これは著者の平岡 久さんがご自身の青春時代であった24、5才の頃の
軍隊の体験をご自身の記録を元に昭和57年まとめ、自費出版にて発行され、
その後2003年に増補改訂版として再版されたものです。
平岡 久さんの許可を得て、ここに全文を転載致します。
著作権は平岡 久さんに帰属します。
よってこの記事の無断転載は厳禁です。
初版まえがき
此の一文は私の青春、二十四、五才と言う、人生花の時代を過した戦争の想出であります。
昨年三〇師団の戦記が出来、入手して以来書き残そうとかと想い出しました。且つ長男に勧められ、愛する子や、孫の為に、又もっと広く戦争を知らない世代の為に、師団戦記中、四野病本隊の記録を作った原稿を下敷きにして書きました。
名高いガダルカナルより非度い三〇師団、更に哀われな第四野病の事実を文書にしたかったのです。
願わくば、我が子孫が平和を愛する強い人間になって欲しい、との深い願いを籠めて記しました。
同時に又亡き戦友達への弔歌として、捧げたいと思います。
平和、平和、平和、こそ人間が離してはならない宝です。
昭和五十七年三月五日 平岡 久
次へ続く
2003年5月再版発行
「飢餓の比島 ミンダナオ戦記」より転載 禁無断転載(著作権は平岡 久氏に帰属します。)
※(自費出版他発行分NO.94)
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