これは著者の平岡 久さんがご自身の青春時代であった24、5才の頃の
軍隊の体験をご自身の記録を元に昭和57年まとめ、自費出版にて発行され、
その後2003年に増補改訂版として再版されたものです。
平岡 久さんの許可を得て、ここに全文を転載致します。
著作権は平岡 久さんに帰属します。
よってこの記事の無断転載は厳禁です。
まえがき
戦争と飢えと兵士を、一九八二年三月に書きましたが、それを下敷にして、増補、改訂、題名も更えました。
日本は今、アメリカのイラク侵攻、北朝鮮の核脅迫外交等で平和な金満日本が昔話しになりました。憲法改正・教育基本法改正・戦争準備法制度・再軍備・海外派兵論等の大津波が押し寄せて来ました。
それで前記初版二版千部が無くなった時でもあり、老化も激しいので戦中派の遺言として書き残す事にした。
若くして逝った戦友達と昔しの比国人民、今のアフガン・イラクの人達を、日本の焼野ヶ原で死んで行った数十万人を重ね合わせて書きました。
末尾の呆け老人の世迷い言集も見て頂けたら幸甚と存じております。
尚昔しのバカ気た(だからこそ大変なつかしいのです)現役兵時代も素稿は出来て居り仕上げたいと考えております。
戦争体験と反戦運動で一代を暮した人間の人生旅行記です。小学校卒業の百姓の小父さんの拙ない文章、一頁でも読んで頂けたら大変嬉しく思います。
子孫が平和を愛し守る強い人間になって欲しいと願って活字にしました。
二〇〇三年五月 平岡 久
次へ続く
2003年5月再版発行
「飢餓の比島 ミンダナオ戦記」より転載 禁無断転載(著作権は平岡 久氏に帰属します。)
※(自費出版他発行分NO.94)
copyright by hisasi hiraoka 2003
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