ミジンコを増やしたい(特集)
メダカのエサになるミジンコの増やし方を紹介します。
ミジンコを手に入れる
ミジンコ
まず、ミジンコを手に入れることが必要です。
一番よくいるのが水田です。水が入って田植えが終わったころになると発生してきます。 水槽用の目が細かい網ですくうと、うまく採ることができます。
池や、水の枯れない水たまりなどを良く探すと見つかるかもしれません。
また、穴場が学校のプールです。冬場に水が張られたままだったプールに耐久卵が飛んできたり、 水鳥の足について持ち込まれたりして、大発生することがあります。 春先にもし許可が取れれば、のぞいてみるといいかもしれません。
さらに、通販やネットオークションで手に入れることもできます。成体や耐久卵が売られています。
増やすための容器
 ミジンコを増やす容器は、いろいろなものが使えます。
プラスチックの飼育ケースは、一番手軽で管理しやすいです。 ペットボトルでも飼育できます。増えてきたら小分けして増やしていけます。 海苔の入っていたビンなど、水がもれない容器ならなんでも使えます。
ただ、ミジンコの増殖に変動があるため、容器を複数用意したほうがいいでしょう。
より多く増やすために
 ミジンコは、主に水中のバクテリアや微小藻類を食べているので、それらを増やしてやればいいということになります。 直接エサとなるものを入れる方法と、間接的にバクテリアや微小藻類の養分となるものを入れて、エサを増やす方法があります。

◎ミジンコのエサとして使われているもの

・生クロレラ
健康食品のクロレラをすりつぶし水で溶いたもの。

・ドライイースト
パン発酵用のイースト菌を水で溶いたもの。酵母菌がエサとなる。エビオス錠や、わかもと錠をすりつぶす人もいるようです。

・金魚のエサ・メダカのエサ
細粒のものをすりつぶし、水に溶いたもの。

・緑色になった飼育水(グリーンウォーター)
メダカ水槽などで、ケイ藻類が増えて緑色になった水。中にはワムシが発生してくることもあります。

どれも、2〜3日に一回、スポイトで少ない量を与えます。

○間接的に藻類の養分とするために入れるもの

・鶏糞
園芸用肥料として入手可能。発酵させたものが一般には売られている。

・米ぬか
不耕起稲作で使われる。ミジンコを大量発生させ、それを食べる生き物を増やして除草効果を期待するために行うとのことです。

・稲わら
水に漬け、水が黄色に染まったらわらを出し、ミジンコを入れる。または、わらを煮出す。ゾウリムシではポピュラーな方法。 稲わらは農家で分けてもらうか、ホームセンター等で畑に敷くために売られているのでそれを入手すればいいでしょう。 細かく切って漬けるか煮込み、しばらく置くと微生物が発生してきます。

あまり多く入れすぎないようにした方がいいようです。

容器のところにも書きましたが、容器を複数用意したほうがいいです。 増える時は増えますが、減る時も結構あります。安定してエサとして供給するためには、複数あったほうが安心です。
また、水温が上がりすぎると一気に死滅することがあります。直射日光には気をつけたほうがいいようです。

2リットルのペットボトルに、鶏糞や稲わらを漬けた水を1/3、残りにメダカの飼育水(できればグリーンウォーター化したもの) を入れたものを用意しておくといいです。