本来コーヒー紅茶などをお出しし御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを適当に用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
しばらく黙って食べていた修二でしたが、
思い出したように、
「今食べてる焼きそばで思い出したんだけどー!?」
「むかし、健介んち家(うち)で!?」
「焼きそば食べたことがあったんだけどさあー!?」
「キャベツのほかに魚肉ソーセージと桜えびが入ってたよー!?」
「桜えびは、静岡の親戚の家から送ってきたんだってえー!?」
「確かに”うまいだし”が出てて、味はよかったんだけどさあー!?」
「桜えびのヒゲって言うのかなあー!??」
「それが口の中で刺さって、痛かったよー!?」
と、少し笑いながら言ったのです。
「へえー!?そうなんだあー!??」
「桜えびの入った焼きそばは食べたことないけどー!?」
「生の桜えびをお刺身で食べたことがあるわ!?」
「ヒゲって言うかトゲみたいなのが気になって!?」
「おいしいとは思わなかったわよー!?」
「修二の言いたいことは、なんとなくわかるわっ!」
と言って、美津子も少し笑いながらそう言ったのでした。
「甘エビなら殻を取って身だけ出して食べれるけどー!?」
「桜えびじゃあー!?」
「小さすぎて!!?」
「身だけ取り出すのめんどくさいよねっ!」
と、ニコニコしながら修二が言ったのです。すると、
「ホントだわねっ!」
「すごく時間かかりそう!!?」
と、美津子もニコニコしながら言ったのでした。
ふたりはそんな話をしながら焼きそばを食べ終わると、
「ご馳走様でした!!」
と言って、食べた終えた食器の後片付けをし始めたのです。
修二はすぐに、箸と皿とコップを持って流しの中に置いたのでした。
「修ちゃん!?」
「午後はどこか行くのー!??」
と美津子が訊くと、
「きょうは健介が来ることになってるから!?」
「ふたりでギターの練習するー!」
と修二が言ったのでした。
「そう!」
「がんばってねえー!?」
と美津子は言うと、
流し台のところ立ち、食器などを洗い始めたのです。
そして、美津子は小さな声で、
「いつまで続くかしらねえー!?」
と、そう言ったのでした。
「お母さん!!?」
「なんか言ったあー!??」
と修二が言うと、
「別にー!!?」
と答えた美津子でした。
「しゅうじー!?」
「お部屋ちゃんと片付けてあるのー!??」
「みっともないからちゃんとしてよー!?」
と美津子が言うと、
「分かてますよー!?」
「ちょちょちょいと片付けちゃうからさあー!?」
と言うと、1時少し前に自分の部屋へ向かった修二でした。
午後1時半過ぎに健介が自転車に乗り、
ギターを持って修二の家にやって来たのです。
玄関に着くと、
「ピンポーン!?」
とチャイムを鳴らしすぐにドアを開け、
「こんにちはー!?」
と言ったのでした。
台所から美津子が、
「はーい!」と言うと、
すぐに修二が、二階の自分の部屋から下りて玄関に来たのでした。
「お母さーん!」
「健介が来たあー!?」
と台所の方に向かって言うと、
美津子がすぐ玄関にやって来たのでした。
「おばさん、こんにちはー!?」
「おじゃましまーす!?」
と健介が言うと、
「いらしゃーい!?」
と美津子がニコニコしながら言ったのです。
「これ!?3時のおやつ用に買ってきたんですけどー!?」
と言って、
紙の箱を美津子の目の前に出したのです。すると美津子が、
「健ちゃん。気を使ってくれてありがとうねっ!?」
「じゃあー!せっかくだから遠慮なく!?」
と言って、その紙の箱を受け取ったのでした。
「一応、お姉さんの分も買ってきたんですけどー!?」
「4個」
と健介が靴を脱ぎ玄関を上がり言うと、
「お姉ちゃんはいいよー!?」
「でもせっかくだから、ふたりで半分ずつしよう!?」
と修二が言ったのです。
「健ちゃんが気を利かせて買って来てくれたんだから!?」
「美加に見せないと!」
と美津子が言ったので、
「それもそうだなっ!」
「お姉ちゃんに、あとで何言われるかわからないしー!?」
と言って、舌を出した修二でした。
「しゅうじー!?」
「窓閉めて練習してよー!?」
「近所迷惑だから!?」
と美津子が言うと、
「おばさんきついなあー!?」
「まあヘタなのは認めるけどー!?」
と言って、健介が笑ったのでした。
「ホント!そういう言い方はやめてくれないかなあー!?」
「前途ある若者に対してさあー!?」
と修二が言うと、
「前途ある若者ねえー!?」
「ギターに関しては、前途多難のほうかも??!」
と美津子が少し笑いながら言ったのでした。
「わかりました。わかりましたよー!?」
「窓。閉めりゃあー!?いいんでしょ!!?」
「始めたばっかりなんだから、うまくないに決まってるじゃん!!」
と修二は言うと、
「健介行こうー!!?」
と言って階段を上がっていったのです。
そしてすぐに健介も、階段を上がっていったのでした。
美津子はふたりが修二の部屋に入った後、
台所に戻ってイスに座ると、
「だって!ほんとにヘタなんだもの!?」
と真実を言ったのでした。(あじゃあー!!)