ブログ小説 妙なこと 第八話(3)

「はーい!!」「誰かしら今頃?!」
そう言うと、美津子は玄関に行ったのです。
「開いてますからどうぞ!?。」
と、美津子が言うと、
「お母さん!?わたし!。美加よ!!。」
「開いてないから、チャイム鳴らしたのよー!!?。」
と、娘の美加が言ったのでした。

「えー!?ほんと??!。」
「おかしいわねえ!??鍵、しめた憶えないのにー!??」
「今開けるわ!」
と言うと、玄関においてあるサンダルを履くと、
ドアの鍵を開けたのでした。
「美加が、”遅くなるから玄関開けといてね”って言うから!?。」
「そのまま、開けといたんだけどー?!。」
「修二かしら閉めたの!?。」
と、不思議そうに、美津子が言ったのです。

「それにしても、早かったわねえー!?。」
と、美津子が言うと、
「夏樹(なつき)ったら、自分が映画に誘っておいて、
急にいけなくなったからって、電話して来るんだもん!??。」
「中途半端だから、京子のバイト先で、京子が終わるまでいたのよ!??」
「京子といっしょに帰ってきたの!?。」
と、美加が言ったのでした。

「それで京子さんは??!」
と、美津子が言うと、
「お母さんがきょうは休みだから、寄らないで帰るからって!?。」
「”お母さんによろしく言って”って、言ってたわ!?。」
「そう!??和雄の様子を訊こうと思ったんだけど!?。」
「それじゃあー?!しょうがないわねえー?!。」
と、美津子は言ったのです。

「じゃあー!?夕飯食べてないの??!」
と、美津子が訊くと、
「ううん!?ヨーカドーのとこのロッテリアで、
ハンバーガー食べたから、おなかはすいてないわ!?。」
と、答えたのでした。

美津子は、階段の入り口で、
「しゅうじー!?お風呂は入らないのー!??」
と、言うと、
「ちょっと待っててよー!?」と、言ったのです。
それを聞いた美加が、
「お父さんはまだ入ってないの?」
と、美津子に訊くと、
「やっと二日酔いが治ったみたい!?。」
「まだ入ってないわよー!?。」
と、答えたのでした。

「じゃーあ!、わたし先入るわ!?。」
「いいでしょ??!。」
と、美加が言ったのです。
そして階段の入り口に行き、
「しゅうじー!わたしが先入るからねえー!?。」
と、言うと、洗面所に行き手を洗い、うがいをすると、
急いで、自分の部屋に戻って、
着替えを持って来て、風呂場に行ったのでした。

美津子は、玄関のドアに鍵を掛けると、
台所に行き、洗い物の続きをしたのです。
そして修二が居間に来て、テレビゲームをやり始めたのでした。
ゲームをやっていると、二日酔いが治った義雄が居間にやってきたのです。
「お父さん!きょうは野球の放送はないからね!!。」
「ずーっと今週も勉強したから、息抜きをさせてよー!?。」
と、義雄がひとこと言う前に、先にそう言ったのでした。

「そーかあー!?きょうは野球の放送はないのかあー??!。」
「最近ときどき、移動日でないのに多いなあー!??。」
と、義雄が言うと、
「テレビ欄見たら、昼間やっちゃったみたいだよ!。」
「きょうはお父さん、大リーグの放送も見なかったんだよねえー!?。」
「二日酔いで!!?。」
と、修二がテレビゲームをやりながら言ったのでした。

「あ、あ、あー!?」
「きょうはどこのチームの試合を、放送したのかなあー??!。」
と言うと義雄は、新聞を持ちテレビ欄を見たのでした。
「ヤンキースかあー!?」
「マリナーズのほうがいいのになあー?!。」
と、義雄が言うと、
「なんでえー??!」
「マリナーズのほうがいいのおー??!。」
と、修二が訊いたのです。
「だって!日本人がふたりいるからさっ!。」
と、単純に答えた義雄でした。


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