目次 |
巻頭写真集
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戦災者慰霊の女神(熊谷市星川の「いこいの広場」)、終戦前夜の空襲で瓦礫と化した熊谷市街の惨状、千人針、米軍飛行機からまかれた空襲予告のビラ、終戦を伝える新聞 |
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はじめに |
埼玉県高齢者生きがい振興財団理事長
畑 和 |
第一部 空襲が残した爪跡 |
危機一髪助けられた命 |
円乗寧代 |
恐怖の東京空襲 |
福島聖子 |
生き残れたのは僅か十数名 |
木村光雄 |
空襲で失った妹 |
倉持登志子 |
戦火の中を生き抜いたわが家族の戦争体験記
空襲警報が発令されて、熱風の中を墨田公園へ走る、隅田川を泳いで渡る義妹、母を求めてさまよう中に、戦火をくぐり抜けた姑、やっと母子が再会できた、手を引かれて埼玉へ逃れる、秀夫さんとの悲しい対面、亡き姑にささげる |
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森川とも子 |
一面焼野原(東京空襲の惨状) |
石崎釼一 |
空襲、焼け落ちた街 |
黒巣 海 |
警備員と3月10日 |
新井寛一 |
灰燼の中から立ち上がって |
竹村淑子 |
私の青春 |
岩崎ノブ |
銃後を守って |
福田きい |
戦時下の看護婦養成所 |
加藤ツエノ |
終戦間際の応召
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宮本敏男 |
太平洋戦争と私 |
江口 貞 |
女手一つの子育て
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南雲 フミ |
平和の今に思う |
田沼利将 |
戦争の思い出 |
新井たい |
疎開教師の戦争体験 |
岩井かね |
学徒勤労動員の思い出 |
遠藤平八郎 |
尊い人生 |
倉持時四郎 |
疎開学童と共に |
林 うた |
農家を支えた女の手
召集令状が来る、戦地へ出陣、主人の弟が戦死、熊谷の空襲、無事に復員する |
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自在はな |
銃後の戦い |
矢島春信 |
原子爆弾の体験から |
島村御位将 |
戦争が残した心の痛み |
牛窪良江 |
狐火のごとく |
石川力三 |
終戦前夜の熊谷空襲 |
深田ともゑ |
第二部 戦傷の痛み |
追憶(私の二十歳) |
渡辺 キヱ |
薄れ行く足跡 |
塚越 武 |
軍隊ってなに? |
寺田正雄 |
大陸の戦記
一、大陸警備と討伐 二、分屯勤務 三、大隊本部勤務 四、南満州へ移駐 五、大陸縦断作戦へ 六、駐留警備 七、山岳戦闘中受傷 八、野戦病院にて 九、筏で珠江下り 十、集中営生活 十一、復員船来る 十二、復員船にて 十三、上陸・復員完了 終わりに |
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平山 茂 |
海南島の思い出
深夜の出航、楡林港に着く、東方分院に向かう、堰提診療所での勤務、満月の夜、マラリヤとの戦い、負傷者の輸送、やみ虫の蛍、石碌鉱山、敵機現る、帰国の途に就く、上海から青島へ、日本の土を踏む、平和な海 |
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勝浦あさ |
海外駐在の思い出 |
戸井田米四郎 |
一外交官の開戦当時の体験 |
中山俊夫 |
終戦前後2年間の思い出 |
加藤武二 |
戦争はもうご免
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藤井 豊 |
面舵一杯 宜候
旅順における基礎教育、水雷学校における教育、特殊潜航艇基地における追憶、 |
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古屋 登 |
一般に知られない風船爆弾 |
野中岩蔵 |
特攻刺突爆雷を作る |
新井徳三 |
そっとお母さんと呼ぶ |
広兼 肇 |
ニュウーギニア派遣の看護婦として |
土屋節子 |
第三部 無情の弾雨 |
ノモンハンの死闘 |
太田明男 |
ある玉砕 |
小平喜一 |
弾丸と人間の命
夜通しの強行軍、愛河陣地五〇三高地、中隊長の戦死の前夜、中隊長の頭を探す、横道河子陣地へ移動 |
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菅原靖夫 |
灰色の青春 |
小川正次 |
戦雲遥かなり |
根岸盛三郎 |
大陸従軍の記録
揚子江遡行作戦、琉斯橋付近の戦闘と警備、病気入院、 |
