第1譜 1-8 ぷーさん「はい、黒8は、白1,3,5,7の三角模様を意識して打ったので、1間に高く掛かりました。 桂馬にかかると、上から被せられると思って・・・ 」 しげ「黒「い」のワリウチもありました。」 ぷーさん「はい、黒8と一間にかかった時、「い」又は「い」の一路上も考えたのですが、 左辺で戦ってみようかと思い一間を選んだわけです。」 |
白 トモさん 2段 三子 ぷーさん 2級 ぷーさん「今、自分の対局スタイルを改造しようかと考えていますので・・・ よろしくお願いします。 」 Ken「棋譜検討、参加させてもらいますよ。」 しげ「囲碁インストラクターのKenさんが参加してくれれば鬼に金棒です。主に黒のぷーさんの手を検討していきたいと考えています。」 ぷーさん「この対局は、普段の対局とちょっと変わった感じて打ち出しました。 3子局でしたので2で三連星とし、高く掛かってきたので高く受け8まで進行しました。 よろしく、検討をお願いいたします。 」 しげ「三子局で白3は珍しい。 星への一間高ガカリは左辺に白石があるとき、 打たれる手です。白が何を考えて打ったのか。 白7で大模様にする構想が明らかになりました。 黒8は白の大模様作戦を意識して打たれたのでしょうか。」 |
第2譜 11手 (通算9-19) |
Ken「布石になりました。 第2譜の検討は、難しいですね。白黒、いずれも、一間にトンだ石、どちらが弱いのか。」 しげ「白1は特殊なハサミです。白のトモさんは大模様を張って、黒が入ってきたらそれを攻めて有利にしようという戦略と見受けました。 白五子の中に黒は一子です。 こんな時、黒はどう打ったらいいでしょうか。 実戦は黒2でした。 紫の上さんならどう打ちますか。」 紫の上「黒1子が弱いので、私も一間にトビます。 弱い石を攻められないようにと考えます。 」 ともちゃん「2図▲に打つ手は見たことなかったです。 実践で一度使いたい気がします。」 しげ「六子以上の置き碁で白が使う手です。ぜひ使ってみてください。 」 ぷーさん「私もこういう場面で絶対に使ってみようと思っております。 楽しみです。」 |
1図 |
ぷーさん「紫の上さん、Kenさん、検討に加わっていただいて、ありがとうございます。 客観的に考えると、第2譜黒2のとびはタダ飛び出しただけで、白になんの影響も無いので、あまり感心しません。 1図黒1の両掛かりはどうだったのでしょうか? 白が2なら黒3に入って戦えるような気がしてきましたが^^」 Ken「両ガカリに賛成です。」 しげ「1図について 黒1のハサミ返しはサバキです。 白2とコスんで出ていくと黒は三々に入る一手です。 白は4とこちらからオサエるところでしょう。 黒7のケイマが好形で黒がさばいたと思います。 |
2図 |
しげ「しげが黒なら、黒▲と打ちます。いとろが見合いです。 皆さんのご意見をお聞きしたい。」 Ken「はとスミに入られないようにするしかないかもしれません。小目のときに、みかけたような。」 ぷーさん「この手はビックリ^^思いもしませんでした。私もはに受けます。 面白いですね^^ ただ、2線に石が行くので・・・打ちにくいような気がします。」 しげ「周囲は白ばかりなので 中央へふらふら出ていきたくない。 早く治まるため石が二線にいきます。 ぷーさんと意見が分かれるところです。」 |
第3譜 13手 (通算20-32) ぷーさん「黒13は確かに打ちにくかったです。最初は一間に跳ぼうと思ったのですが、 真ん中の白石を攻めるのに白の根拠を奪いたくって・・・ 黒13に打ったのですが、あまりいい感じではありませんでした。」 しげ「ぷーさんの打った黒13は白を攻めるためだったのですね。私は自分の眼形をつくるためだと判断してしまいました。 失礼しました。」 ぶーさん「はい、この後の流れだけ見ると私(黒)が眼形を確保しているだけに見えてしまいますが、 私の中では、ずーっとターゲットはこの白3子と右辺2間に跳んだ2子との絡みでした。 そのためにこれも後に出てきますが右下を犠牲にして頭を出したのですが^^ 」 |
ぷーさん「しげさん、ありがとうございます。 第2譜で指摘されたように実戦では、フラフラと収まりの悪い石になってしまいました。 △と白の待ち構えている方向に向かわなければならないのが嫌でした・・・ 」 しげ「あまり打ちたくないけれど黒1、3、5と一眼を確保しました。」 ぷーさん「はい、真ん中の黒も弱いのでこちらを少し強化してと思いました。なにしろ白石が待ち構えているのが嫌でしたね。 一間に跳んだのが間違いでした。 しげさんの仰るようにして納まるか、両掛かりで収まるか、どちらかがよかったです。」 しげ「私は黒7の手は打ちません。 その理由は 1 ダメヅマリになり、命取りになることもある。 2 コウ材を1つ失う。 3 いつでも打てます。1目です。」 ぷーさん「なるほど勉強になります。これからは気をつけます。 」 しげ「黒13は兄弟喧嘩で打ちにくいです。 白いがくると上の黒十子が弱くなります。 私が黒なら13でなく、ろと一間に飛んでいます。」 |
