妙なこと 第十八話 (12)

修二は、部屋に入ると自分の机の上にバッグを置いたあと、
洋服ダンスを開けたのです。

「何着てくかなあー!??」
と言ってから、
「そうだあー!?」
「あしたの天気見なくっちゃあー!??」
と修二は言うと、部屋を出て急いで階段を下りたのでした。

階段を下りると居間に入り、
テレビのリモコンを持ち、すぐにスイッチを入れたのです。

「天気予報のチャンネルはーっと??!」
と言いながら、リモコンのチャンネルをあちこち変えたのでした。
「ここかあー!??」
と言ってお天気チャンネルを見ていると、
行楽地の天気の中で、
伊豆地方の天気予報が映し出されたのです。

「やっぱり晴れだ!!」
「ラッキー!」
と修二は言うと、うれしそうにテレビのスイッチを切り、
居間を出ると、階段を上がりまた自分の部屋に戻ったのでした。
そして部屋に入ると、開けっ放しのタンスのところに行き、
ああでもない、こうでもないと、(表現が古い!)
あした着ていく服の選定をしたのです。

「へんだわねえー!?」
「さっき居間でテレビの音がしていたみたいだけどー!?」
「修二かしら??!」
と美津子は言うと、
居間に向かったのでした。

「誰もいないわねえー!?」
「洗面所に行った気配もないしー!?」
と美津子は言うと、
居間を出て階段の下までいったのです。
するとちょうど義雄がチャイムを鳴らし、
ドアを開け、玄関に入って来たのでした。

義雄が、
「ただいまー!」と言うと、
「お帰りなさーい!!?」
と美津子がうれしそうに言ったのです。そして、
「お夕飯の支度が出来ていますから!?」
「着替えてきてくださいねっ!?」
と言ったのでした。

「分かったあー!?」
と義雄は答えると、
玄関を上がり、
すぐに着替えをしに夫婦の部屋へと行ったのです。

「しゅうじー!」
「お父さん帰って来たから!?」
「もうすぐご飯よー!?」
と美津子が言うと、
「はーい!今行くー!!?」
と修二が答えたのです。
すると美津子は、すぐに台所に戻ったのでした。

「”今行くー”って言っちゃったし!?」
「あまり遅いとうるさいからなあー!?」
とうれしそうに修二は言うと、
選んだ服をタンスの前に置き、
急いでタンスを閉め、
自分の部屋を出て階段を下り、
洗面所に向かったのでした。

それからじきに玄関のチャイムが、
「ピンポーン!」と鳴りドアが開くと、
すぐに美加が、
「ただいまー!?」
と言ったのです。すると台所から、
「お帰りー!?」
と美津子が言ったのでした。

すぐに美加は玄関を上がり、
階段を上がって自分の部屋に行ったのでした。

部屋に入るとすぐショルダーバッグを置き、
「だいぶ遅くなっちゃったわねえー!?」
と言って、すばやく着替えを済ませ、
すぐに洗面所へ向かったのです。
ちょうど義雄と入れ替わり入ったのでした。

台所では、夕飯の支度が出来ていたのです。
美加が席に着けば全員で食事が出来るのでした。
じきに、
「お待たせー!?」
と言って美加が台所に来たのです。
そして席に座ったのでした。

「暖かいうちに食べてよー!?」
と美津子が言うと、
「じゃあー!?」
「とりあえずカンパイするかー!?」
と義雄が言ったのです。すると美津子が、
「何にカンパイするんですかー??!」
と聞いたのでした。

「うーん??」
「とりあえず健康だなあー!?」
とニコニコしながら義雄は言ってから、
「健康を祝してカンパーイ!!」
と言ったのです。すると、
全員がグラスを手にして乾杯したのでした。

すぐ義雄が、
「しゅうじー!?」
「あした伊豆に、いず行くんだあー!??」
とうれしそうにダジャレを言うと、
「伊豆だけにいずかなあー!??」
と笑いながら修二が言ったのでした。

「バッカじゃない!!??」
「ふたりともー!??」
と美加が言うと、
「ほんと!」
「この親に、この子有りねえー!?」
と美津子があきれたように言ったのです。

「急に決まったんで!」
「8時ごろまでには電話よこすってさあー!?」
と修二がうれしそうに答えると、
「わたしだけ話がみえないんだけどー??!」
と美加は言い、
「しゅうじー!」
「伊豆行くってどういうことー!??」
と言ったのでした。






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