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清水重廣 |
食料を敵地に求めて
懐かしい杭州よさらば、いのちがけの食糧調達、空からの補給、作戦を顧みて |
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関根 力 |
長台関雨中の夜行軍
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尾崎信千代 |
生きていることが不思議 |
秋和芳一 |
蒙彊守備隊 |
五十嵐朝治 |
九死に一生を得て |
栗原登良吉 |
血も涙も枯れ果てて
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大津留幸夫 |
メレヨン島 |
林 進 |
犬と兵隊 |
板谷龍士 |
我がニューギニア戦記 |
岡田英作 |
マニラ脱出記 |
井上國雄 |
南方回想記 |
内田信一 |
終戦前日 |
井田敏夫 |
残像
ガダルカナル島へ上陸、戦場への入口、血染めの峰、生き地獄、さらばガダルカナル |
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井上政雄 |
第四部 痛哭の白樺林 |
痛哭の白樺林 |
原 敏夫 |
行きついたところはシベリア
現役入隊、華北上陸、第五大隊入隊式、峠の警備隊、大行山脈掃蕩作戦、終戦、シベリア抑留、帰国 |
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橋本正一 |
アルチョーム収容所の生活 |
福田 武 |
シベリア捕虜収容所の脱走事件 |
廿楽軍次 |
望郷の歌
応召、生きたいという願い、だまされて抑留、逝った戦友たちよ、処刑の妄想におびえる、復員待機(ナホトカ)、復員船を待つ、デモの実習、舞鶴港の感動、赤化教育の中で、生かされている |
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権田恒治 |
入営から抑留復員まで |
牧野主一 |
5大重要戦犯と疑われて
召集令と暗号班、戦犯容疑で逮捕・抑留生活、悲惨な牢獄生活、幻の罪状・ようやく判明、裁判は??、遂に証拠物件発見、汚名がまさに汚名 |
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伊田正典 |
11年余の抑留生活に耐えて
軍歴及び抑留経過、東安憲兵隊の行動、樺林の夜戦、東安憲兵隊の決死隊、精鋭関東軍の終焉、終戦(生か死か?)、ソ連抑留収容所造り、伐採作業の始まり、同僚の死 |
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堀 冨明 |
思い出すままに |
板垣 司 |
シベリア捕虜
ソ連軍の侵攻夜襲に遭う、シベリアの抑留生活、ナホトカ港から復員船永緑丸に乗船 |
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丸山善吉 |
無二の親友を失って |
大谷芳郎 |
第五部 母国の土を踏む |
飢餓・引揚げ
終戦そして収容所へ、姑と死別、長男を失う、身にしみた知人や教え子の親切、長女も失い茫然自失、38度戦を脱出、待望の帰国、私のお葬式、東京での耐乏生活、苦しい生活の中から学んだもの |
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前田芳枝 |
忘れられぬ思い出 |
羽田ヒナ |
戦争の悲劇 |
加藤錦房 |
青酸カリを懐に |
沢田喜恵子 |
暗闇への旅立ち |
山崎達夫 |
戦争と私 |
吉川正一 |
朝鮮半島で体験した戦争の怖さ |
永松吉次 |
私の避難行
開戦の知らせ、長男息絶える――蚊河、敦化までのつらい道のり、敦化の飛行場の格納庫、吉林へ出る―冬、新京、コロ島へ移動、乗船 8月9日 |
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菅野れつ |
やっと興安丸に乗れた |
石田 操 |
中国からの引揚げ |
橋本アイ子 |
新京からの引き上げ |
山崎政子 |
ガラン島で帰国を待つ |
竹島嘉平 |
表紙と中扉 |
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太平洋戦争における主要地域別戦没者数 |
戦史年表 |
応募者氏名一覧 |
発刊に寄せて |
埼玉県老人大学校連絡協議会会長
関 忠夫 |
発刊に寄せて |
埼玉県シルバー人材センター・高齢者事業団等協議会 副会長
寿原茂夫 |
あとがき |
埼玉県高齢者生きがい振興財団副理事長
高橋英二 |