第4譜 17手 (通算33-49) ぷーさん「はい、確実に生きておこうと思いました。 このあたり、甘い手ばかりになってしまいました。 ご指摘を受けると、「なるほど・・・」ばかりです。 ろのほうがくつろいでいますね。」 |
Ken「やはり、黒6でいに打ちたいですね。(中央に出ておきたい)左上の黒の一団が、いきていないのが心配ですが。」 ぷーさん「そうですか。やはり頭を出すべきでしたか! はい、上の黒一団が生きていないので、弱い石だらけになるのを自分なりに避けて 実戦のように打ってしまったのです。 この時点でも序盤の左上で▲と一間に跳んだ形の悪さが尾を引いているようです。」 しげ「Kenさんと同じです。 中央へ頭を出している石の眼を取りにいっても後手を引くだけです。 白が力自慢なら、白5でいも考えられます。」 ぷーさん「なるほど!打たれてみると^^ この局面ではいがのがせないところなんですね。」 しげ「黒10は確実に眼を作ろうとした手だと思います。 私なら黒ろとオサエで生きます。 その理由は 1 なるべく大きい地を作るには外側をオサエる。 黒10は生きても地が損です。 2 下の白に影響を与える。 3 黒10の手は生きる広さが足りない時打ちます。」 |
第5譜 13手 (通算50-62) ぷーさん「そうですか^^ 私はこの頃は、「地合で勝負しても良いかな?」って迷いました。 でも、方針は変えないでおこうと(狙いは、左辺からの5子と2間に跳んだ白石・・・) 絡みでうまく攻められないかと・・・」 しげ「黒13のコスミで確実に連絡しています。 白△に白石があるので連絡には要注意です。 普通に黒いでも連絡はできるようですが、白△を意識したのでしょう。」 ぷーさん「はい、仰るとおりです。△を意識していました。 とりあえず連絡しておきたかったので、コスミました。 」 |
ぷーさん「このあたりはどう打とうか迷っていましたが、大方針は左辺と右上辺の絡み攻めでした。最終的には、ダメだったのですが、うまく攻められないのか?が大きな疑問です。 」 Ken「いきなりで、なんですが、黒1は、やさしく考えて、黒4にヒラキたかったですね。」 しげ「Kenさんと全く同じことを考えていました。 黒1に対して白手抜きで白が死なない限り、単なるヨセで、有段者なら手抜きします。 だから4に開きたかった。」 ぷーさん「はい、私もこの黒1は後悔しました。かぶせられて苦しい思いをしたので「馬鹿みたい・・・」と^^ 何だかどう打っていいのか解らず、下がりました。 」 しげ「形勢はどうでしょうか。安全な手にするか。 危険でも地をかせぐか。 」 ぷーさん「形勢は。この時点では、まだ黒がいいとおもいます。左はほとんど打ち切って左の地合は白がいいようですが、 右半分は黒が先着しているので・・・ 」 しげ「黒は楽観できる状態ではないように思います。 右辺はあまり大きな地はできそうもありません。 右下隅は実戦の黒11またはその一路上に地を確保したい。」 |
第6譜 14手 (通算63-76) 3図 4図 ぷーさん「黒にに石がくると白石の切断がまだあるんですね。この頃は切断の手など頭に浮かびもしませんでした。」 |
しげ「白1に黒2と打ちましたが・・・ 黒2はのどから手が出るほど打ちたいところです。 気持ちは良く分ります。 高尾本因坊「やみくもにさきばかりめざすものではありません。急ぎすぎは破綻を招くことになります。妥当な本手なら碁に遅れることも、形勢を損なうこともありません。」 私ならここは3図黒1白2黒3と眼形を確保します。 先を急がないで本手を打ちましょう。」 ぷーさん「はい、肝に銘じておきます。」 しげ「黒2は黒地で白には進入させませんという意思表示です。黒いでも白は進入できません。黒いの方が黒地が大きくろ、はなどの打ち込みもねらえるのでお勧めです。」 ぷーさん「いに跳んで三々から覗かれて手にされるのが嫌だったのですが・・・ どうでしょうか?教えてください。 」 しげ「4図白1、以下どんなことをしても白には生きる手段はないと思います。 困るような手がありますか。」 ぷーさん「本当ですね。他の手も確かめてみました。何もありませんでした。 4図黒▲がよかったですね。 ありがとうございます。」 しげ「黒4、黒6と眼形を作り一安心です。 しっかり生きているのでこの打ち方は賛成です。」 ぷーさん「はい、この頃までは地合で勝負しようかな?と半分思っていましたが、 どう見ても地合勝負では足りないようなので、 この後初志貫徹のつもりで打ち進めましたが・・・; 」 しげ「白11のハネには要注意です。13に白石がくると右下の黒が危険になります。 白12には黒にと打てばよかったのです。黒にはほ、へと白を切断する手が生じています。 なお この左下隅の黒は手抜きで生きています。」 |
