アナログ音源のデジタル録音に必要な機器とソフトウエア
2009.2 一部を加筆訂正しています
この項については「アナログ>デジタル変換の今昔」を併せて参照下さい
必要なハード・ソフト構成 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●ここではアナログ音源をサウンドカードを通してWAVEファイルとしてHDDへ取り込み、編集を行うまでに必要なハード・ソフトを挙げています。CD-Rへ焼くには別途CD-Rドライブ(またはDVD-Rドライブ)が必要になるのはいうまでも無いでしょう。非常に安価なPCでDVD-ROMなど再生専用のドライブしか無い場合がたまにあるのでご注意。焼き機以外は追加投資がほとんどかからない構成を紹介します。 ●サウンド関係のソフトはフリーウエアがネット上で手に入り、しかも使い勝手の良いものが少なくありません。今後、必ずいくつかは使っていくことになりますのでインストール方法が判らない方は覚えるようにして下さい。 ●出力するオーディオ機器の詳細についてはPart1及びPart2の「機種別接続の実際」をご覧下さい。 ※この項ではMP3関連の専用ソフトは掲載してありません。「オーディオ圧縮」の項を参照下さい。 |
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POINT | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■PCは、まずスペックよりノイズの有無を重点的に確認する ■必ず「トラック分割」機能のあるソフトをひとつ揃えておく ■ソフトはフリーウエアで使い勝手が良いモノが多いので積極的に利用しよう ■フトコロに余裕がある場合はPC側より再生オーディオ機器のグレードの高いものを利用する |
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ハードウエア | ||||
USBオーディオ キャプチャ ![]() オーディオ機器とサウンドカードを接続するプラグケーブル。 |
●16ビット・ステレオサウンドカードの付いたパソコン。 企業の端末向けでなければSound Blasterシリーズに代表されるサウンドカードが大抵のPCに付いています。付いていれば安いカードでもできますが、アナログ音源の取り込みをやってみようという方は一応サウンドカードにも気配りを。 価格の高いカードは通常はデジタル出力やサラウンドなどアウトプット機能が充実している分高くなるのですが、入力についてもノイズ対策がとられているものが多い。 ●USBオーディオキャプチャ PC内蔵のサウンドカードではノイズが多い、アナログ入力がモノラルしか無いという場合の対策に外付けの変換器として利用します。デジタル変換はサウンドカードを経由せずUSB経由で行います。 先ずはノイズの混入程度を確認しましょう。 ノイズの混入確認と対策はこちら ●ステレオ・ピンジャック用プラグケーブル サウンドカード付きのPCを購入するとオーディオ機器との接続用に最初から付いてくる事も多い。無ければPCショップか家電店で購入します。(左写真のようなものが一般的) ●ヘッドフォン・イヤホン 録音レベル設定やアナログメディアのチェックにはスピーカよりヘッドフォンの方がモニタしやすい。安いモノでいいから必ず揃えておきます。周囲にも迷惑がかからないし。。。 |
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ソフトウエア | ||||
Windowsも次々とバージョンが変わり、このサイトをご覧の皆さんの環境も様々だと思います。ソフトについてはバージョンによって使えないものもありますので、市販ソフトについてはメーカ発表、フリーソフトについては管理人が動作確認したバージョンを画像下に記載してあります。 必ず自分で動作確認をしてください。 |
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![]() Adaptecの「CD Spindoctor」 Easy CD Creator 4デラックス版付属のソフトです。 Win95/98 Easy CD5PLATINUMのSpindoctor画面 (Sound Streamより起動) Win95/98/2000/Me |
