本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものをイッパイ用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
美津子は駅のいつもの場所に行ったのです。
するとすぐに義雄が乗り込んできたのでした。
「きょう残業なかったんですねっ!!?」
「電話してくれればいいのに!?」
「さっき修二が、先にお風呂入りましたよー!?」
と美津子が言うと、
「そうかあー!?」
「じゃー!?着いたら俺もすぐ入るよー!?」
と義雄が答えたのです。
それからふたりは、じきに家に戻って来たのでした。
「ただいまー!?」「ただいまー!?」
と義雄と美津子が続けて言ったのです。すると、
修二が玄関へと来たのでした。
「おかえりー!?」
「お父さん!?どうしたの!??」
「朝歩いて行ったんでしょ!?」
と修二が言うと、
「お父さん!傘会社に忘れたんですって!!?」
と美津子が少し笑って言ったのでした。
「会社出るときは雨が上がってたんで!!?」
「すっかり忘れてたんだ!?」
「駅に着いたらみんな傘を持っているんで!?」
「気がついたんだけど戻るのも面倒くさいから!?」
「そのまま来てしまったんだー!?」
と義雄がそう言いながら、靴を脱ぎ終えると、
「じゃあー!?先に風呂へ入るから!?」
と言うと、夫婦の部屋へと向かった義雄でした。
そして修二と美津子は食堂に戻ると、夕飯を食べ始めたのです。
「しゅうじー!?エビばかり食べてないでしょうねえー!??」
と言うと、
「分かってるよー!?」
「でもきょうのホタテは小さいねえー!??」
と修二が言い、
「売り出しで、ベビーホタテっていうのを売ってたんで!?」
「買ってきたのよー!?」
「どう!?味は!??」
と美津子が言ったのでした。
「味は同じだよー!?たぶん!!??」
「でも食べ応えがないよー!?小さいから!?」
と笑いながら修二は、ベビーホタテを食べたのでした。
しばらくすると、義雄が着替えを持ち風呂場へ行き、
風呂へと入ったのでした。
「お父さん!?お湯加減はどうですか!??」
と美津子が洗面所から訊くと、
「ちょうどいい湯加減だー!?」
と義雄が答えたのでした。
それを聞いた美津子が、
「きょうはお鍋なんですけど!?」
「ビールにします?それともお酒にしますか?」
と言うと、
「鍋かー!?じゃーきょうは少し冷えるから!?」
「ぬる燗にしてくれるかなあー!?お母さん!!??」
と義雄が言ったのでした。
美津子は、「分かりました!!?」と答えると、
急いで台所へ戻り、燗つけ器に酒を入れると、
ぬる燗のところにセットしたのでした。
それからフライパンにベビーホタテを入れ、
塩・コショウし、バターで炒めたのでした。
「修ちゃん!?ちょっと味見てくれるー!?」
と美津子が言うと、
うれしそうに「うん!!?」と言って、
ベビーホタテを1つ入れた小皿を、受け取ったのでした。
「あっ!」
「こりゃー!?バター炒めのほうがおいしいねっ!!?」
と言って、うまそうに食べた修二でした。そして、
「お父さんに後(あと)でもらおう!!?」
そう言うと小皿を流しに置き、
「ごちそうさん!!?」と言ったのでした。
「そんなにバター炒めのほうがおいしい!??」
と美津子は言うと、
炒めたベビーホタテをフライパンに1つ残し、
レタスといっしょに皿に盛ったのでした。
義雄の席の前に皿を置くと、
すぐにフライパンに残っているホタテを箸でつまみ、食べたのでした。
「ホント!!?」
「おいしいわねえー!?」
とうれしそうに言ったのでした。
すると義雄が風呂から出てきたのです。
そしてテーブルの席に着いたのでした。
それから三人は、楽しく会話をしながら夕飯を済ませたのでした。
義雄は居間に行き、テレビのスイッチをつけたのです。
修二は親友の健介に電話を掛けるので、自分の部屋へと行ったのでした。
そして美津子が夕飯の方付けを台所でしていると、電話が鳴ったのです。
「美加からかしら!?」
と言うと美津子は流しに掛けてあるタオルで手を拭き、
エプロンをはずし自分のイスに掛けると、電話口まで行ったのでした。