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山梨県鰍沢町
『広報 かじかざわ』太平洋戦争特集 |
発行者 |
山梨県南巨摩郡鰍沢町役場 |
発行年 |
平成元年8月、平成8年8月 |
非売品 |
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内容
平成元年8月号
特集 戦争の思い出を語る
鰍沢町教育委員会主催の「戦争の思い出を語る座談会」が平成元年
7月21日に開催されました。これはその座談会の内容をお知らせした
ものです。
当日は町内の戦争体験者6人と中学生3人が参加しました。
出席者
戦争体験者
青柳かつ子さん−−−桑の葉のお茶を・・・
秋山源一郎さん−−−「ニイタカヤマノボレ」という無線が・・・
笹本行夫さん−−−−めちゃくちゃな時代背景が・・・
中沢百々代さん−−−兵隊さんを涙で送る・・・
深沢サヨさん−−−−食糧確保が一番の悩みでした・・・
堀口武夫さん−−−−命を捧げることが男の本懐・・・
中学生
河住 卓さん−−−−戦争の恐ろしさを再認識・・・
石川文子さん−−−−物を大切に・・・
斉藤大輔さん−−−−二度と戦争をしない平和な時代を・・・
司会・主幹
山下正男さん(教育委員会)
開催主旨
戦争体験者から戦争の恐ろしさを正しく理解してもらい、21世紀を
担う若者に継承しようとのことから開かれました。 |
平成8年8月号
特集 戦争を語る
繰り返してはいけない同じ過ちを
語り継ごう戦争の悲惨さを
鰍沢町教育委員会主催の「戦争を語る座談会」が平成8年7月25日
に総合福祉センターで開催されました。これはその座談会の内容を掲
載したものです。
当日は町内の戦争体験者4人と時代を担う若者代表2人が参加しました。
出席者
戦争体験者
杉山庄策さん
中込喜美子さん
樋口美千子さん
矢崎聰司さん
若者代表
依田美和子さん
望月博仁さん
司会
山下正男さん(教育委員会)
開催主旨
戦争も年月の経過とともに次第に過去のものとなりつつあります。
同じ過ちを二度と繰り返さないために、もう一度、戦争について考えて
みましょう。とのことから開かれました。 |
私の内容紹介
どちらも広報に掲載のため、ページ数は少ないですが、非常に内容の濃い有意義な座談会だったようです。
平成元年8月号では、
戦争体験者の方たちがお話された当時の物不足(特に食糧)には、中学生の方たちは「欲しい物が何でも手に入る今の時代と違って当時の人は、大変だった事が良くわかりました。」、「母や祖母から物を大切にしなさいと言われてきたことの理由が体験談を聞いた事で理解できた」など率直な意見を述べています。
平成8年8月号では、
体験者の方たちが、「当時はお国のため・愛する人を守るために戦場へ行き戦い、あるいは学徒動員で兵器を作るという考えは当たり前でした」とのお話には、若い方の意見は「自分の人生は自分のためにあると思うので、お国のために・・・という考えは理解できない」でした。これは正直な気持ちだと思います。確かに平和な今の時代に生きている人にとっては、戦争そのものがわからないと思います。多くの戦争体験記を読み紹介しています私でさえ、愛する人のために命をかけて戦争に行けるだろうかと考えるときがあります。今の時代の感覚と戦争当時の感覚は当然ですが全く同じではありません。だからといって、戦争のことがわからないと避けていたのではいけないとおもいます。わからないからこそ知らねばならないと思います。
座談会に参加した若い方たちが述べています。その言葉を最後に紹介します。
「現在の平和を当然の事のように感じてはいけないと思いました。」、「戦争の史実は、次の時代ヘ正確に語り継がなければいけない。」、「私達若い世代の人間は、戦争を経験した方から直接話を聞く事が必要で、それを自分の子供に伝える事が大事だと思う。」 |