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滋賀県民戦争体験談集シリーズ
『記憶の湖 第2巻 子どもたちと戦争』 |
編集・発行 滋賀県総務部総務課
〒520−8577
大津市京町4丁目1−1
TEL077−528−3114
企画・編集協力 (株)シィー・ディー・アイ
発行年 平成10年8月
非売品
全293頁 |
目次 |
はじめに |
編集にあたって |
第1部 近江の子どもたち・・・戦時下の子どもの世界 |
戦争の絵
おやつのピーナッツ、米の虫、元旦は登校日、男の子は兵
隊さん・女の子は看護婦さん、イナゴ茶、記憶の中の父 |
武田倫江さん |
潜水艦乗りになりたかった
日本は調子がよかった、だんだんきびしくなってきた、男女
共学、アメリカ軍が来ている、大阪の疎開児童、空襲警報
の下で、授業の戦争ごっこ、遊びとケンカ、先生なんでやね
ん、こんなもん食べてるやつと戦争してたんや、 |
澤村達郎さん |
月夜のたんぼ
父の出征、八日市飛行場と兵隊さん、おじいさんのたんぼ
仕事、真っ赤な鈴鹿の山々、アメリカやイギリスの旗を踏み
ながらの行進、山のたばこ、帰ってこなかった父、終戦直
後の八日市飛行場の「匂いガラス」、父のいない家、育ち
ざかり、牛の尻たたき、 |
山田利治さん |
戦時下の子どもの遊びと暮らし |
高月町西阿閉老人クラブ
源平あそび、魚とり、竹のおもちゃ、子どもの手伝
い、少年志願兵、先生の好きなダイコめし、B29
の音 |
下村 敞さん、東野弥余男さん、東野嘉蔵さん、平松真士さん、山岡義美さん、立花信男さん |
甲良町長寺東和楽会
ゆりこ団子、すいとん、肥えとりの先引き、スカート
からモンペへ、ゾウリとズックとはだし、運動場の
開墾、八日市の空中戦、赤い服への機銃掃射、出
征の見送り、泣いた兵隊さん、終戦の放送、進駐軍 |
橋本龍蔵さん、北川ふみさん、大橋ふじさん、北川とし子さん、辻たねさん、橋本愛子さん、大橋なお子さん、大橋喜美子さん |
高月町東物部老人クラブ
絵でみる子供のあそび
てづくりおもちゃカタログ−ひばり笛、こんめ、メンコ、
竹トンボ
戦時中のまりつき
盤上ゲーム みつぐさし
桑の皮はぎ、さかなとり、いなごとり、野草とり |
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「虫捕り」の授業
上田上小学校への赴任、長刀の授業、ワラジ通学、肝油の
給食、修身の授業、農耕隊、道が遊び場、高度八千メート
ル、地域と一体になっていた学校、奉安殿・雪中訓練・学芸
会、子供たちも一生懸命生きていた、戦後帰ってきた父親
たち、 |
芥川三重子さん |
少年飛行兵になりたかった子
「万歳」の声、傷痍軍人の教員養成、学校の「武勲室」、航
空少年隊、少年飛行兵の夢、むだになった防空壕 |
深尾義三郎さん |
第2部 大阪から子どもたちがやってきた・・・学童疎開のお話 |
いつもお腹がすいていた
旅立ち、疎開先のようす、親切にしてくれた地元の人たち、
いろんなものを食べた、苦しかった農作業、悩まされたブ
ヨ・カ・ノミにシラミ、「がんばっている」としか書けなかった手
紙、まにあわなかった姉の見送り、空襲で家が焼けた、父
からの手紙、終戦・家族との再会 |
池田喬子さん |
ノミやシラミと寒さに悩まされた日々
北五個荘村に到着、寂しくて大阪へ逃げ帰った子、食べら
れる野草を教える、苦労したお風呂、ノミやシラミと寒さに
悩まされた日々、先生は冷たい、防空壕づくり・終戦そして
帰郷、 |
長尾 幾さん |
愛知県川町への疎開
疎開の受入、食事、お寺の五右衛門風呂、本堂での授業、
村の子どもたちとケンカ、食糧の調達、面会、うどん作り、
服装、蚊とブヨ・シラミ、正月にお寺の境内でお神楽、大阪
空襲の夜、突然西小椋村へ、今ごろかちゃん何してる
信光寺に疎開していた子どもたちと地元の方々との交流会
(平成6年8月31日)
出発、到着、受入準備、朝、食事、洗濯、お風呂、散髪、
お寺での授業、食べもののこと、面会、脱走、遊び、歌、
