ブログ小説 妙なこと 第七話(5)

「誰かしら?!。」
そう言うと美津子は、玄関に行ったのです。
「開いてますから、どうぞ!?。」
と、美津子が言うと、
「こんばんは!。修二いますー?!。」
と言って、健介が入ってきたのでした。
それを見た美津子は、
「しゅうじー!。健ちゃんだよー!。」
と、大きな声で、食堂に向かって、言ったのです。

修二は途中で食べるのをやめて、玄関に来たのです。
「なんだー!。健介!。とにかく上がれよ!。」
と、修二に言われた健介は、
「うん!。お邪魔しまーす!。」
と言って、上がったのでした。
すると美津子が、「ご飯まだでしょ?!。」
と言うと、健介は、
「はいー!。」と、答えたのです。

「とにかく、手を洗って!。」
「今、したくするから!?。」
と、美津子が言うと、
「すいません!。おばさん!?。」
「これ食べてください!。」
と言うと、修二といっしょに買ったスイーツの箱を、
美津子に渡そうとしたのでした。

「健ちゃん、これ?!。」
「お母さんに、おみやげに買ったんじゃあないの?!。」
と、美津子が言うと、
「いいんです!。」
と言って、また突き出すように、美津子の前に差し出したのです。
「わかったわ!。」
「とにかく生ものだから、冷蔵庫に入れときましょ!。」
と言って、それを受け取ると、
台所に戻り、冷蔵庫に入れたのでした。

健介は洗面所に行き、手を洗い、うがいを済ませ、
食堂に戻ってきたのです。
もうすでに、健介の分の、食事のしたくが、出来ていました。
「健介!。ここに座れよ!。」と、修二に言われると、
「うん!。」
「おばさん!。すいません!。急に来て!?。」
「ご飯まで出してもらって?!。」
と、すまなそうに健介が、言ったのです。

「いいのよ!。気にしてないから?!。」
と、美津子が言うと、
「健ちゃん!。勘が悪いわねえ!?。」
「カレーのとき来るなんて!。」
と、美加がニコニコしながら言ったのです。
「ホントだ!。健介、勘が悪いや!。」
「カレーだもんな!。」
「もっと高いもののときに、来ればよかったのにー!。」
と、修二もニコニコしながら、言ったのでした。

「遠慮しないで食べろよ!。」
と、修二に言われた健介は、
「いただきまーす!。」と言って、食べ始めたのでした。
「あれ?!。これってホタテ?!。」
と、健介が、スプーンにのせたホタテを見て言うと、
「健ちゃん嫌い?!。」と、美津子が訊くと、
「いいえ!。大好きです!。」
と、うれしそうに答えたのです。

「うちでは、バター焼きか、野菜炒めで使うけど!?。」
「カレーには入れないんです!。」
と健介が言ったので、
「こんど!。お母さんに言って、入れてもらいなさいよ!。」
「こくが出ておいしくなるわよ!。」
と、美津子が言いました。すると、
健介は憂うつそうに、「はい!。」
と力なく返事をしたのです。

「お母さんと、けんかでもしたの?!。」
と、美津子が訊くと、
「はい。」と、健介が答えました。
「なにが原因?!。」と、修二が訊くと、
「俺が、化かされたって言っても、信じてくれないんだ!。」
と、健介が言ったのです。
「ばかだなあー?!。」
「だから、体験しなければ、
化かされたっていうのがわからないからって、言っただろー!。」
と、修二が言ったのでした。

「だけどさー!。ホントのことだからさあー!。」
と、不満そうに健介が言ったのです。
「健ちゃん!。お母さんに何も言わないで出てきたの?!。」
と、美津子が訊くと、
「はい!。」と、健介が答えのでした。
「とにかく、心配してると思うから、健ちゃんが言いにくになら、
おばさんからここにいることを、電話しとくから!。」
と、美津子が気を利かせて、言ったのです。

「それがいいやー!。」
「健介!。泊まってけよ!。」
「お母さん!。電話しといて!?。」
と、修二が言うと、
「そうしなさい!。少し冷静になったほうがいいわ!?。」
「あした日曜だし!。」
と、美津子が言ったのでした。


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