ブログ小説 妙なこと 第八話(10)

三人は、夕方になると、最後のひと泳ぎをし、着替えると、
こんどは小田急線の片瀬江ノ島の駅まで歩いたのでした。
そこから電車に乗り、相模大野で乗り換え、
ジュンは下北沢の駅で降り、自由が丘まで行ったのです。
修二と健介は、そのまま乗り、新宿駅に着いたのでした。
そしていつもの駅に戻ったのです。

いつもの駅に着くと健介は、
「えー!!。こんなに違うのかあー!??。」
と、行きと帰りの料金の違いにビックリしたのでした。
「俺たちって!若者??!」
「それとも!ばか者??!。」
と、修二が言うと、
「両方!!。」
と、健介が笑いながら言ったのでした。

修二も、
「両方かあー!?。」
「だよなあー!!??。」
と、笑いながら言ったのです。
「こんなに料金が違うなんて、思っても見なかったよー!!?。」
「少しJRのほうが高いのは知っていたけど!!?。」
「小田急線だけで行くほうが、ぜんぜん安いんだなあー!!?。」
「こんど、インターネットで調べとくよ!!。」
と、健介が言ったのでした。

修二と健介は駅の近くの自転車置き場からいっしょに
橋のところまで行ったのです。
「じゃあーなあー!?」と、健介が言うと、
「じゃあーなあー!?。あした図書館で!。」
と、修二が言ったのでした。
そして健介はママチャリで、橋を渡って行ったのです。
修二は家めがけて、自転車で走って行ったのでした。

「ただいまあー!?」
と言って、修二はドアを開けようとしたのですが、
開けることができませんでした。
「あれ??!出かけたのかなあー?!」
と言うと、一応チャイムを鳴らしたのです。
「ピンポーン!」と、チャイムを鳴らすと、
「はーい!」と言って、少し経ってから、
「どなた?!。開いてますからどうぞ!?」
と、美津子が言ったのでした。

「お母さーん!?。」「俺、修二だよー!?」
「鍵、閉まってるよー!??」
と言うと、
「ほんとだわー!??。」「また??!。」
と言うと、鍵を開け、
「開けたわよー!?。」
と、美津子が言ったのでした。

修二はドアを開け、玄関の中に入ったのです。
「また?!勝手に閉まってたのー??!!」
と、修二が言うと、
「そうみたいねえー!??」
「まったく!わけがわからないわ!??。」
と、美津子がうんざりした顔をして、言ったのでした。

修二はしばらく、ドアのノブと鍵のところを、
ガチャガチャやって調子をみていたのですが、
問題ないことがわかると、家に上がり、洗面所に行ったのでした。
鏡を見ると、顔が真っ赤で、
「ひでえーなあー!?この顔!?。」
と言うと、つい笑ってしまったのです。
台所にやってくると、
「しゅうじー!?ずいぶん焼けたわねえー!??」
「茹蛸(ゆでだこ)みたい!」
と、美津子は言うと、笑ったのでした。

「よくこんな顔をして、平気で電車に乗ってきたよー!??。」
「海水浴に行ってきたの、バレバレだよなあー!?」
と、笑いながら言ったのです。
「いっきに焼くからよー!」
「お風呂入るとしみるよ、きっと!!?。」
と、美津子に言われると、
「だよなあー!!?」
「江ノ島まで泳がなきゃあー!?よかったよ!。」
と、言ったのでした。

「あんたたち!江ノ島まで行って来たの?!」
「若いわねえー!?。」
そう言うと、美津子はまた、台所で夕飯のしたくを、始めたのです。
修二はバッグから、ビニール袋に入った海水パンツを取り出すと、
「お母さん!海パンだけど!?」
「洗濯機に、このまま入れちゃあーまずいよねえー!??。」
と言うと、
「ちょっとかしてみて!?」
と美津子は言うと、ビニール袋のまま受け取ったのでした。

そして風呂場に行き、プラスチックのバケツに水を入れ、
それに海水パンツをつけ、少しもみ洗いしたのです。
それから洗濯機の中に入れたのでした。
「あっ!お母さーん!?バスタオルとタオルは??!」
と修二が言うと、
「洗濯機の中に入れちゃっていいわよ!?。」
と、美津子が答えたのでした。
修二は、それらを洗濯機に放り込むと、
居間に行き、エアコンのスイッチを入れ、寝ころんだのでした。


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