妙なこと 第六話 (8)

海水を掛け合って楽しそうに「キャアー、キャアー」言っていたのです。
修二と、健介はニコニコしながら近づいて、
「君たちふたりだけ?!。」
そう言って修二が、彼女たちふたりの背中越しに、
声をかけたのです。
すると、ビキニの水着を着たふたりの女の子が、
修二と、健介のほうを振り向いたのです。

「あれ?!。」「京子さん!?。」
と、修二が大きな声で言うと、
「修ちゃん?!。なんで?!。」
そう京子も大きな声で言いました。
健介が、
「この人見たことあるよー!。」
と言うと、
「この子見たことあるー!。」
と、京子も言いました。

京子が、
「彼女は、私と同級生の夏樹!。」
そう紹介された夏樹は、
「よろしく!。」
そう言うと、ニコッと笑ったのでした。
京子が夏樹に、
「こっちが、美加の弟の修ちゃん!。そっちが友達のなんて名前?!。」
そう言うと、
「健介でーす!。」
と答えると、
「お姉さん!。ヨーカドーでアルバイトしてるよねえー?!。」
と京子に向かって言ったのです。

「そうよ!。あなたときどきヨーカドーに来ているわね!?。」
と、健介に向って言うと、
「うん!。」そう答えたのです。 すると修二が、
「京子さん!。何でこんなところに水着で来ているの?!。」
そう言うと、
「今年の水着をどこで試そうか相談して、この場所にしたの!。」
「三人でいっしょに買ったのよ!。」
「美加も誘ったんだけど、どうしても断れない仕事だからって、
来れなかったのよ!。」
そう京子が言ったのです。

健介がニコニコしながら、
「ふたりとも、すごーく似合っているよー!。」
そう言ったのです。
「ホント!。ホント!。」
「こんなことなら、水着持ってくれば良かったなあ?!。」
「ちぇ!。きょうはついているんだか、
ついていないんだかわからないなあー?!。」
そう修二が言ったのです。

「君たちは、何しにここに来たの?!。」
そう夏樹が言うと、
「俺たちは、友達が土曜日はいつもこのへんで、
サーフィンやっているからって言うんで、来たんだけど!。」
「そいつが江ノ島のほうを捜したけどいないんで、
こっちに来てみたんだあ?!。」
そう修二が言ったのです。

「こっちに結構人がいるんだね!。」
「なぜ向こうの人がいるところに行かないの?!。」
そう健介が言うと、
「少し恥ずかしいから、こっちに来たのよ!。」
と、京子が答えました。
「ふたりともいいからだ。いや!。」
「ふたりともいいプロポーションしているから、
みんな振り向くよ!。ナンパされるかも?!。」
そう修二が言うと、
「そうかしら!?。ホントに似合ってる?!。」
そう、うれしそうに夏樹が言いました。

「似合ってるよ!。今度いっしょに海に行こうよ!。」
「それともプールがいい?!。」
と、健介がうれしそうに言うと、
「俺たち、水着ないからいっしょに泳げないけど、
ボディガードで見ててやるよ!。」
そう修二が言ったのです。
修二と健介は靴を脱ぎ裸足になりました。
京子と夏樹は、また水際に行くとふたりで、
うれしそうに海水を掛け合ったのです。

修二と健介は座って足を伸ばして、
その光景をうれしそうに眺めていましたが、
なぜかその股間の上には、それぞれ持ってきたバッグが、
置いてあったのでした。
「健介お前もか?!。」とニコニコしながら修二が言うと、
「うん!。若者にはきついねえ!。」
そう健介が答えました。
ふたりは、ホントにうれしそうに、
京子と夏樹のビキニ姿を眺めていたのでした。


戻る | |TOPへ | | 次へ 

(別ウインドウで表示しています。)
     


|HOME TOPへ |


Copyright © 2007 taazann007, All rights reserved.