●アナログ→デジタル録音ソフト アナログ信号をデジタル録音するソフトはCD-Rドライブに付属するもの、それを単体としてショップで発売しているもの、フリーまたはシェアウエアとしてネットで手に入れられるものがあります。 Windowsに付属する「サウンドレコーダ」では録音時間に制限があり実質的にアナログ録音はできませんので注意して下さい。 予算の都合でいずれを選択してもよいのですが、CD-Rドライブにバンドルされるソフトとして「WinCDR」「B's Recorder Gold」「Easy CD Creator」「NERO」などをお持ちの方が多いと思います。最新バージョン情報はこちらをごらんください ここでは管理人の使用しているAdaptecのEasy CD Creator デラックス版(ver4.0)に付属する「CD Spindoctor」を利用した例を中心に説明してあります。 このソフトはCD-R機器に付属しているが「デラックス版」でないとアナログ→デジタル録音機能が無いので注意。他のバンドルソフトではこの機能が標準で付いています。 ※単体で市販されているEasy CD5 PLATINUMでは「CD Spindoctor」はSound Streamというソフト上で起動します。若干使い勝手が異なるため、こちらの例も取り上げています。 ※CD-Rバンドルソフトの画面掲載については各企業には承諾を得ておりませんが、ウインドに表示される画面自体に著作権は無いと考えられますのでご了承下さい。 ■その他の録音可能ソフト 以下に紹介する波形編集ソフト「サウンド・エディタ」「Sound Engine」、波形測定ソフト「WaveSpectra」、MP3変換ソフトでも可能です。 この他にもネットで手に入るフリーソフトで録音ができるものは多数あります。「窓の杜」 「ベクター」などで探してみてはいかがでしょうか? |
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![]() Adaptecの 「サウンド・エディタ」 Easy CD デラックス版付属のソフトです。 |
●サウンドエフェクト(波形編集)ソフト アナログソースはそのままデジタル化しただけでは使いものにならない場合が非常に多い。 特にライブ音源では一部をカットしたりフェインドイン・アウトを行う必要があるため必須となってきます。 ここで取り上げる「デラックス版」では「サウンド・エディタ」が付いているので単体のソフトとして購入してもこれ1本で全てが間にあってしまいます。 |
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多機能なサウンド編集ソフト 「Sound Engine」 本格的編集機能がネットで手に入ります Win95/98/2000動作確認 |
■ネットでも編集ソフトは手に入ります。ここではこのサイトをご覧の方に紹介いただきました「Sound
Engine」の使用例も掲載しています。非常に多機能で、本格的な編集機能が豊富に揃っています。音量レベル調整の「Lumpy」というソフトとセットになっています。 操作方法もアイコンボタンでわかりやすくヘルプが充実しているので色々な編集テクニックを楽しめます。 頻繁にバージョンアップを行っており、その都度機能が追加されたり画面が新しくなっているので利用後も時々サイトをチェックするのがいいでしょう。 ※画面掲載については制作者より了解をいただいております。 |
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![]() アナログ録音ファイルの 分割・結合には必携の 「wavez」 Win95/98/2000動作確認 |
●分割・結合ソフト 録音ソフトの分割機能でうまくいかなかった場合、分割・結合専用のソフトがあると便利です。波形編集ソフトでも可能ですが、私は次に掲げる分割・結合ソフトも併用しています。 このサイトでは「WaveZ」というフリーソフトを利用してみました。CD-R焼きソフトには2以上のファイルを結合して1つのファイルとして焼く機能がありますが、WAVEファイル自体を結合させてくれるものではありません。 専用ソフトを使えば波形編集ソフトより操作はずっと楽です。このソフトは軽くてしかもレジストリをいじられないのが良い。会話やマイク録音のようにファイル分割ができないものに特に効果があります。 ※画面掲載については制作者より了解をいただいております。 |
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![]() 見るだけでも楽しい 「WaveSpectra」 Win95/98/2000動作確認 |
●波形測定ソフト 取り込んだWAVE音源の周波数特性などを測定するソフトを使うと耳だけではなく目でも確かめられます。 私はフリーソフト「WaveSpectra」を使用しています。 このソフトも設定ファイルとプログラムだけでレジストリをいじられないので安心。必須ではないがノイズチェックや特性比較に非常に有用です。周波数特性をリアルタイムでPCで見られるのはアナログオヤヂにとっては感動モノでした。 速いCPUとビデオカードをお持ちの方なら明らかにカセットのダンピング特性が他のメディアに比べ劣るのが目で確かめられるでしょう。 ※このサイトでは制作者efu氏より了解いただいて、WaveSpectraによる測定波形を多数掲載しています。 |
PCの必要スペック | ||||||||||||
