ブログ小説 妙なこと 第七話(9)

「あまり長く入ってると、俺たちさっき笑ったから、
お姉さんに、何言われるかわからないから!?。」
「早く頭を洗って、出ようぜ!。」
と、健介が言ったのです。
「おおー!。そうだな!。お前、先に洗えよ!。」
と、修二が言うと、
「うん!。」と、健介が言って、頭を洗い始めたのでした。

洗い終わると、今度は交代で修二が頭を洗い始めたのです。
修二が洗い終わると、湯舟に浸かっていた健介が出て、
代わりに修二が湯舟に浸かったのです。
「じゃあー!。俺!。先、出るからさー。」
と、健介は言うと、洗面器に水を入れると、自分のタオルも浸し、
それを絞ると、からだ全体を拭いたのでした。
「お前!。まだそれやってるのかあー?!。」
と、修二が言うと、
「お前のおじいさんが、教えてくれた”やつ”なっ!。」
と、健介はうれしそうに言ったのです。

タオルをもう一度水に浸し、それを絞ると、
「このタオルどうする?!。」
と、健介は修二に、そう訊いたのです。
「フタの上に、広げてけばいいから!。」
と、修二は言うと、湯舟から上がり、フタを閉めると、
健介からタオルを受け取り、それを、風呂のふたの上に広げたのでした。
健介は「じゃあー!。先、出るぞ!。」と言うと、
風呂場から出て、下着をつけ、修二から借りたジャージを着たのです。

修二が、寒いときはやらなくなっていたことを、健介がやったので、
昔と同じように、修二もやったのでした。
それは小さい頃、おじいさんが、”湯冷めしないから”と言って、
修二と健介に、教えてくれたやり方なのです。
健介は今でも、おじいさんの教えたやり方で、
最後に、水に浸したタオルでからだを拭いてから、風呂から出ていたのでした。
修二は健介見て、「おじいさんに、悪いことしたなあー!?。」
と、そう思ったのでした。

健介は風呂場から、食堂にいる美津子のとこに行き、
「おばさん!。ありがとうございました!。」
「修二に着替えと、ジャージを借りました。」
と、言ったのです。
「いいのよ!。それは!。」
「でも困ったわねえ!?。」
「あなたが買ってきたスイーツ!。」
「ほんとに、お母さんに届けなくてもいいの?!。」
と、美津子が訊いたのでした。

「ええ!。いいんです!。」
「買って来たことを言う前に、口喧嘩になったから!。」
と、健介が言ったのです。
「なにー?!。」と、風呂場から出てきた修二が、訊いたのです。
「スイーツのことよっ!。」と、美津子が言うと、
「おばさんには、また買って来ればいいさあー!?。」
「いろいろ少しづつ、味わいましょう!。」
と、修二が言ったのでした。

「そうさあー!。うちのお母さんには、また買ってくるよ!。」
「味見して、うまいのをね!。」
と、健介が言ったのです。
「生ものだから、しょうがないって言えば、しょうがないけど!。」
と、美津子もあきらめ顔で、言ったのでした。

「紅茶にするそれとも、コーヒー?!。」
「でも、わたしも先に、お風呂に入ってくるわ!?。」
と、美津子が言うと、
「じゃあ!。少し待ってるよー!。」
と、修二が言ったのです。そして健介とふたり、
居間に戻って、勉強を始めたのでした。
美津子は、夫婦の部屋に行き、着替えを持って風呂場に入ったのです。

美加が居間にやってきて、
「修二!。入るわよ!。」と言って、居間に入ったのです。
「あのスイーツいつ食べるの?!。」
と訊くと、
「お姉ちゃん!。今、勉強中!。」
「お母さんが、風呂から出てきてから!。」
「お姉ちゃん暇だったら、したくしといてよ!。」
と、修二が言ったのでした。

「ところで修二!。何が合うか訊いてきた?!。」
と、美加が言うと、
「何が合うって?!。」
と、修二が不思議そうに言ったのです。
「だからさー!。コーヒーとか、紅茶とか、?!。」
「いちばんそのスイーツに合う飲み物よ!?。」
と、美加が言うと、
「げっ!。そんなの知らないよ!。」
「なあ!。健介!?。」
と、健介に向って、言ったのでした。

「俺の買ったスイーツに合う飲み物は、紅茶がお勧めだって!。」
と、さりげなく健介は言ったのです。
「健介!。なんだよー!?。」
「俺に教えてくれたって、いいじゃんかあー?!。」
と、修二が言うと、
「バーカ!。普段買ったことがない人が、買うからだよー!。」
と、言ってから美加は、修二の顔色を見て直ぐ、・・・


戻る | |TOPへ | | 次へ 

(別ウインドウで表示しています。)
     


|HOME TOPへ |


Copyright © 2007 taazann007, All rights reserved.