ブヨ・ヒル、地震、雪、手旗信号・モールス信号、竹槍、イ
モ兵さん、空襲、西小椋村へ |
木津龍尊さん |
お寺での生活
1年2ヶ月の疎開生活、はじめは食欲がなかった、サウナ式
のお風呂、冬になると授業も寮で、食糧事情、楽しみ、面
会、八日市飛行場の空襲、卒業したら帰れる |
田尻敏雄さん |
早く家に帰りたかった
遠足に行くような気持ちで出発、疎開生活のはじまり、とに
かく何か食べたかった、早く家に帰りたかった、つらかったこ
と、南比都佐での生活と空襲の恐怖、戦後仲よくなった地
元の子どもたち、戦争が終わった、 |
西沢里子さん |
白バイに先導されて
大阪駅までパレード、お寺の生活、遊びと食べものさがしに
あけくれた毎日、歩くとわかる疎開の子、いじめ、つらかった
冬、「ヤミ面」、空襲、終戦・2ヵ月後に家族と再会 |
今井寛次さん |
地元の子どもの証言 学童疎開の子どもたちを迎えて |
柊きみ子さん |
海津の生活
写真14葉、マキノへ集団疎開、仏様がこわくて宿がえ、役
に立った自転車と大工道具、海津の生活、それでも子ども
たちは帰りたかった、面会のあとは必ず下痢、雪の苦労、
冬の過ごし方、楽しみ、終戦・帰郷 |
由上龍男さん |
明大寮のこと
狩野艶子さん
寮母になる、寮母の仕事、面会がない子どものこと、終戦
井花伊織さん
海津への疎開、お腹をすかした子どもたち、軍隊式の教
育、洗濯
吉岡佳予子さんの「寮母日誌」・「炊事日誌」より抜粋 |
狩野艶子さん、井花伊織さん |
西甲良での疎開生活
はじめの3日間は良かった、西甲良での疎開生活、親切に
してくれた村の人たち、遠足に行きたくなかったのはなぜ、
父との最後の面会、お薬・イナゴ・干し柿がおやつ、父から
の最後の手紙、父の死・一足先に家族のもとへ、
秋元一三さんのおとうさんの最後の手紙全文 |
秋元一三さん |
半年余りで再疎開
疎開の受入、子どもたちが寂しくならないように、トイレの苦
労、盗まれた配給米、石垣に隠したお金、なかなか面会に
も来れなかった、半年あまりで再疎開 |
沙加戸圭夫さん |
子どもたちと戦争
子どもから「小国民」へ、欲しがりません勝までは、学童疎開が始まる、世界の学童疎開、大阪の子どもたちがやってきた、 |
用語解説
イタドリ、イナゴ、永源寺の空襲、エビオス、掩体壕、おいさで、近江鉄道の通勤通学列車の空襲、小脇町の空襲、カーキ色、カーバイト、カネボウの工場にB29が1回きた、カイコ、神風・神国、蚊帳、カルメラ、「川中島の戦い」、艦載機、乾布摩擦、肝油、紀元二千六百年、機銃掃射、教育勅語、教科書に墨を塗る、玉音放送、庫裏、グルテン、軍需工場、「月月火水木金金」、江若、尋常高等小学校高等科、五右衛門風呂、国防婦人会、御真影、五輪塔、在所、視学官、地震、師範学校、修身、出征、傷痍軍人、焼夷弾、少国民、少年志願兵、食糧統制、シンガポール陥落、真珠湾攻撃、進駐軍・占領軍、すいとん、スパイ{が聞く}、斥候役、戦死公報、千人針、疎開・集団疎開・縁故疎開、大東亜戦争、大八車、竹槍訓練、タモ、男女共学、提灯行列、徴兵検査、知覧、DDT、天花粉、燈火管制、東郷平八郎、東レに爆弾が落ちて、南京陥落、農繁期、能登川の爆撃、配給切符・配給制度、迫撃砲、はさがけ、はったい粉、飯盒、B29、非国民、琵琶湖の干拓、ブヨ、奉安殿・奉安庫、防空演習、防空壕、防空頭巾、放出物資、ホウラク、松ヤニとり、満州・満州事変・満州国、御園駅、三幅前掛、モールス信号、モンペ、薬莢、ゆりこ、八日市の空襲、八日市の空中戦、八日市飛行場、予科練、リヤカー |
あとがき |
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編集にあたってより抜粋引用
『この冊子はインタビュー形式で口述された戦争体験を、読者に語りかけるかたちに文章化し編集したものです。中略 この冊子は、「語っていただいた方々の、現在の記憶と感情」を尊重することを編集の基本方針としています。その意味で、この冊子の内容は、「50余年の年月を経た記憶の記録」となっています。』 |