10は白を攻めています。「非常に大事」なので形を覚えてください。


1-3図 近視眼的な打ち方

白1と三々に打ち込んできました。初心者に限らず嫌な手です。黒地確保のため黒2と打つ人は多いが近視眼的な打ち方です。白は3と打って楽になりました。黒は自分の守りばかりに気を取られ白の一団の攻めに眼が向いていません。
1-4図 正解黒2

白1の3々には黒2の遮断が正解です。白は3以下11まで生きます。黒地変じて白地になった替わりに外部の白が攻めの対象になります。白は苦しくなりました。

1-5図 強襲

黒1のコスミに白2は軽快です。黒3はつまらないように見えるかもしれないが、白の根拠を奪っている。白4は無理を承知の強襲です。黒の次の一手はどこに打ったらいいでしょうか。
1-6図 いやな碁になる

黒1から7まで黒は渡ってうまくやったと思う人は随分いるのではないか。白のお返しは下辺の黒3子への攻めである。黒が攻められいやな碁になりそうです。

1-7図 黒実利大

黒1から3と俗にぶっつかって以下黒11まで白3子を取ってしまいました。替わりに白は厚みができました。
1-8図 大局的

黒1と天元の黒石とつながり、黒3と白を大きく封鎖して好調です。黒1、3は大局的な好手です。

1-9図 守りの形

白4と薄みを補えば、黒5が守りの形です。この手はぜひ覚えてください。隅は心配ありません。


第2譜6手(5-10)

白5については2-1図、2-2図
黒6については2-3図、2-4図
2-5図

















2-1図   山高ボウシ


白1と一路高いボウシを山高ボウシといいます。囲碁の本にはあまり出ていない山高ボウシには黒はどのように打ったらよいでしょうか。
白の囲みを破って中央進出する作戦をとることです。
2譜の黒6と上下の白を分断していく他にどんな手があるでしょうか。
2-2図  山高ボウシのねらい
山高ボウシのねらいは、黒1のカタツキを期待しています。白6、8の2子はシチョウでは取られないから、白10と打つことが出来ます。黒はこれで打てないとはいえませんが、わずらわしくなります。



2-3図  さいて出る

白と白との間隔が狭い方を突破するのが効果があります。白のサバキが難しくなるからです。黒1と白石の間隔の狭い方をさいて出ます。白4に黒5とツッパってもキラれる心配がないから大丈夫です。白6と軽く連絡します。




2-4図  シンを止める
黒7は白の薄みをつく急所です。白8に黒9とシンを止めてしまいます。白14まで想定図です。
2-5図  簡明策
白の山高ボウシに対しては黒1が簡明策で有力です。
白2で3なら黒2です。








2-6図  カタツキ1
白が普通のボウシの時は、黒1とカタツキで形を決めるのは古くからある型です。ただし、この型は手順が長いのでミスが出やすくなります。充分理解してから使うことをお薦めします。白4の時、黒5とオサえます。この黒5が大切でオサえられないようならカタツキはしない方がよい。
2-7図  参考図 黒不満
戦いを避けたいので黒4とゆるめ、黒8と地を作ったりするのは良くない。白9、11と形をくずされてしまいます。黒のカタツキは戦いを仕掛けたのです。それを途中で黒4とゆるめるのは矛盾です。




2-8図    カタツキ2
黒4とオサえれば、白は当然白5とキリます。この時、黒6とアテ白7に黒8とソウ手順が大切です。
ここで白は手を抜けません。手抜きすれば白5、7の二子が取られてしまいます。白が山高ボウシの時は、この二子がシチョウになりません。
2-9図  コウねらい
シチョウを防ぐ白1は必然です。黒2のオサえは急所です。白5のカケツギには黒6が好手です。白7、9には黒10が大切な手です。白11とコウを仕掛けてきました。黒はよほどのことが無い限りコウを解決してしまいます。



2-10図  天下利かずのコウを打ち抜く
白の劫ダテは白1くらいですが、黒はかまわずに黒2と取ってしまいます。黒が有利で打ちやすくなっています。






2-11図  白の捨石作戦
白5でカケツグとコウで取られてしまうので、白5とがっちりツギました。これは捨石作戦です。黒6と打たれると白は逃げられません。この型の白の狙いは白7です。すぐに打っても成功しないので準備工作をします。



2-12図  黒の判断が必要
白1は味付けです。白3、5は準備工作です。いよいよ白7と狙いを実行してきました。黒は受け方を間違えると大変なことになります。ここで黒は白を本気で取ってしまうかそれとも白を生かして外側を厚くするかの判断が必要になります。
2-13図  白を生かす
黒1と上をオシて白2とキリます。黒3と外側を締め付ける捨石の手筋を打ちます。以下黒9まで先手で締め付けます。黒11は省けません。これだけ打てれば立派です。白からこの次は八目でという言葉がでるかもしれません。



2-14図  追うだけで優勢

白1を打たないと死んでしまうからやもうえません。黒2、4と追うだけの展開になり、白は捨てることも出来ず苦しい。黒が優勢になりました。








2-15図  白を取る
白1に黒2とツイで頑張る事もできます。以下16まで攻めあいは黒の勝ちです。しかし、白の厚みも相当なものです。






第3譜12手(11-22)

黒2については3-1図
黒8については3-2図、3-3図
黒12については3-4図

















3-1図  中央強化
黒2とコスミ付け白3とタった時、黒4と引いています。中央が強くなり山高ボウシが弱くなりました。







3-2図  白無理  白19ツグ(10)
白5と大ケイマにカケた時、黒6、8と打ちます。白9と無理にオサえこもうとしても黒20までうまくいきません。






3-3図  黒中央に壁
白2とノビると、黒3とキリます。白4とツイだ時、黒5以下黒9で中央に壁が出来ました。







3-4図  白はバラバラ
3譜の黒12で黒1と打ち、白2の時、黒3と出て白4には黒5となれば、白は三箇所バラバラにされて苦しい。






第4譜12手(23-34)

黒2については4-1図
黒12については4-2図
黒4は白の石を分断していないので黒12とツグ価値がありません。
第4譜のあと白に11の左に出られると左辺が破れてしまいます。












4-1図  白苦しい
4譜の黒2の手でも黒1と打てば黒3まで白は苦しい。








4-2図  価値のない石
4譜黒4はツグ価値のない石です。黒1とツグと左辺が地になります。








第5譜10手(35-44)
黒2については5-1図と5-2図
黒4は打たない方が良い。黒4の左の黒石は白石にくっついていて捨てたい石です。
黒6は悪い手です。黒2と6の石の真中を白の7、9が貫いているからです。10は一路右に打つ方が良い。黒3子の真中が急所になります。











5-1図  黒1は無理
黒1のオサえは無理です。白2のように単にキルのが良い。3のところは両アタリになるからやもうえない。白4とカカエられて左辺は破られた上に黒一子をカカエられてしまいました。従って第5譜の黒2はやもうえない。













5-2図  アタリアタリはヘボ碁

白2で黒アタリでツグ。白4でまた黒アタリでツグ。このようにアタリアタリと打つのは通常良くない。ヘボ碁の見本です。黒3に石が来たため黒9から黒13まで
白石が切断されてしまいました。














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