妙なこと 第十八話 (10)

家庭菜園の話で盛り上がり、
みんなでいろいろと話しながら、夕飯を食べ終えたのでした。

「ごちそうさまー!!?」
と言って修二はイスから立ち上がり、
自分の食べた食器を持って流しに持って行き、
洗い桶に入れたのです。
するとすぐ、
「おばさん!?」
「ご馳走様でしたー!!?」
と言って、健介もイスを引き立ち上がると、
自分の食べた食器を流しに持って行ったのでした。

「ふたりとも、もういいのー??!」
と美津子は言ってから、
自分はまだ豚すきを穴のあいたお玉を使い、
取り皿によそったのでした。

修二が、「うん!」と言い、
健介が、「はい!」と言ったのです。
「じゃー!2階に行くかあー!??」
と修二が言うと、
「ああー!!?」と健介が答え、
ふたりは、2階へと向かったのでした。

「もうギターやめてよー!?」
「夜だからー!?」
と美津子がすぐに言うと、
「わかってまーす!!」
と歩きながら修二が答えたのでした。

「ところでお母さん!?」
「最近!?食べ過ぎじゃないのー??!」
と美加が言うと、
「なんか知らないけどー!?」
「すごくご飯がおいしいのよー!?」
と美津子が、ニコニコしながら言ったのでした。

「まあいいけどー!?」
と言ってから、
「お父さん、お風呂入らないんじゃあー!??」
「わたし。先に入るねえー!?」
と美加が言ったのです。

「そうねえー!?」
「もう沸いてると思うから!?」
「お父さん野球見てるんじゃー!?」
「いつになるかわからないしー!?」
「あなたも長いから、ちょうどいいわねっ!」
と少し笑いながら、美津子が言ったのでした。

そして美加は、
夕食の後片付けを手伝ったあと、
自分の部屋に着替えを取りに行ったのです。
美加が階段を上がりきると、
ちょうど健介と修二が、
部屋から出てきたのでした。

「お姉さん!?」
「ご馳走様でしたー!?」
「帰りまーす!!?」
と健介がギターのケースを抱えながら言ったのでした。

「もう帰るのー!??」
「泊まっていくかと思ったわっ!?」
と美加が言うと、
「レポート書かなきゃならないんで!?」
「きょうは帰りまーす!」
と健介が言ったのです。

「そう!がんばってねっ!!?」
「もしわからないことがあったら聞いてねっ!」
と美加が言うと、
「はい!」
「その時は、よろしくお願いしまーす!!?」
とうれしそうに答えた健介でした。

それから美加は自分の部屋に入り、
修二と健介は階段を下りたのでした。

「お姉ちゃん!」
「俺なんかには!?」
「”わからないことあったら聞いてねっ!”なんてこと言わないのにー!?」
と修二が言うと、
「社交辞令だよー!?きっと!」
と健介が、少し笑いながら言ったのでした。

そして居間に行き、
健介は義雄にあいさつを済ませ、
そのあとすぐ台所に行くと、
美津子にあいさつを済ませたのでした。
そして玄関に行ったのです。

義雄は居間から、美津子は台所から玄関まで出ると、
義雄が、
「気をつけてなっ!?」と言い、
美津子が、
「また遊びにいらしゃいねっ!!?」
と言ったのでした。

「はーい!!?」
「じゃあ!?失礼しまーす!!?」
と健介は言うと、ドアを開け、
修二とふたり、
自転車を置いてあるところまで行ったのです。

「あした図書館で!!?」
と修二が言うと、
「うん!!?」
「じゃあなあー!?」と言って、
ギターケースを自転車の前カゴの上にうまく載せ、
ゴムバンドを使って、動かないように括(くく)り付けたのでした。
それから健介は修二の家を出ると、
自転車をこいで、自分の家に向かったのでした。






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