振りを速く見せるには
競技としての基本動作において
本項では振りを速く見せる方法をいくつか紹介していきます。
まずは手首の使い方です。
中段構えから剣を振り上げるまでと打ち終わった後とでは
手首の角度が違いますよね。
それではいつ手首が動いていますか?
特に意識していない場合多くの人は
打ち始めから打ち終わりまでほぼ均等に動いています。
小手打ちを例にしますとこの場合下図の左側のような動きになります。
グレーの矢印が拳の動きでブルーが剣、オレンジの矢印が剣先の動きになります。剣先の移動速度はほぼ一定です。
これに対して図の右側は打ち終わりの瞬間に一気に手首を返した場合です。
グレーの矢印で示した軌跡の移動速度が同じである場合、
イコール振りの速さが同じ場合、左側に比べて
剣先はゆっくり動き始めて最後に速くなっています。
振りの速さが同じでも手首を最後に返すことで
メリハリがつくことと剣先の最大速度が増すことで
振りが速く見えるのです。
次のポイントは拳部分を最短距離で動かすということです。
「振りを速く」というよりも「振らない」と言うのが適当でしょう。
下図は楕円と直線の矢印ですが、
どちらが速いかは判りますよね?

また打ち終わりの剣が止めたい場所で止まらず行き過ぎてしまう状況は
「振る」という感覚でやっていて「速く」という意識が強くなった時によく起きます。
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