CPU・メモリ・HDDの容量・スピードが作業に大きな影響を及ぼす項目です。あたりまえのようですが、このサイトで紹介するアナログ音源のPC取り込みからCD-R焼きまでの一連の作業を行うことを前提にすれば「高速、大容量」のマシンの方がストレス無く作業ができることは事実です。 ネットやワープロ利用ではスペックの影響は大きくは無いが映像・音源処理ではCPUやHDDのスピードがモノをいう場面が多くなることは仕方の無いことでしょう。 ■ノートとデスクトップ ノート型PCも最近は非常にスペックが高くなり場所もとらないので保有している方が多いと思います。しかしスペースの都合でスピーカを始め多くの部品を筐体に詰め込むためノイズが発生しやすい、サウンドカードが貧弱なものが多いという欠点があります。 できればデスクトップ型をオススメしますがノートオンリーという方でも、もちろん可能です。サウンドカードから音源を取り込む場合は必ずノイズレベルのチェックをして下さい。 ■処理スピードが影響する波形編集処理 上記の「サウンド・エディタ」など波形編集ソフトを使用する場合はマシン能力が低いと実用にならない場合があります(Windows9x系ではOSが落ちる事もある) 以下がここで取り上げる作業に対するPC能力影響度の目安です。 |
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音源ファイル(WAVE)の編集を★5とした場合のそれぞれの作業のPC能力の影響度を比較したもの。いずれも使用ソフトにより処理時間などに差が出るので一概にはいえません。 CD-RドライブやCD-R焼きソフトで推奨しているスペックと同等以上というのが一応の目安です。 [以下の点にも気配りを] ■HDDの容量 HDDは60分のソースを最終的にCD-Rに焼こうと考えている場合は1G以上確保が必要(取り込み後分割・結合を行う場合) 分割・結合その他の編集を行う場合、オリジナルを残しておく場合は単純に倍の時間分の容量が必要です。 アナログ音源をデジタル化したファイルは音楽CDとして焼かれるまでHDで管理・編集する事になるので以下の補足事項を参照下さい。現在のPCではHDDの容量は有り余る程ありますから予備知識として必要容量を覚えておく程度で良いのではないでしょうか? HDによるデジタル音源管理の実際 |
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再生機器の選定 | ||||||||||||
現在WindowsXP/VISTAがプリインストールされているPCを持っている方であればCPUは1G超、メモリーやハードディスクの容量も十分ありますから、スペックで問題になる事はあまり無いでしょう。 むしろ現在気を使うべき機器はPCではなく再生側のオーディオ機器です。いくらスペックの高いPCとソフトを揃えても出力する側の機器がお粗末では、良い結果は期待できません。 ■カセットの再生 テスト的に取り込むならラジカセ・CDラジカセで十分ですが、腰を落ち着けて昔録り貯めたテープを復刻するのであれば必ず単体のステレオカセットデッキを使いましょう。 これも10年以上昔使い込んだ「高級機」を使うより、現在の「普及機」を新たに購入する方が良い。昔の高級機もメンテナンスをしていないとメカや基板もヘタッているからです。現在、カセットデッキを新たに店頭で入手するのは難しいようですがネットではまだまだ見つけることができますので、一台揃えておくと良いでしょう。 ■アナログレコードの再生 レコードプレーヤは現在では廉価なイコライザ内蔵のものが手に入りやすいのですが、もし将来的にレコードも直接再生して聴きたいと思うなら、少しでもグレードの高い機器を購入したい。しかしレコードプレーヤに関しては廉価品以外は中クラスが無く非常に高価になってしまう。中古を手に入れてターンテーブルなど駆動部分をメンテナンスする(修理に出す)のも一法か。。。 |
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本当に必要なもの | ||||||||||||
録音作業は地味で時間がかかります。最終的にはやってみようとするアナタの「忍耐」「思い入れ」といったまさしく「アナログ的」パワーこそが必須になります。1960年代〜70年代に青春を過ごした方なら「努力」「根性」でモノゴト成し遂げてきたはず。。。 当サイトの内容も、まさしくアナログ音源に対する思い入れという趣旨抜きには語れません(T_T) |
TOP (C)Fukurato 2000.10 2001 Lastupdate 2009.2
父『ぷー魔よ 見よ!あの夜空に燦然と輝くのがPC界最高の星、ペンティアム4の星じゃ。お前もあの星をめざすのじゃぁ』
子『父ちゃん、あっちの星は?』
父『あれはアスロンの星じゃ。あの星も燦々と輝いておるワイ』
姉『父さん、あの星は?』
父『セレロンの星じゃ』
子『あっちは?』
父『ウルトラの星じゃ』
子『あっちのうすぼんやりしてるのは?』
父『ええ〜い、やかましい、天文台かインテルに聞けぇ!』
子『そうだ!鼻型の家には天体望遠鏡あったよな。貸してもらおう』
−鼻型豪邸の屋上にて−
鼻型『☆君、どうだ君の探している星は見えたかい?だいぶ輝きが薄いようだが』
ぷー魔『うっDX486星雲だった。当面の目標かぁ』(涙)
姉『あんた達、いったいいつの話してるの?もうすぐ第2回WBCの開催よ!』
-父子の意味不明・不毛の闘いはかなり続く-たまにどこかのページに掲載中(^^;