妙なこと 第四話 (7)

「もし間違えて、着くのが大幅に遅れたら、
言い訳に困るなあ!。」
「道を間違えたのを知らないで、長野県まで行って気がつきました。」
「それも駒ケ岳まで行って気がついたので、
こまがったけ、こまったけ、
困ったっけ!。なんてシャレどう?!。」
義雄がうれしそうに言いました。

「よくそんなこと!。地図を見て無くて考えるよ!。」
亮がそう言うと、
「どうせ長野に行く道だろ!。」
「駒ケ岳インターチェンジってのは無いのか?!」
と、義雄が言ったので亮は、
「うるさいなあ?!。」
「また地図を見るの?!。」
「明かりつけるよ!。」
そう言うと、また室内灯をつけ、
地図を広げて見たのでした。

上の端を折っておいたページを出すと、
地図の小牧ジャンクションのところから、
さかのぼって見ていったのです。

亮は指で道路をなぞりながら、北へさかのぼって、見てきました。
「このぺーじにはないなあ?!。」
そう言って、「次のページを見てみよう!。」
そう言ったあとにすぐ、
「あったよ!。兄さん!。」
「だけど、おしいなあ!?。」
亮が言いました。

するとすぐ義雄が尋ねました。
「なんだ!。おしいって??!。」
「インターチェンジじゃあなくて、
サービスエリアならあるよ!。」
「駒ケ岳サービスエリアっていうのが!。」
そう、亮が答えたのです。

「いいじゃあないか!。少し違うだけだから!。」
「当てずっぽうの割にはいいとこ、ついてるだろ!。」
そう義雄が言うと、
「まあそうだけど!。」
「よく瞬間的に、そんなこと考えつくなあ??!。」
そう、亮が言いました。そして続けて、
「そんなことより、小牧ジャンクションの先に、
もうひとつ一宮ジャンクションっていうのがあるよ!。」
「そこも気をつけないとね!。」
「そこは、東海北陸自動車道に通じているんだよ!。」
そう、亮が言うと、
「そうか!。ついでにもう少し先まで調べておいてくれ!。」
義雄が亮に言いました。

「わかったよ!。」
「もうすぐ、小牧ジャンクションだからね!。」
「注意しながら走ってよ!。」
そう、亮が言ったときに、
名古屋を過ぎ名神高速道路に入ったのです。
「ここから15、6キロ先だって言ったな!。」
義雄がそう訊いたので、
「だいたいだけどね!。」
「右の車線を走ってれば大丈夫だから!。」
そう、亮は答えると、地図をまた見始めたのです。

「その先にも米原ジャンクションがあるよ!。」
「そこは、北陸自動車道に通じているんだ!。」
亮がそう言うと、うれしそうに義雄が言いました。
「なんだ!。このへんはジャンクションって言うのが、多いなあ!。」
「3回ほどくしゃみが出そうだよ!。」
「ジャンクション。しゃんくしょん!はくしょん!。」
それを聞いた亮は、
「おもしろいけど!。あまり受けないかもしれないなあ?!。」
そう言ったのです。

「そうかなあ?!。」
「俺自身は、受けてるけどな!。」
そう、うれしそうに義雄は言いました。
「一宮ジャンクションと米原ジャンクションのあいだに
養老サービスエリアっていうのがあるよ!。」
「トイレ休憩するか!。兄さん!。」
「もう休憩しないと、先は長いから!?。」
そう、亮に言われた義雄は、・・・


戻る | |TOPへ | | 次へ 

(別ウインドウで表示しています。)
     


|HOME TOPへ |


Copyright © 2007 taazann007, All rights reserved.