WindowsPC関連 
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HDによるデジタル音源管理の実際


この記事はPCデジタル化全般についての補足内容です。
アナログ音源再生計画


補足記事「ハードディスク(以下HD)による音源管理のポイント」では一般的な事項を掲載しましたが実際の取り組みと現実について触れておきます。

[増設したドライブの管理の実際]

管理人の例では現在まで20+30で計50Gをメインマシンに搭載していました。仕事の都合上20G(マスタ)は4つ、増設の30G(スレーブ)は2つにパーティションを切っています。
 あくまで業務上の必要性であって、サウンドファイルを中心に扱う場合には、あまり細かく分けすぎるとドライブごとに無駄な空きが多くなり本来はあまりオススメできません。

増設当初は「これで当面大丈夫」と思ってましたが、アナログ音源やら音楽CD、ビデオ画像など手当たり次第取り込んでいたら、たちまち全体で1割近くまでに残量が減ってしまいました。6つの分割ドライブのうち2つはすでにCD-Rのサイズ分の650Mも切る有様になりました。

▼なぜCD-Rに焼いていかないか、それは次の理由です。

@レンタルCDを借りたあと、CD-Rに焼く時間が無くて(焼き4倍速のため)とりあえずHDに吸い出して後で焼こうと考えた。「後で」が、なかなか来ない。。。
※特に2枚組CDを1枚にまとめようなどと思う場合に多い。

Aアナログ音源やビデオなど、あとで編集しようと思って、そのままほうりっぱなし。。。
※自分で撮影した8ミリビデオなどは特に余計な部分が多く編集が面倒。しかも音楽とちがってすぐ見たいという程のものが少ないので放りっぱなしが多い。

Bオリジナルのベスト盤やオムニバス盤を作ろうとすると、必ずCDの容量一杯詰め込みたくなる。しかも手持ちCD・レンタル・アナログ盤ミックスで、などと思ってみたが曲が集まらない(^^;
※自分が見た映画音楽のサントラだけを集めようとか思ったがうまくいかない。

Cアナログ音源を分割した元ファイルがアチコチ残っている

等々HDの中身は残骸のようなファイルがあふれてしまうのでした。。。

やはりもっとも悩むのはCD-Rとアナログメディアの収録時間の違いです。CD-Rでは80分まで音楽CDとして記録できますがLPレコードでは、せいぜい40〜45分程度。ところがうまくしたもので2枚ではぴったり収まるモノが少ない。カセットもC-60・C-90が殆どなので中途半端。

CD-Rの残容量がもったいないとかケチッているのでは無く、アナログ音源を単にそのままコピーするのではあまりにも芸がない気がするので、「あと20分も空きがあるんだから、何か入らないか。。」とか、つい思ってしまうのです。

再生は仕事場が殆どなので、できるだけCDの交換をしたくないという事もあります(オートチェンジャーを持ってないので)。

いつかやろうと思っても、ヒマがあると「アナログ音源再生計画」掲載用の原稿を作っている時間の方が多いので
←いいわけがましい(^^;



[WAVのまま焼いてしまおうと考えたが。。。]
「未編集でも音楽CD形式で焼いておいてあとで吸い出せば良いのでは?」と考えるでしょうが、CD-DA形式のファイルは専用ソフトで適正スピードで吸い出さないと音飛びの原因になります。私は80分メディアの音楽CDからの吸い出しで外周の方の曲で何回か失敗しました。
 ドライブ・CD-Rメディアによっては低速で逆にジッタが発生する場合もあります。

WAVはWindowsのファイルそのものですから高速吸い出しでもその心配は無いし、変換ソフトは不要。そこでCD-DA形式ではなくWAVのままデータとしてHD以外に保存しようと思ったのです。

▼私なりに考えたのは以下の方法でした。
@CD-RへWAVファイルのまま焼く
ACD-RWへWAVファイルのまま焼く
Bギガモ(MO)にコピーする
CCDエクストラで焼いて空き容量部分にWAVファイルをコピーする


@Aは、一時やってみたのですがWAVはPC用ファイルですので音源としての情報以外にセクタ毎に記録情報が書き込まれるので容量が大きくなってしまう。CD-DAなら74分(650M)に収まるファイルもWAVだと700MのCD-Rでも収まらない。さらにCD-RWではフォーマット後の容量がさらに減ってしまう。

CD-Rでは音楽CDとして編集した後のWAVのディスクは、使用する事が無いのでゴミの山になってさらに整理が煩雑になる。

そして最大の難点は書き込み時間が音楽CD作成と同じだけかかる。これを再びPCにコピーして編集するマメさがあるんだったら、とっくにやってる筈(笑)

BのMO、特にギガモはCD-Rドライブに比べ高い。メディアも高いので私は持っていません。現在業務上でも渡すファイルはFDとCD-Rで事足りていますから、趣味だけに利用するには二の足を踏んでしまう。

Cの方法は自分なりに『せこくて、いい方法だ!』と最初思いましたが、現実は少ししかWAVファイルは焼けないのでかえってファイルを探すのに面倒。。。


[最終兵器 3rd HDD]
・・・というわけで、ダラシナイ管理人の最終結論は「3台目のHDを増設しよう」でした(^^;
 ますますファイル管理がいい加減になることはわかっていても、心の中で「別のPCにも使えるから」と自分に言い訳して、ついに3台目は45G合計95Gになってしまった。

一応RWとメディアとの価格の比較、スピードを十分に考慮した結果なのですが。3台目となるとサスガ3.5インチベイがあってもケーブルが届かなくて5インチベイに別の金具で取り付ける事に。。。(長いケーブルと取付金具と安い方を選んだ(^^;)

CD-RドライブはSCSIだしセカンダリのスレーブが空いていたのでついやってしまった暴挙?ですがこれで満杯になったらもう増設できない。またも心の中の悪いささやきが『満杯になったら、さらに大容量のHDに交換すればいい』『SCSIで目一杯外付けする手もある
←もはや末期的退廃思考

増設して早速大失敗!新しいHDへファイルを移動中、誤って未編集のWAVファイルを削除してしまった。オープンから録ったFMのライブでモチロンCD等になっていない。元ソースは消さないであるがテープは再び「押入の密林の中」(-_-;)日頃から大きなファイルを扱うので、くせでゴミ箱に入れる事をしないで直接削除したのも悪かった。。。

このような経験をお持ちの方は、むやみにHDを増設するのはやめた方がよいというのが私の結論でした。
 私のような整理の苦手な人間はむしろ、常時不足気味の方が、ファイルを整理しようという気になって良いのではないでしょうか?

誰でもHDに空きがあれば「あわてる事はない、じっくり編集してからCD-Rに焼こう」と考えるのは当然の心理だと思います。しかし、どんなに容量の大きいHDDを用意しても、音源ファイルやビデオファイルを取り込んでいたら必ずいつかは満杯になる。そんな場合ドライブ容量が大きいほど未編集でCD-R化できないファイルが多くなるので、ますます中身は混乱するという状況に陥ります。

OSをWindowsにしてからはDOSでは全く扱ってなかった画像・音声それにフォントなどの大きなファイルが増えてきました。最初のWindows95マシンでは1Gしか無かったので、当時は毎日のようにHDのファイル整理をして余計なものを消してました。今では全く容量を気にしなくなった反面、管理がすこぶるいい加減になってしまいました。

「今日はヒマだからひとつ、HDの中身の整理でもするか」という方はエライ今日はヒマだから飲みにでも行くかとなってしまうのが管理人の現状でした(^^;



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