本来コーヒー紅茶などをお出しして、御もてなししなければいけませんが、
インターネットの都合上それができません。
ご自分で好きなものを遠慮なく用意していただき、
キーボードなどの上にこぼさぬよう注意して、
ときどき飲みながらでもお読みくださいませ。 m(_ _)m
「しゅうじー!?そんなところで腕組んでないで!!?」
「カセットコンロ出してちょうだい!?」
と美津子が言ったのです。
「お母さん!?もう煮えてるよねえー!??」
「ちょっと味見!?」
そう言うと修二は、ガスコンロにかかっている土鍋に、
鍋用の穴のあいたお玉を持ってくると、 (なんという名前か知りましぇん!)
鶏肉をすくい、それを小皿に取ったのでした。
鶏肉を食べスープを飲むと、
「鶏肉もう煮えてるし!?」
「いいだし出てるよー!!?」
とうれしそうに修二が言ったのです。すると、
「あっ、そうー!!?」
「じゃあー!?エビも煮えてるわねえー!!?」
と、美津子が笑いながら言ったのでした。
「えっ!!?」
「エビあるのー!??」
と修二が言い、もう一度お玉で下のほうを探ろうとすると、
美津子が急いでお玉を取り上げ、
「ダメー!味見終わりー!?」
「コンロ出して!!?」
と言ったのです。
「分かったよー!!?」
そう言うと修二は、カセットコンロを持って来ると、
テーブルの中央へと置いたのでした。
「じゃあー!?土鍋をそっちへ持っていってくれるー!??」
「気をつけてよー!?ゆっくりでいいから!?」
と美津子が言うと、
「うん!!?分かったー!?」
と修二は言い、
土鍋を鍋つかみを使いガスコンロの上からゆっくり持ってくると、
カセットコンロの真ん中に慎重に置いたのです。
「ありがとう!!?」
「ついでにお風呂も見てきてくれるー!??」
と美津子が言うと、
「鶏肉ひとつで、こんなに手伝いさせられるとは思ってもみなかったよー!??」
「行きますよー、行きますよー!?」
と修二は言うと、
風呂場へと向かったのでした。
風呂場から帰ってくると修二は、
「いつでも入れるよー!?」
と美津子に向かって言ったのです。すると、
「ありがとう!」
「もう出かけないんでしょ!?」
と美津子が言うと、
「うん!?きょうはもうどこへも行かないよー!?」
「あした午前中は図書館だけど!!?」
と修二が言ったのでした。
「じゃあー!?お姉ちゃん遅いって言ってたから!?」
「先にお風呂入っちゃうー!??」
と美津子が言うと、
「そうだなあー!?」
「お父さんも何時になるかわからないんじゃあー!?」
「先、入っちゃうよー!!?」
と言うと修二は、二階の自分の部屋へと向かったのです。
着替えを持ち、修二は二階から下りてくると、
風呂場へ行き、風呂に入ったのでした。そして、
風呂から出てくるとすぐに冷蔵庫を開け、
2L(リットル)のペットボトルのウーロン茶をグラスに注ぎ、
一気に飲んだのでした。
するとその時、電話がかかってきたのです。
美津子が電話に出ると、夫の義雄(よしお)からでした。
「分かりました!!?」
「今迎えに行きますから!?」
そう言うと美津子は電話を切り、
「修ちゃん!?食べててねっ!?」
「お父さん迎えに行ってきますから!?」
と大きな声で食堂にいる修二に向かって言ったのです。
「はーい!いってらっしゃーい!!?」
そう修二は答えたのでした。
すると美津子は、
玄関を出て自分の車に乗ると、駅へと向かったのです。
「あれ!??」
「お父さん運動のためといって!?」
「いつも駅まで往復しているのに!?」
「へんだなあー!??」
そう言って、ご飯をよそった修二でした。