ブログ小説 妙なこと 第八話(9)

修二はいつもの自転車置き場のいつもの場所に、
自転車を置くと、いつもの待ち合わせ場所に向ったのでした。
「おはよう!」「待ったー??!。」
と、修二が言うと、
「俺も、ちょっと前に来たところさー!?。」
と、健介が言ったのです。
「じゃあー行こう!」「そうだなあー!?。」
と、ふたりは言うと、駅の改札に向ったのでした。

ふたりはいつもJRを使って、藤沢の駅まで行き、
そこから江ノ電(江ノ島電鉄線)に乗り換え、
ジュンと待ち合わせの、腰越(こしごえ)の駅まで行っていたのです。
これからは、こづかい節約のため、小田急線で行くことにしたのでした。
少し時間は余分にかかりますが、いつもの駅から新宿駅に出て、
小田急線に乗り、相模大野(さがみおおの)で乗り換え、
藤沢の駅まで行ったのです。

江ノ電は、朝の早い時間帯と、夜の遅い時間帯を除くと、
ほぼ、12分おきに電車が出ていたのです。
うまく時間調整すれば、藤沢の駅で乗り換えるときに、
同じ電車に乗ることができたのでした。
JR950円小田急570円で、片道380円。
往復760円もの節約になったのでした。(ほんと??!よかったね!)

藤沢の駅に着くとジュンの携帯に健介が電話したのです。
留守電になっていたのでした。
「留守電になっているよー!?」
「電車に乗ってるんだな、きっと!?。」
と、健介は言うと、留守電に、
「11時ちょっと過ぎに藤沢に着いた!。」
「これから江ノ電に乗るから!じゃあーなあ!?。」
と、入れると電話を切ったのでした。

ふたりが腰越の駅に着いたのは、11時半近くになっていたのです。
「待ったあ!??」と、健介が言うと、
「1本違いだったよー!」
「11時の電車に乗ったから!?」
「お前たち、11時12分の電車だろー!?。」
と、ジュンが言ったのでした。

そして三人は、駅から海岸に出たのです。
そこは腰越の海水浴場でした。
しばらく泳ぐと、じきにお昼になったのです。
ジュンが豪華なおかずを持ってきたのでした。
「遠慮しないで食べろよ!。」
と言われたふたりは、
「ごっつあんでーす!。」
「ごちになりまーす!。」
と言うと、うれしそうに食べたのでした。

昼ご飯を済ませると、
「腹ごなしに、江ノ島まで泳いで行こうかあー!?。」
と、ジュンが言ったのです。
「荷物困るよー!?。」
「パクられたらいやだしなあー!??。」
「お金入ってるし!」
と、健介が言うと、
「それにさあー!?。」
「ここからじゃあー!?」
「そうとう距離があるよー!??。」
と、修二が言ったのでした。

「とりあえず、橋の近くまで行こうぜ!!。」
「あそこまで行けば、江ノ島まで200mぐらいだからさー!?。」
と、ジュンが言うと、
「あの距離だったら楽勝じゃん!!?。」
と、修二が言ったのです。
「そーだなあー!?」
「とにかく行ってみるかあー!?。」
と、健介が言うと、
三人は橋の近くまで、荷物を持ち、海岸を歩いて行ったのでした。

橋の近くまで来ると、
「じゃあー!ジャンケンで決めるかあー!?。」
と、ジュンが言うと、
「あそこの海岸からじゃあー!ぜったい無理だったよー!!?。」
と、腰越の海岸のほうを見て、健介が言ったのです。
すると修二も、
「そーだろー!スゲー距離あるもん!!?。」
と、腰越の海岸のほうを見て、言ったのでした。

三人は、ジャンケンで、荷物の見張り役の順番を、決めたのです。
最初はジュンと健介が江ノ島まで行き、帰ってきたのでした。
「やっぱり、プールと違って、潮の流れがあるから、
けっこうきついやあー!!?。」
そう言って戻って来た健介は、
「続けて行くのは無理だあー!!?。」
と言うと、寝そべってしまったのでした。

「じゃあー!ジュンが続けていく??!。」
と、修二が訊くと、
「ああー行けるよー!。」
と、言ったので、
修二とジュンふたりで、江ノ島まで泳いでいって、帰ってきたのでした。
ふたりは帰ってくると、
「けんすけー!お前の番だぞー!!?。」
と、声を合わせて言ったのです。

「ぜったい無理だよー!!。」
「行ったら、途中でおぼれちゃうよー!?。」
と、健介が大きな声で言ったのでした。
「俺はもう休憩だから!。」
と、修二は言うと、健介と同じように寝そべったのです。
「俺も、もう無理!!。」
とジュンは言うと、お尻を着くと大の字に、仰向けに寝たのでした。
それから夕方まで三人は、泳ぐことはありませんでした。


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