ブログ小説 妙なこと 第六話 (1)

「やべえー!!。」「寝ぼーしちゃった!。」
そう言って修二が起きてきたのです。
「おかあーさん!。起こしてくれって、きのう言ったじゃん!?。」
ふくれっ面をして、そう言ったのです。
「言われたとおりに、起こしたけど、”もう少し”って言って、
起きなかったのは誰よ!。」
と、美津子が言いました。

「俺!。そんなこと言った?!。」
と、修二が言うと、
「おおー!。お母さんが起こしに行ったけど、
”もう少し”って言って起きないって言ってたぞ!!。」
そう食堂で、新聞を読んでいた義雄が言いました。
「げっ!。しょうがないなあー!?。」
「じゃあー、いいや!。」
「途中でなんか食べるから!。」
と修二が言ったのです。

「なんだあー?!。」「デートか?!。」
と、うれしそうに義雄が言うと、
「違うよ!。友達がサーフィンをやっているんで、
江ノ島の近くまで見に行くんだ!。」
と、修二が洗面所に行きながら答えました。
「なんだ!。サーフィンかあー?!。」
「あんなへなちょこ波でやるようじゃあ!。」
「初心者だな!。」
そう義雄が言いました。

修二はもう、洗面所で顔を洗い、歯を磨いていたのです。
「おとうさあーん!。なんか言った?!。」
と言うと、なぜか美津子が、
「ううーん!。何にも言ってなーい!!。」
「新聞の話よおー!。」
と、答えたのです。すると、
「お母さんじゃないよおー?!。」
「お父さんだよおー?!。」
と修二が洗面所で言いました。

すると美津子が義雄にブロックサインを送っていました。
ジェスチャーで”余計なことを言ちゃあーだめ!。”
と言っていたのです。
すると、義雄が右手の親指と、人差し指で輪っかを作り、
”わかった”というサインを送ったのです。
「新聞の話だあー!。」と、言ったのです。
美津子は、修二が友達のことを、ほんの少しでもけなされると、
むきになるのを知っていたので、そう言ったのでした。

修二が洗面所から食堂に来ました。
「江ノ島じゃあ!。藤沢で降りて江ノ電に乗り換えなきゃなあー?!。」
と、義雄が言ったのです。
「お父さん!。江ノ島のほうは詳しいの?!。」
と、修二が言うと、
「よくお母さんとデートに行ったもんさ!。」
「なっ!。お母さん?!。」
「サザンって知ってるか?!。サザンオールスターズ!。」
「そのヒット曲の中に”江ノ島が見えてきたあー!。”
っていう歌詞があったんだ!。」
と、義雄が言いました。

「お父さん!。まさか!。その歌詞で江ノ島まで行ったの?!。」
「でもあり得ることだねえー!?。」
「お父さん意外と単純だから?!。」
そう修二が言ったのです。
「バーカッ!。お母さんだってその曲が好きだったんで、
いっしょに行ったんだよー!。」
と、義雄が言いました。

「そんな話をしてる暇はないよ!。」
「じゃあー!。行ってきまーす!!。」
そう修二は言うと、急いで玄関を出て、
自転車にまたがり出かけたのです。
急いで出てきたので、駅の近くに来て、
「あっ!。インターネットで調べた駅の乗り換え時間の紙!。」
「忘れた!。」
「ちぇっ!。いいや!。」
「約束の時間に遅れるから!。」
と、ひとりごとを言うと、自転車を降り、
急いで駅の待ち合わせ場所に行き、
やっとぎりぎりの時間で、間に合ったのでした。


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