妙なこと 第五話 (7)

「まったく!!。おねえちゃんは人をバカにしてえー!?。」
「弟をもっと大事にしろよ!。」
と、修二が言ったのです。
「そうねえー!。悪かったわ!。」
「UFO呼べる弟なんて!。そういないものね?!。」
と、笑いをこらえながら言ったのです。すると、
「わたしも、UFO見たかったわ!?。」
と、京子が言いました。

「俺もそうだよおー!!。」
「ちぇっ!。もう少し我慢して見ていたら、
UFO見たのになあー??!。」
と本当に悔しそうに言ったのでした。
「世の中そんなものよ!。」
「見たい人が見ないで、ぜんぜん関心がない人が見たりするのよ!。」
と、美津子が言いました。

「京子さん!。そのおじさん、UFOのこと詳しく言ってたあ?!。」
と修二が訊くと、
「そうねえー!。銀色に光ってたって言ってたわ!。」
「港のほうに大きな倉庫があるでしょ!。」
「そこに隠れて見えなくなったって!。」
「とにかくそのおじさん!。すごく興奮してたのよ!!。」
「”うわさには聞いていたけど、自分がそれを見たなんて、
今でも信じられない!”って言ってたわ!。」
と、京子が話したのでした。

「車から降りてきた人で、ひとりぐらい、
携帯で写した人、いないのかなあー??!。」
と、修二が言うと、
「意外と、とっさの時って気をとられちゃうのよねえー!。」
「あとで、”しまった”って思うのよ!。」
と、美加が言ったのです。
「そうかもしれないわね!?。」
と、京子も同じように思い、そう言ったのでした。

すると、「ピンポーン!。」と、チャイムが鳴ったのです。
「お父さんだ、きっと!。」
と、修二が言うと、
「ただいま!。」と、義雄の声がしました。
「やっぱり!。」と修二が言うと美津子が、
「はあーい!。」と言って玄関に向かったのです。
玄関で義雄の顔を見ると、
「おとうさん!。」
「きょうは、やっぱり、残業なかったんですね?!。」
と、美津子が言ったのです。

「ああ!。予定どおりいったから、残業しないですんだんだ!。」
「きょうはちょっと疲れたよ!。」
「俺も歳かなあ?!。」
と、義雄が言ったので、
「まあ!。お父さんらしくない!。」
「そう!。そう!。おとうさん!。」
「きょうは、京子さんがみえてるの!。」
と、美津子が言いました。

「京子さんかあー!?。久しぶりだなあー!。」
「和雄が帰ってきたとき以来かあー?!。」
と義雄が言うと、
「そうですね!。」と言ったのです。すると、
「おじさん!。お久しぶりです!。」
「ご無沙汰しています!。」
と、京子が玄関まで来て言ったのです。

「こちらこそ!。元気?!。」
「修二がときどきそちらに伺っているそうで!。」
と、義雄が言うと、
「はい!。時々来てもらって心強いです!。」
「いま!。女二人なので!。」
「ありがたいです!。」
と、京子が言い、
「そう!。それはよかった!。」
と、義雄はうれしそうに言ったのでした。

「おとうさん!。先に、お風呂にします?!。
それとも食事にします?!。」
と美津子が訊くと、
「きょうは、疲れたから風呂に先に入るかな!。」
と言ったので、
「わかりました!。じゃあー!したくしますから!。」
と言って、風呂場に向かう美津子でした。
いっぽう義雄は、着替えをしに、夫婦の部屋に向かったのでした。

美津子が風呂場で湯加減を調整して、
入浴剤を入れ、台所に戻ると、
じきに義雄が洗濯する物と、着替えを持って風呂場に来たのでした。
それを見た美津子が、風呂場に行き、
「おとうさん!。湯加減はどう?!。」
と、訊くと、
「いい湯加減だ!。ちょうどいいよ!。」
「洗濯物は、いつものカゴに入れたから!。」 
と義雄が答えると、
「わかりました!。」と、美津子は言うと、
洗濯物を仕分けたのでした。

食事はみんな済んだので、修二は居間に行ったのですが、
美加と、京子は流しで、
食器を洗い始めてたのでした。
美津子は、洗濯物の仕分けを済ますと、
台所に戻ったのです。そして、・・・


戻る | |TOPへ | | 次へ 

(別ウインドウで表示しています。)
     


|HOME TOPへ |


Copyright © 2007 taazann007, All rights reserved.