本来コーヒー紅茶などをお出しし御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを好きなだけ用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「ブランド牛なんてー!」
「おじいちゃんち行って食べる時ぐらいしかないじゃん!!?」
と小声で修二が言うと、
「しゅうちゃん!!?」
「なんか言ったあー!??」
と美津子が言ったのです。
「別に何も言ってないわよねえー!!??」
と美加がウインクして言うと、
「うん!!」
と、しかたなく答えた修二でした。
美津子は一旦テーブルの上のカセットコンロを止め、
すき焼き鍋を鍋つかみを使い持つと、
ガスコンロに掛け、スイッチを入れたのです。
そして、刻んである白菜、焼豆腐、長ネギ、しらたきのほか、
えのき、まいたけ、玉ねぎも入れ、
最後に豚肉を入れたのでした。
「あとは、”豚すき”になるからねえー!?」
「牛(ぎゅう)はそれだけだから!?」
「じっくり味わって食べてねっ!!?」
と言ったあと、
「ご飯お代わりするなら言ってねっ!」
「それと、たまご冷蔵庫にあるから自分で!?」
「たまごの取り皿と殻入れはここにあるから!!?」
と、笑いながら言った美津子でした。
「やっぱりー!!?」
「話がうますぎると思ったよー!!?」
と修二が言うと、
「じゃー!味わって食べよーっと!!?」
と健介が、”すき焼き”をうまそうに食べながら言ったのでした。
「牛の時は卵いらないよー!?」
「って言うかあー!?」
「味をじっくり味わいたいからねっ!!」
と修二が言うと、
「でもおばさん!!?」
「うまく均等に分けるなあー!??」
と感心したように健介が言ったのです。
「ずっと5人で暮らしていたからかなあー!?」
「和雄の分が健ちゃんに変わっただけだからねっ!」
と美津子が言うと、
「そういえば!お兄さんにしばらく会ってないなあー!?」
と健介が、すき焼きをご飯の上にのせ、言ったのでした。
「”便りがないのが無事な証拠”って言うから!?」
と義雄が言うと、
「へえー!そうかあー!?」
と修二が言ったのです。すると、
「でも電話ぐらい掛けてくればいいのにねえー!?」
「いくら忙しいって言ったってえー!??」
と美津子が言ったのでした。
それからみんなでいろいろな話をしばらくしていると、
豚すきが煮えたのでした。
「さあー!食べてちょうだい!!?」
と言って美津子が、ガスコンロのところから、
カセットコンロの上に、すき焼き鍋を載せたのです。
そしてスイッチを入れ、火力を弱にしたのでした。
するとすぐに修二が、イスを引き立ち上がったのです。
「たまご、たまごーとっ!!」
と言って冷蔵庫のところに行き、冷蔵庫を開けたのでした。
すると健介が、
「俺のもなあー!?」
と言ったのです。
「おおー!!」
と修二が答えると、
「わたしのもねえー!?」
と美加が言い、
「お母さんのも!?」
と美津子が言うと、
「俺のもなっ!修二ー!!?」
と義雄が言ったのでした。
「なんだよー!!」
「みんなじゃん!!??」
と言うと、1個ずつ卵を手渡したのでした。
それぞれが卵を受け取ると、
「サンキュー!」「ありがとう!」
「ご苦労さん!」「さすが修ちゃん!」
と言ったのでした。
「言いたくはないんだけどさあー!!?」
「みんな俺が立つの待ってたあー??!」
と修二が言うと、
「ぜんぜん!!」
と健介が手を横に振りながら言い、
「考えすぎじゃないー??!」
と美加が言ったのでした。
そして自分の卵と取り皿を持ってイスに戻り座ると、
「さあー!目いっぱい食うぞー!!」
とうれしそうに言ったのでした。
そして、
「アッ!」
「ご飯お代わり忘れてた!!?」
と言って、茶碗を美津子の前に差し出したのでした。
すぐに修二から茶碗を受け取ると美津子は、
ジャーを開け、杓文字(しゃもじ)でご飯をすくい茶碗に大盛に盛ると、
修二に手渡したのでした。
「健ちゃんはー??!」
と美津子が言うと、
「遠慮するなよー!健介!!?」
と修二が言ったのです。すると、
「じゃあー!」
「修二と同じぐらいでお願いしまーす!?」
と健介が、少し照れながら茶碗を差し出し言ったのでした。
「高校生の頃が一番食べれるんだから!?」
「健ちゃん!遠慮しなくていいからなあー!!?」
と義雄が言うと、
「はーい!!?」と健介がうれしそうに言ったのでした。
「お父さん!おご飯お代わりはー!??」
と美津子が言うと、
「俺はもういいよー!?」
「すき焼きつまみに、缶ビール持って居間で野球見るからー!?」
とうれしそうに義雄は答えたのでした。