|
復刻版
『ふるさとの風や』
松阪市戦没兵士の手紙集
|
編集・発行 松阪市
〒515−8515
三重県松阪市殿町1340−1
TEL0598−53−4321
印刷 東海印刷株式会社
発行日 1995年8月
非売品
196頁
|
目次 |
『ふるさとの風や』復刻版の刊行に寄せて |
松阪市長 奥田清晴 |
はじめに |
松阪市長 梅川文男 |
骨のうたう |
竹内浩三 |
忘れ得ぬ家族 |
1.幼きものへ |
|
中川金一郎、片岡角蔵、氏木長次郎、中東乙馬、寺沢悦雄、小川憲一、西浦重三、瀬戸喜一 |
|
2.妻へ |
|
原田 操、脇本民治、宮田末吉、梅田正治、沼田三之助、名古隆男、井村金蔵、松本一郎、田中定吉、井村春雄、小林真一、新羅與惣松、東条正三、糀谷富三、今西貞祐、浅井清六、刀根政治郎、深田常雄、南 隆、川口十一、村崎 暹、萩田秀三郎、 |
|
3.父母へ |
|
牧戸好一、平田俊雄、丸川定雄、西村文孝、平野重次郎、竹田一一、村崎 彬、小西正三、小山英夫、長井久一、大浦三直、奥田英文、鈴木覚夫、中西益雄、種谷芳一、阪口登一、村阪八郎、水上義郎、村田恭雄、川村真一、長井 勇、立溝八郎、刀根正一、岡 友之助、西村国三郎、刀根虎喜、浜田房一、西村長生、北村正次、山口茂生、新家一男、新谷喜代男、西村 了、脇田光男、世古延夫、松本直三、 |
|
4.きょうだいへ |
|
5.家を気づかう |
戦塵にまみれて
1.南海の戦線
2.大陸の戦線
3.寸暇をさいて
兄弟もまた友も
1.兄弟が戦線に
2.郷土の人も
このいのちを
1.出陣を前に
2.死の予感
3.遺書
4.散華の記
日露戦争の手紙
あとがき
人名索引 |
私の内容紹介
本書は、昭和41年2月に三一書房より刊行された「ふるさとの風や」を、終戦後50年の節目である(平成7年)1995年に復刻版として刊行されたものです。
松阪市制30周年を迎えた昭和38年(1963年)に、当時の市長である梅川さんが記念事業として持った三つの企画のひとつです。ひとつは写真集「松阪」、ふたつは市内同和部落の実態調査による「部落の生態」の発行、そして本書です。(三一書房版「ふるさとの風や」の”はじめに”より一部引用)
昭和39年夏に、広報を通して戦争で戦没した松阪市民の手紙を募集し、昭和40年5月末までに多くの遺族から寄せられた手紙・手記より編集して発行されました。ちなみに寄せられた手紙・手記は1,520通にのぼったそうです。それを編集委員の方たちが、ひとつひとつを精読されたそうです。
この「ふるさとの風や」発行の意義を、当時の市長である梅川さんが記した”はじめに”より引用させていただき、紹介の言葉と致します。
『この書は、「英霊」の赫赫たる武勲をたたえ回想しようとするものではない。「神兵」といい「英霊」という、むなしく美しい言葉によって、切なる家族の思いとは別に、こともなげに抹消され埋没させられていった、なくなった人たちの素朴、純情であたたかい人間性を探求すること。そしてどんなに美しい、もっともらしい口実や理屈や理論をつけようとも、他国を傷つけ侵略するような戦争に反対し、平和をどのように維持していくかを、静かに思い、考え、静かに不再戦の決意を持つ手がかりともなり得たら、との発想からの企画である。』 |