ブログ小説 妙なこと 第八話(2)

いつも修二が家に帰ると、だいたい7時近くになっていました。
図書館は、朝の9時から、夜7時まで開いてたのですが、
帰りのしたくをして、家に帰ると、7時近くになるので、
いつも夕方の6時過ぎごろまで、図書館にいたのです。
月曜日は休館日なので、図書館と同じにふたりも、
勉強を休みにして、遊んだのでした。

修二は、図書館から自転車に乗り、
自分の家にもどり、うちのチャイムを鳴らすと、
すぐに玄関から大きな声で、
「ただいまー!!」と、言ったのです。
するとすぐに台所から、
「お帰りー!!」と、母美津子の声がしたのでした。
いつもどおり、台所を通り洗面所に行ったのです。

「おかあさーん!?。きょうのおかずなにー??!。」
と、修二が訊くと、
「ハンバーグ」と答え、すぐに、
「あしたは、お弁当作らなくてもいいんでしょ!??」
「図書館休みだから!?。」
と、言ったのでした。

「じゃあー!いいけどー!?」
「それより、お父さん帰って来たんでしょ?!。」
と修二が言うと、
「頭が痛いんですって!!?。」
「お昼も食べないで!居間で横になってるわよー!?。」
と、不機嫌そうに美津子が言ったのでした。
修二はそれを聞くと、洗面所に行き、
手を洗い顔を洗って、うがいを済ませると、
居間にいる父の義雄のところに行ったのでした。

「おとーさーん!?だいじょーぶー??!。」
と、修二が言うと、
「ああー!??もうだいぶ良くなったよー!。」
「二日酔いだから、時間が来ればなおるさー!!?。」
「きのうは、いつもより調子に乗りすぎて、飲んだけど!!」
「こんなにひどい二日酔いは、久ぶりだよー!??」
「俺も年をとったからだな、きっと!!?。」
と、苦笑いして、義雄が答えたのでした。

「二日酔いかあー?!薬飲まなくていいの??!」
と、修二が言うと、
「二日酔いだから、なんにもしないで、横になってれば、
時間が経てば、なおるさ!」
「調子に乗り過ぎるなあー!ってことさあー?!!」
「うーん!罰(ばち)をもらっている心境かなあー!??。」
「お前はまだ経験してないから、わからないだろうけど!!。」
と、義雄が言ったのです。

「じゃあー!!夕飯は食べれない?!。」
と、修二が言うと、
「そーだなあー?!お母さんに言ってくれるかー!?」
と、義雄が言ったのでした。
「じゃあー部屋で寝てたほうがいいよー!?。」
と、修二が言うと、
「吐くと困るから、トイレに近いここで寝てたんだ!!。」
「お前の言うとおりに部屋で寝てるからって、
お母さんに言っててくれ!」
と、義雄は言うと、夫婦の部屋に行ったのでした。

修二は台所に行くと、
「お父さん!部屋で寝てるからって!?。」
「夕飯はいらないって!お母さんに言ってくれってさあー!?」
と、美津子に言ったのです。
「まったくー!!調子に乗って飲むからよー!?。」
「若い人たちといっしょに、朝まで飲むなんて!!。」
「もう!年なんだから!!?」
と、言ったのでした。

「修ちゃん!ハンバーグ焼けたから、
味噌汁とご飯、自分でよそって、食べてて!?。」
「お母さん、お父さんの様子見てくるから??!。」
と、美津子は言うと、
エプロンをとり、自分の椅子に掛けると、夫婦の部屋に行ったのです。
修二は、美津子に言われたとおり、
味噌汁とご飯をよそうと、夕飯を食べたのでした。

修二が夕飯を食べ終わる頃、台所に美津子が、戻って来たのです。
「お母さん!お父さんどうだった!??。」
と、修二が訊くと、
「もうだいぶ良くなったけど!食事はいらないって!?。」
と、答えたのでした。
そして美津子は、先に焼いてあったハンバーグを皿にのせ、
ラップをし、電子レンジで温めなおしたのです。
そして夕飯を食べたのでした。
美津子が夕飯を食べ終わり、洗い物をしていると、
玄関のチャイムが鳴ったのです。


|TOPへ | |     | | 次へ 

(別ウインドウで表示しています。)
     


|HOME TOPへ |


Copyright © 2007 taazann007, All rights reserved.