妙なこと 第十八話 (2)

「しゅうじー!!?」
「こんなところで寝ていると!」
「風邪引くわよー!??」
と大きな声で母の美津子が言ったのです。
修二はびっくりして目を覚ましたのでした。

「なんだあー!?」
「夢だったのかあー!??」
と目をこすりながら修二が言ったのです。
そして居間にある時計を見たのでした。

「もう昼かあー!??」
と修二が言うと、
「休みだからといってー!?」
「ダラダラしてちゃあーダメよー!?」
と美津子が言ったのです。

「わかってるよー!?」
と言うと修二は、
コタツの上に広げてあった教科書とノートを閉じ、
重ねると一番上にペンケースを載せそれらを持ち、
立ち上がると居間を出て階段を上がり、
自分の部屋に持って行くと、机の上に置いてから、
すぐに部屋を出て階段を下り、食堂に行ったのでした。

「お母さん!」
「昼なにー!??」
と修二が言うと、
「何食べたいー??!」
と美津子が言ったのです。すぐに、
「焼肉ー!!」
とうれしそうに修二が答えたのでした。

「冗談は顔だけにしてちょうだい!!?」
「そんなボーとした寝ぼけた顔してえー!?」
「すぐ顔洗ってらっしゃい!!」
と美津子が言ったのです。すると、
「そんなに寝ぼけた顔してるかなあー!??」
と言ってから、
「じゃあ!」
「とりあえず洗ってくるかあー!?」
と修二は言うと、洗面所に向かったのでした。

洗面所に入るとすぐに鏡を見て、
「ホントだあー!?」
「せっかくのキムタク似の顔が!?」
「というか?フクヤマ似の顔かあー!?」(冗談きついー!!)
「まあ!?どっちでも似たようなもんだけどー!?」
「これではまずい!!」
と、ひとり言を言うと、
急いで顔を洗った修二でした。

修二が食堂に戻ってくると、
「焼きそばでいいでしょ!?」
と美津子が言ったのです。すると修二が、
「それじゃあー!?」
「”何食べたい”なんか訊かないでよー!?」
とあきれたように言うと、
テーブルのイスを引き座ったのでした。

「お母さんはお茶にするけどー!?」
「修ちゃん。お水飲むんだったらー!?」
「自分でコップについでちょうだいねっ!」
と美津子が焼きそばを炒めながら言ったのです。

「うん!わかったー!?」
と修二は言って立ち上がると、
食器棚からコップを出し、流しの蛇口のところにいくと、
浄水器を切り替えて水を入れ、
自分の席の前にコップを置いたのでした。
それからお茶っ葉が入っている急須にポットのお湯を注ぐと、
美津子の湯飲みにそれを注いだのでした。

「お母さん!?」
「お茶入れたからねえー!?」
と修二が言うと、
「ありがとう!」
と美津子は、修二の方を振り向き言ったのでした。

美津子は焼きそばが出来上がると、
修二の皿のほうに多めに焼きそばを盛ったのです。
それから、できた焼きそばをテーブルに運び終わると、
エプロンを取ってそれをイスの上に掛け、イスを引き座ったのでした。

「キャベツのほかに、もやしと魚肉ソーセージ入れてみたけど!?」
「どうかなあー!?食べてみて!」
と美津子が言うと、
「いっただっきまーす!!」
と言って修二は、焼きそばをうれしそうに食べ始めたのでした。

「焼きそばに魚肉ソーセージって意外と合うんだよなあー!?」
と言ってから、
「うまいよー!」
「さすがお母さんでんがな!!?」
と言ったのです。

「ときどき分けのわからない言葉を言うんだから!?」
と少し笑いながら美津子が言うと、
「おもしろく言ったほうがいじゃん!?」
「ところで、お姉ちゃん家庭教師のバイトでー!?」
「きょうも遅いのー!??」
と修二が、焼きそばを食べながら言ったのでした。

「”たぶん5時頃には着くって”言ってたけどー!?」
「いつもと同じで、駅に着いたら電話よこすって!!?」
と美津子が言うと、
「駅から歩いて20分ぐらいで来れるんだから!?」
「いつも迎えに行かなくたっていいじゃん!!?」
「お姉ちゃんばっかり甘やかしてえー!?」
と修二は食べるのをやめて言ったのです。

「今いろんな事件が起きているから!?」
「安全のためでしょう!!」
「迎えに行くのはー!?」
と美津子が言うと、
「ごめん!」
と言って修二は、黙って焼きそばをまた食べ始めたのでした。




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