スポーツ選手の皆さんへ - 圧痛部位別病変部位と半月板の関係について

スポーツ選手の皆さんへ

私の研究調査では約90％以上の方に半月板の亜脱臼が認められます。
イラストにあるような病変の多くが半月板が関与していると考えております。

関節の特徴は、関節内（半月板、前十字靭帯、軟骨）は治りにくく関節外周は治りやすい構造になっております。
関節内は強い圧やストレスに耐えるように作られているために血管系、リンパ系、知覚神経系は極端に少ない構造になっています。
そのため関節内が破壊されたとき修復に時間がかかる または修復できないこともあります。
そのために関節内を守るシステムが作られております。
関節内を守るために外を犠牲にする また新しい血管系を作ることや、異常を速やかに報告するというシステムです。
犠牲になる、または異常を報告する組織がひざの外周にある滑膜、骨膜、筋膜、筋肉、腱、靭帯、滑液包、脂肪体、神経、血管、骨です。
これらは関節内とは逆に血管系や神経系、リンパ系などが豊富にあるために何かトラブルにすぐに対応可能で、組織破壊が起こっても速やかに自然治癒能力が発揮され、再生能が活発なために治りが大変良いわけです。
ひざの痛みの大多数はこれらひざの外周から発せられます。
痛みはたしかに辛いことですが、必ず意味のあることで、何かの異常が発生したとき また無理をした後などに痛みとして身体は教えてくれるわけです。
痛みが続く時は、けっして無理をしてはいけません。
どうして痛むのかといった痛みの原因を探し、正しい診断をすることが最も重要です。
当院の治療は、原因を探し、半月板の亜脱臼が認められた時、半月板の整復、筋・筋膜伸長療法といった中村オリジナル治療で回復を速めます。