ブログ小説 妙なこと 第四話 (1)

もう10時を過ぎて家族の者たちが、
居間から自分の部屋に行ってしまい、
居間に残っていたのは、義雄ひとりでした。
その義雄も夫婦の部屋に行こうとして、、居間を出たところでした。
そのとき電話が鳴りました。
「テュルルル。テュルルル!。」
「今頃誰かな?!。」義雄はそう思いながら、
居間に戻り、電話に出たのです。

「もしもし!。」
「はい!。そうですが!。」
「えっ!!。母が!。」
「はい!。そうですか!。」
「ありがとうございました!。」
「今メモを取りますのでちょっとお待ちください!。」
そう言うと義雄は急いで電話の台の引き出しからメモ帳と、
ボールペンを取り出して、病名と、病院の名前と、
その住所と電話番号を書いたのでした。

「はい!。すぐにそちらに向かいますが、
今すぐにこちらを発っても
そちらに着くのは明日になると思います!。」
「せっかくの旅行なのにお世話をかけました!。」
「ごめんください!。失礼します!。」
「ありがとうございました!。」
義雄はそう言うと電話を切ったのです。
そしてすぐに弟の亮(りょう)のところに電話をしたのでした。

「もしもし!。」
「おお!。亮か!。」
「あのな!。うちのお袋が旅行先で倒れたそうなんだ!。」
そう義雄に言われた亮は、
「死んだのか!。」
そう言ったので義雄は、
「ばか!。殺すな!。」
「今のところ命には別状ないそうだ!。」
「だけど今は、絶対安静にしてないといけないそうで!。」
「集中治療室にいるそうだ!。」
そう義雄が言ったので、
「それはよかった!。」
少し安心したようにそう亮が言ったのです。

それから義雄が電話の内容を要約して言いました。
「一緒に旅行に行った人が電話で知らせてくれたんだ!。」
「知らせてくれた人も今日は一旦ホテルに戻って、
また明日の朝来てくれるそうだけど、
旅行の途中なので二人だけ残っていてくれるそうだけど、
空港の時間があるので、9時には病院を出ないと、
間に合わないので後はよろしくとのことだったんだよ!。」
「だから今からじゃあ、電車じゃ時間的に無理だと思うんだ!。」
「車で今から出かけるから、一応お前には連絡しとかなきゃなあ!。」
「そう思って電話したんだ!。」

そう義雄が言うと、
「無理だよ!。ひとりで運転して行くなんて!。」
「和雄はいないの?!。」
亮がそう聞くと、
「和雄は、今うちにはいないんだ!。」
「出張で、九州なんだ!。」
「そうか!。じゃあ!俺が一緒に付いていくよ!。」
「二人で交代で運転していかなきゃ無利だよ!。」
そう亮に言われたときに、
義雄は、背中を軽くたたかれたのでした。

「お父さん!。どうしたの?!。」
美津子が心配そうに尋ねました。
「お袋が旅行先で倒れたんだ!。」
「お母さんが!。」
そう美津子は、驚いて言いました。そしてすぐに、
「死んだの?!。」
義雄に聞きました。義雄はすぐに、
「お前もか!。」
「まったく!。亮も、お前も一緒のことを言いやがる!。」
そう言うと少し冷静さを取り戻したようでした。

「今からすぐに、入院してる病院まで時間的に電車じゃ無理だから、
車で行こうと思ってな!。」
「一応、亮のところにだけは連絡を入れようと思って、
電話したんだけど!。」
そう言うと、すぐに亮と電話をし始めたのでした。
「おお!。今美津子が来たんで話したんだ!。」
「悪い!。悪い!。」
「そうだな!。お前の言うとおり、そうするか!。」
「お前!。会社のほうはいいのか?!。」
そう言われた亮は、義雄に言いました。

「うん!。今から同僚に連絡はしておくよ!。」
「じゃあ!。兄さんうちによってくれる!。」
「ガソリンは、満タンにしていかないと!。」
「高速のスタンドは高いからな!。」
そう言われた義雄は、
「わかってる!。わかってる!。」
「じゃあすぐにうちを出て、お前のうちに行くから!。」
と、言ったのです。


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