この信州年寄り通信が発行された経緯は、発行者である手塚英男さんが第10号の
「はじめに」書かれていますが、次に要約させていただきご紹介致します。
手塚さんの母上、伯母上が高齢になり「ぼけないように書いたり読んだりする」ということから、
子供の頃のこと、昔話などを書き綴っていましたが、そのお二人のつづり方がかなりの量に
なりました。そんなときに手塚さんが、母上・伯母上の書かれたものは明治の子供のつづり方
だが、今は失われてしまった大事なもの、温かいものを感じさせるものだと思い、そのつづり
方の中から何篇かをまとめ1988年発行しました。
そしてその本の「まえがき」で、信州のお年寄りの方たちに同じようなつづり方を募集し、
ワープロ雑誌を作ろうと呼びかけました。その呼びかけに何人かの方が応え、その方たちから
送っていただいたつづり方をワープロ清書し、1990年「信州年寄り通信」創刊号を500部
発行しました。
以来、毎年発行を重ね、第3号からは年に二回ずつ発行されて現在に至っています。この冊子
の発行には、松本市南部公民館主催の「ワープロボランティア講座」のメンバーが結成した
「ワープロボランティアの会」、松本市中央図書館の「朗読ふれあいの会」、そしてつづり方を
送ってくださった方たちなどの多くの方のご協力があります。
内容としては、”私が築く老後の人生”、”私がつづる悲惨な戦争体験”、”私たちが過ごしてきた時代”、
”若者へ一言”など様々なつづり方があります。
なお、残念ながら、第1号から第8号までは完売となっております。限定部数発行のためご了承ください。
|