霧の将軍の縄張り 別館

護身道・スポーツチャンバラのページ


稽古方法 <打突編>



こちらのコーナーで紹介している内容に関して
この通りやったら敗けたとか先生に怒られたとかいうことがあっても
責任は負えません。


小さな子が相手でも自分の稽古はできる

以前某有名掲示板で
「子どもの相手ばっかりで自分の練習なんかできない」
なんていう書き込みを見たことがあります。
確かに大人同士でガンガン稽古する時間がなかなか取れない道場・クラブ・教室が多いのは事実です。
けれども子どもの稽古相手をしているその真最中でもできる稽古はあるわけです。
体格・実力に大きな差があるのに勝負に徹して全力で戦っても
もちろんお互いにあまり良い稽古にはなりません。
この書き込みの人はある程度の手加減をしていて
その時間を有効に使えていないのでしょう。
この時間を少しでも有効に使えればいいと思いませんか?

特に小学生以下の場合は世界選手権・全日本選手権などの大きな大会で大の大人と当たることもありますが、自分と近い体格の相手と戦うことの方が圧倒的に多いはずです。
だから私は子ども相手の稽古ではその子と同じ位の高さに構えます。
子どもから見れば面も届くし相手のスピードも落ちるので
「どうせ大人には勝てっこない」
とあきらめがちになる子も積極的になります。
自分も足が強くなります

低く構えてもリーチや振りのスピードは違うので
初一本はあまり取らないようにしています。
まず相手の攻撃を一度は避けたり囲ったりして防いでから自分の攻撃をすると
良い稽古になります。


怪我をしない・させない

スポーツチャンバラの前身である護身道
まず自分の身を護るのが大事です。
そしてその先にできれば相手も傷付けないことができればいいと思います。
護身術でなく護身道なので。
また競技スポーツとして「いつでも誰でも」「安全・公平」を掲げていますから
防げる事故は防ぎたいものです。

私個人の考えとしては
籠手は着けましょう
エアーソフト導入直前にはあまりに手の怪我が多いため
義務化されていた時期もありました。
現在でも柄が当たったり拳同士がぶつかることによる怪我は見られます。
協会公式の籠手もありますし
バイク用のグローブなんかもお奨めです。
比較的入手しやすく獲物もしっかり握れ指も保護できます。
ただし拳部分に硬いプラスティックガードが付いているものはやめた方がいいでしょう。相手が素手だと当たった時に怪我をさせる可能性がありますので。


短刀を始める前に
熱心な指導者・選手の皆様のおかげで最近短刀を始めたという声をチラホラと耳にするようになってきました。
短刀での怪我を防止するためには、近い間合いでの攻防に目と体を慣らすのが有効です。
そこで安全で遊び感覚でもできる「肩取り」という稽古方法を紹介します。
まず獲物を持たず二人一組で向かい合います。
乱取り形式で相手の左右の肩を手でタッチしに行くと同時に
自分の肩をタッチされないように避けます。
短刀を全くやったことが無いという人なら一定期間やってから獲物を使った稽古に入ってもいいし、既にやっているけどまだ慣れていないという人は数分間やってから短刀の稽古に入ってもいいでしょう。
また指導者の方は「この人に短刀をやらせても大丈夫か? まだ危険か?」
を見極めるためにも使えます。

この記事に関する御意見その他は掲示板までどうぞ
他にも良い稽古方法を知っていたら是非教えてください