本来コーヒー紅茶などをお出しし御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを遠慮なく用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「しゅうじー!?」
「同好会。入れるかなあー!??」
と健介が言うと、
「どうなるかわかんないなー??!」
「第一、1年の最初からやってないしー!?」
「まだうまく指動かないから!?」
「コードを楽に引けなきゃ!」
「リズムも”きざめない”からなあー!?」
と修二が言ったのでした。
「やっぱり、先輩が言ったように!?」
「毎日1時間はやらなきゃダメかもなあー!?」
「3時間やっても?」
「土日だけの練習じゃあー!?無理かなあー!??」
と、健介が言ったのです。すると、
「うーん??。勉強あるしー!?」
「1時間以上もギターだけに毎日に割(さ)くなんて無理だよー!?」
「でも指ってなかなかうまく動かないもんだなあー!??」
と修二が言ったのでした。
「先輩が教えてくれたように歌いながら弾いてたら!?」
「一応、循環コードできるようになったけどさあー!?」
「ふたりともまだ歌のテンポ遅いよなあー!?」
と、笑いながら修二が言うと、
「スピッツのチェリーだけでもこれだけかかってるんだから!?」
「ほかの曲を覚えるとなるとー!?」
「高校だけじゃ無理だよー!?」
「大学入っても続けなきゃー!?」
と健介が苦笑いして言ったのでした。
「とにかくふたりでいっしょに歌いながら!?」
「合わせてやってみようぜー!?」
と修二が言うと、
「せーのー!」
と言ってから、
ふたりはいっしょにゆっくりと歌い、
左手のコードを見ながら、ギターを弾いたのでした。
居間で新聞を読みながら、(主に広告を見ていると思うんですけど・・・)
「やっているわねえー!?」
「歌歌っているんだか!?」
「ギターほんとに弾いてるのかわからないけどー!?」
と笑いながら美津子は言うと、
「歌ってる曲って!?」
「スピッツのチェリーだわよねえー!?」
「でもあんなにテンポ遅かったかしら!??」
と言ったのでした。
「”F”ってー!」
「まだきっちり押さえれないんだよなあー!?」
と健介が言うと、
「俺もだよー!?」
「指痛いしー!」
と修二が言ったのでした。
「チェリーで使ってる!」
「C・G・Em(イーマイナー)・Am(エーマイナー)・Fだけ」
「憶えるんだって大変なのにー!?」
「ほかのメジャーコードやマイナーコードも覚えなきゃなあー!?」
「あと!C7やB7のセブンスコードも覚えなきゃならないしー!?」
と健介が言うと、
「そういえば!」
「セブンスコードの中にー!?」
「ウルトラセブンっていうコードは、なかったなあー!??」
と修二がとぼけて言ったのです。すると、
「まったく、よく言うよー!?」
と言って、健介が笑ったのでした。
「もう1ヶ月も練習しているんだから!?」
「ほぼチェリーは完成かなー!?」
と修二が言うと、
「1ヶ月って言ったってえー!?」
「実質は!」
「3時間掛ける8日で24時間しか練習してないんだぞー!!?」
と健介が言ったのでした。
「まあー!そう言われるとそうだけどさあー!?」
「もう飽きたよー!?」
「ほかの曲やろー!!?」
と修二が言うと、
「先輩が”OK”って言わなきゃ次に進めないんだから!?」
「とにかくもう少し早く弾けるようにしなくちゃあー!?」
「練習練習!!」
と健介が言ったのでした。
「わかったよー!?」
と修二が答えると、
ふたりはまた最初からチェリーを歌いながら、
何回もギターを弾いて、練習を続けたのでした。
そして時間は過ぎ、
3時になったので美津子はおやつの支度をしたのでした。
美津子は階段の下から、
「3時だから少し休憩したらー!?」
「居間に支度したから!?」
と大きな声で言ったのです。
するとすぐにふたりは、
「はーい!!」と答えると、
階段を下りて居間に来たのでした。
「紅茶にしたけど!?」
「コーヒーのほうがよかったあー??!」
と美津子がふたりに向かって言うと、
「いいえ!紅茶でいいです!!?」
と健介が言ったのです。そして、
「飲めれば!なんでもいいよー!!?」
「いっただっきまーす!!」
と修二が言ったのでした。
「しゅうじー!!」
「健ちゃんも!?」
「ふたりとも先に手を洗ってらっしゃい!!」
と美津子が言うと、
「すっかり忘れてたー!?」
と修二が言い、
「はーい!」
と健介が言ったのでした。
ふたりは急いで洗面所に行き、
手を洗うと、即行で居間に戻ってきたのでした。
そして紅茶を飲み、おいしそうにおやつを食べたのでした。