メダカってどんな魚?
「メダカ」とはどんな魚なのか、まとめてみました。
いきものとしての「メダカ」 メダカって何種類いるのか オスとメスの見分け方 絶滅危惧種? 日本各地のメダカ |
![]() こんな水路が減っている |
メダカが注目されたこととして、絶滅危惧種への指定というものがありました。
これについてまとめてみたいと思います。 まず現在の日本で、どれぐらいメダカが住んでいるのでしょうか。 では、なぜメダカが減ってしまったのでしょうか。
いずれにしても、メダカが減った理由は「住む場所とよりたくさん子どもを増やせる場所が無くなった」ということです。
メダカ1匹が500〜700個ほど卵を産みますから、メダカが育つことができる場所があれば、すぐ増えることができます。
絶滅危惧II類に指定されて以来、各地で放流運動がおきましたが、ただ放流するだけでは増えません。
メダカが育っていける場所でなければ、放流しても全滅してしまうことが考えられます。
(もしメダカがその場所にいないなら、そこはメダカが住むには良くない場所だとも言えます) |
ニホンメダカは、生息地によって遺伝子が違う集団に分かれていることが分かっています。 大きく分けると2つ。 1つが青森県から日本海側の東北地方、北陸地方までの北日本集団、 もう1つが太平洋側の東北地方から関東、東海、中国、四国、九州、沖縄までの南日本集団です。 さらに南日本集団は、以下の8つに分かれます。 ・東日本型(太平洋側東北地方、関東地方、中部地方、三重県、高知県) ・東瀬戸内型(関西地方、香川県、徳島県、岡山県東部) ・西瀬戸内型(愛媛県、岡山県西部、広島県、山口県、大分県) ・北部九州型(福岡県、佐賀県) ・有明型(長崎県、熊本県) ・薩摩型(鹿児島県薩摩半島周辺) ・大隅型(鹿児島県大隅半島周辺) ・琉球型(沖縄県) これらの型の違いは、外見上ではなかなか見分けられません。 分ける時は遺伝子の型によって分けます。 メダカがこのように細かく分かれたのは、かつて日本列島ができた時、 海や山脈にへだてられてそれぞれの地域に閉じこめられたためと考えられています。 日本の川は地形からみても、長さが短く広がりがあまりないということもあるでしょう。 それに、あまり泳ぐ能力が高くないので、 狭い範囲内で世代交代を繰り返し他地域へと行くことがあまりなかったからともいえます。 ですので、他地域のメダカが入ってくるとその地域のメダカの遺伝子に影響が出てきてしまいます。 メダカの絶滅危惧種指定は、この地域個体群の型が絶滅危惧なのだ、ということもできます。 2007年のレッドリスト見直しでは、すでに述べたとおり北日本集団と南日本集団に分けて記載されました。 もしかしたら、この2つには亜種ぐらいの違いがあるのではないかと考えられてきています。 見た目ではあまりわかりませんが、それぐらいの違いはあるということのようです。 |
参考 ウィキペディア 「メダカ」の項(画像提供及び一部執筆しています) |