本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを好きなだけ用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
きのうの天気が嘘のように晴れ渡り、
修二はいつものように自転車で、図書館へと向かったのです。
「きょうはいい天気だなあー!?」
「これでなくっちゃねっ!!?」
と言いつつ、自転車をこぎ図書館に着いたのでした。
「けんすけー!!?」
「よかったなあー!晴れてさあー!?」
と修二が前に並んでる健介に言うと、
「悪かったなあー!?」
「お前んちお母さんに弁当作らせちゃってー!?」
と健介がすまなそうに言ったのです。
「かえってよかったよー!?」
「昼飯代出さなくてよくなったじゃん!!?」
とうれしそうに修二が言うと、
「ならいいけどおー!?」
「きのうは、いろいろインターネットで調べていて!?」
「そっちに夢中になってさあー、弁当いらないっていい忘れた!!?」
と、健介が少し笑って言ったのでした。
修二と健介がしばらく話をしていると、
じきに図書館が開いたのです。
ふたりはいつものように図書館に入ると急に黙り、
何か話があると、紙に書いて会話をしたのでした。
(こういうのを筆談(ひつだん)という。
ほとんど座って行うので、英語でも”しぃっつだん(sit down)”と言う?
嘘です。単なるなまりのある英語のダジャレを書きたかっただけですダッ!!)
午前中勉強を済ませたふたりは、
いつものように公園へ行き、芝生のところで食べようとしたのですが、
まだ芝生の根元のほうは雨が乾いてないので、
ベンチのところに座り、弁当を開けたのでした。
「メモリー増やすと、すごく早くなるらしいんだあー!?」
「純正メーカー製だと高いんだけど、あとあとの安心感があるからなあー!?」
と弁当を食べながら健介が言うと、
「健介はいいよなあー!?」
「新しいパソコンに換えたから!?」
「俺はまだお姉ちゃんのお古だよー!?」
と修二がご飯をほおばりながら言ったのでした。
「パソコンは便利だけどさあー!?」
「普通の日に買い物とかすると!?」
「頭のいい人にはかなわないよなあ−!?って!つくづく思うよー!?」
「計算機なんかいらないんだもんなあー!??」
と健介は言うと、
「まあー!?」
「ふだんはパソコンとか計算機とかは持ち歩かないしー!?」
「じゃまだから!?」
と修二がうれしそうに言ったのでした。
「このあいだどこかのブログに書いてあったんだけどさあー!?」
「兄さんたちは頭悪いから東大に入いったんで!!?」
「頭のいい自分は!」
「一流の棋士になったんだって書いていた記事があったんだけどー!?」
「それってどうなんだろうねえー!??」
と健介が言うと、
「普通は東大なんてなかなか入れないから!?」
「すごいと思うけど!?」
「人数で考えるとー!?」
「やっぱり!囲碁将棋などの棋士のほうが少ないかなあー!??」
と言うと修二は考え込んだのでした。
「だって!!?」
「修二っちお姉さんだって!?」
「現役で東大の1次試験は受かったんだからそれでもすごいよー!?」
と健介が言うと、
「まあねっ!!?」
「でもやっぱり少し変わってるところがあるよー!?」
「弟の俺が言うのもなんだけどさあー!?」
と笑いながら修二が言ったのでした。
「2次試験はものすごく難しかったんだってえー!?」
と健介が言うと、
「そのことを言うのは、家(うち)のタブーなんだ!!?」
「今でも忘れないよー!?」
「2次試験の日のことは!!?」
「あんなにガックリしたおねえちゃんは見たことなかったからなあー!?」
と修二が思い出したように言ったのでした。
「プロの一流棋士になるには!?」
「相手と対戦して勝っていかなきゃなれないから!?」
「毎日試験やっているようなもんじゃあーないのかなあー!??」
と修二が言うと、
「いずれにしても俺たちじゃあー!?」
「どっちも無理だし!?」
「なあー!!??」
と言うとふたりは顔を見合わせ、大笑いしたのでした。
昼を公園で食べ終えるとふたりは、
いつもの駅まで自転車をこいで行ったのでした。
駅近くの自転車置き場に停め、電車に乗り新宿まで出たのです。
新宿駅から中央線に乗り、御茶ノ水駅で総武線に乗り換え、
そしてじきに秋葉原の駅に着いたのでした。