本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを自腹で用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
来た時と同じに秋葉原の駅から総武線に乗り、
御茶ノ水で乗り換え新宿駅に着き、
そしていつもの駅に戻って来たふたりでした。
もう夕方5時を少し過ぎていたのです。
「暗くなってきたなあーー!?」
と修二が言うと、
「ほんとだ!日が暮れるのが早くなったなあー!?」
と健介が言い、ふたりは駐輪場から自転車を出し、
いっしょに途中まで行ったのでした。
「じゃあー!?あしたまた図書館で!!?」
と健介が言うと、
「じゃあー!なあー!?」
と修二が答え、ふたりはそれぞれ自転車をこいで、
自分の家目指して行ったのでした。
「ただいまあー!?」
と言って修二が玄関を開けると、
「おかえりー!?」と台所から声がしたのです。そして、
「わりと早く帰って来たわねえー!?」
と言って玄関に来た美津子でした。
「お夕飯、外で食べてくると思ったわ!!?」
そう美津子が言うと、
「余分に千円しかもらわなかったんだからあー!?」
「なんにも食べれるわけないじゃん!!?」
「ああー!?腹減った!!?」
と修二が言ったのです。
「今、支度(したく)しているところだから!?」
「もう少し待ってちょうだい!!?」
と美津子は言うと、台所へと戻っていったのでした。
修二は居間に行くとショルダーバッグを開け、
おでん缶を2缶コタツ兼用の座卓の上に置くと、
洗面所へと行き手と顔を洗い、うがいをしたあと、
台所へと向かったのです。
「お母さん!?きょうはなにー?!」
と修二が訊いたのです。すると、
「おでん!!」
と美津子が笑いながら言ったのでした。
「えー!!ほんとー!??」
と修二が驚いたように言うと、
「冗談だわよー!?」
「お父さんに頼まれたおでん缶買って来たの?」
と美津子が言ったのです。
「お母さん!?珍しいねえー!?」
「冗談言うなんて!?」
と修二が言うと、
「たまにはねっ!!?」
と言って笑った美津子でした。
「きょうは野菜炒めよ!」
「修二好きでしょー!?」
と美津子が言うと、
「そりゃあー!好きだけどー!?」
「あと味噌汁の具は!?」
と言って鍋のふたを取り、
お玉でかき混ぜそれを上に上げた修二でした。
「豆腐とワカメかあー!?」
「妥当(だとう)なせんだねっ!」
と言うと修二は、
美津子が使っているフライパンの中を、覗(のぞ)いたのでした。
「ジャガイモに玉ねぎに豚肉とそれにキャベツかー!?」
「あれ?なんでジャガイモ!??」
と言うと修二は、買い物袋を覗いたのです。
そこにはカレーの箱とニンジンが入っていたのでした。
「この野菜炒め!?」
「ついでに作ってないー!??」
と修二が言うと、
「そんなことないわよー!?」
「なんでー??!」
と美津子が言ったのでした。
「キャベツをニンジンに替えれば!?」
「カレーの具だからあー!?」
と修二が言うと、
「さすが修ちゃん!察しがいいーわねえー!?」
と言って笑ってごまかした美津子でした。
すると玄関で、
「ただいまあー!?」「ただいまあー!?」
と言う声がしたのです。
義雄が美加を駅まで迎えに行って、戻って来たのでした。
すぐに修二が迎えにでると、
「しゅうじー!?途中で会ったの分からなかったかあー!??」
「クラクション鳴らしたんだけど!?」
と義雄が言うと、
「気が付かなかったよー!?」
「気持ちよく飛ばしてきたから!?」
と言って笑った修二でした。
久しぶりに四人でいっしょに食事をしたのです。
にぎやかに会話も弾んだのでした。そして、
夕食を済ませると義雄と修二は居間へと向かったのでした。
ふたりが居間に来ると、
「お父さん!約束どおりに2缶(ふたかん)買ってきたよー!?」
と修二が言い、
テーブルの上に置いたおでん缶を指さしたのです。
「おおー!サンキューサンキュー!?」
と義雄はうれしそうに言うと、
1缶を手に持ち、プルトップを引き、パカッとフタを開けたのでした。
竹輪を刺してある串を持つと、
ツユをこぼさないように、一口で口の中に入れたのです。
そして串を引き抜くと、
「冷めててもけっこううまいなあー!?」
「むかしと同じ味だあー!?」(ホントかいなあー!??)
と義雄は言ったのでした。
そして義雄は急に思い出したのです。
「そういえば、子供の頃みんなでおでんをつついだんだけどー!?」
「缶を開けるのに自動販売機のとこのお店に入って!?」
「そこのおじさんに缶切りを借りて、開けたんだったなあー!!?」
「そこのおじさんが!?」
「すぐ買って食べたい人がいるんで!!?」
「缶切りはいつも置いているんだよー!!?」
「そう言ってたんだあー!?」
「思い出したよー!しゅうじー!!?」
とうれしそうに言った義雄でしたとさ!!
これで、お。し。ま。い。
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読んでくださいまして、ありがとうございました。
妙なこと 第十六話 以外の話 も、
読んでいただければ幸いです。m(_ _)m
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