第7譜 12手 (通算77-88) しげ「黒12の手で左辺の白五子をねらうのも一つの考え方です。黒い白ろ黒は」 |
ぶーさん「このあたりから、後悔の連続でした。 先ず、下辺何はともあれ切られないようにするべきでした。 対局中は『切らせても中央へ・・』と考えましたが。 」 しげ「白1は急所で黒は困りました。下辺を取られないようにすると玉砕覚悟です。」 しげ「この局面で黒12は無理ぎみだと思います。 左上の黒の一団はまだ完全に生きていないので戦いはさけたい。ただ、黒地が足りないので無理を承知で打ったのかもしれません。」 Ken「右下の黒3子が、取られたのは、痛かったですね。 しげさんが示した6譜3図のように打っておけば、黒、有望だったのではないでしょうか。 」 ぷーさん「そうですね。下辺はしげさんとKenさんの仰るように打てば良かったかも知れません。 黒12は無理でも打たないと勝ちが見えなかったので・・・ 当初の考えに従って、絡めてどっちか取れないかと。。。。 」 |
第8譜 25手 (通算89-113) 5図 |
ぷーさん「私が一番お聞きしたかった部分に近づいてきました^^ どうなんでしょうか? 絡みで左辺の白5子を御用に出来ないものでしょうか??? 」 しげ「この局面で黒16と打ちましたが、白いにサガられると黒は二眼ありません。 黒16では確実に生きる手を打ちたかった。」 ぷーさん「黒16は白に下がられて死ぬのは解っていましたが、真ん中の戦いの足しになればと思って打ちました。 前棋譜からは、目標は中央でした。もう、地合では勝つチャンスが無いので・・・」 Ken「黒2で、5図のように打てば、白を狙えるのでは?」 |
第9譜 17手 (114-130) 6図 しげ「ぷーさんの棋譜の検討を終わります。 ぷーさん お疲れ様でした。 Kenさん 紫の上さん ご協力ありがとうございました。」 ぷーさん「しげさん、Kenさん、紫の上さん。 私の棋譜を検討していただき、多くの御助言を感謝いたします。 又、機会がありましたらよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。」 |
しげ「第9譜の黒3で 6と打つと勝機が出てくるかもしれません。 6によって黒は連絡でき、 上辺の白と左辺の白を切断しています。 その後黒いと打てば白△の二子を取れます。 左辺の白か、右辺の白を取りにいく機会が訪れるかもしれません。」 ぷーさん「黒3で6はとても良さそうな手ですね。 Kenさんの御意見も解りやすくって^^ 並べてみましたが、黒3で6だと後の打ち方しだいでは望みがありそうです。 このあたりをとても知りたかったのです。実戦はこの後、数手で終局ですが・・・ もう少し、柔軟な考えを持たないとダメですね。 ありがとうございます。」 しげ「実戦は黒15と打ちましたが、その手で黒ろと白がどう打つか様子を見るのが機敏で面白いと思います。ぷーさんが白ならどう受けますか。」 ぷーさん「どこかを接がないと切られますね^^ はに棒接ぎでしょうか?」 しげ「黒ろに白はだと面白くなりそうです。参考図6の黒1〜黒5で壮烈な攻め合いになります。」 ぷーさん「この攻め合いで黒の勝機は??? なんか勝てそうな気がするのですが! もし、なければ当初から私の考えが間違っていた事になりますし、もし、あるのなら攻める手順の間違えで、考えは悪くななったと思えるのですが^^ 」 しげ「黒25まで、眼あり眼なしで黒勝ちになります。 私の考えです。 こうなればよかったですね。」 ぷーさん「石葉で並べてみました。そうですね。 こうなれば絵に描いた様に逆転できたかもしれません。 考えは、悪くなかったみたいで嬉しいです。 腕が伴わないだけで・・・・(笑) 長い間ありがとうございました。とても、いい勉強をさせていただきました。 しげさん、Kenさん、紫の上さんに改めて御礼申し上げます。」 |
155手 白中押勝ち
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