ブログ小説 妙なこと 第十四話(9)

車はしばらくして、駅のいつもの待ち合わせ場所に着いたのです。
美加が後ろの席に乗り込んだのでした。
「ただいまあー!?」
と美加が言うと、
「お帰りー!?」「お帰りー!?」
と義雄と修二がほぼ同時に言ったのです。

すぐに美加が、
「しゅうじー!?なんであんたが一緒に来たのー??!」
と言うと、
「お姉ちゃん!?おみやげ見せてよー!??」
と修二が言ったのでした。

「まったくー!?そのためについてきたのー??!」
と美加が言うと、
「お楽しみはねっ!?」
「早く知ったほうが楽しめるんだよー!?」
と修二はうれしそうに言ったのです。

「しょうがないわねえー!?」
「みんなで食べるんだからー!??」
「見るだけだわよー!??」
と言うと、美加は修二に菓子折りを手渡したのでした。

「わかってますよー!?」
と言って、菓子折りを受け取ると、開けて中身を見て、
「エクレアだー!?」
「まあまあだなっ!!?」
と言うと、すぐに箱を元に戻したうれしそうな修二でした。
そしてそれをすぐに美加に返したのです。

それから車はじきに自宅に戻ったのでした。
「ただいまあー!?」
と言って美加が最初に入って来たのです。
「お帰りー!?」
と美津子が台所から来て言ったのでした。

「ただいまあー!?」
「ただいまあー!?」
と言って続けて修二と義雄が玄関に入って来たのです。
「修二!?なんであんたがいるの??!」
と美津子が言うと、
「お父さんについてきたんだわよー!?」
「まったくもう!?」
「ジュンちゃんちでもらったおみやげを見たくて!!?」
と美加が言ったのでした。

「なんでお母さんに言わないのよー!!?」
「すぐ御礼の電話をしなくちゃあー!?」
「ところで今日は何をいただいて来たの!?」
と美津子が言うと、
美加は菓子折りを開け美津子に見せて、
「エクレア!?」
「有名なパテシエのお店のらしいわよー!?」
と美加が言ったのでした。

義雄は修二に、
「鍵置いてきてくれるかあー!?」
と言うと、
「あいわかった!!?」(使いすぎかも・・・)
と言って鍵を受け取ると、台所に向かった修二でした。
そして義雄は先に洗面所に行ったのです。
すぐに修二も鍵を置くと、洗面所に行ったのでした。

美加が広げた菓子折りを見て、
「そう!?」
とエクレアを見ながら言うと、
ジュンの家に電話をかけ御礼を言ったのでした。
美加は台所に行き、冷蔵庫を開け菓子折りを入れたのです。
それから洗面所に行ったのでした。

洗面所から、
義雄、修二、美加の順で、台所に来ると、
それぞれがいつもの席についたのでした。
すぐに美津子が電話を終え、
台所に来て流しで手を洗うと、
「お父さん!?もう煮えてますけど!!?」
「コンロに火をつけてください!?」
と言ったのでした。

「わかったー!?」
と義雄が答えると、
美津子はコンロの上にすき焼きの鍋を載せたのです。
すぐに義雄は、コンロのスイッチを押し火をつけ、
炎を調整し弱火にしたのでした。

美加がシジミの味噌汁をよそり、
美津子がご飯をよそり、
それぞれが全員に行き渡ると義雄が、
「いただきまーす!!?」
と言うと全員が、
「いただきまーす!!?」
と言ってご飯を食べ始めたのでした。

食べ始めてしばらくすると、
「お母さん!?これ牛(ぎゅう)と豚(ぶた)と2種類じゃん!!?」
と修二が言ったのでした。
「牛だけ食べちゃあー!?だめー!!?」
「半分ずつ食べなさいよー!?しゅうじー!!?」
「美加もー!?」
と美津子が言ったのでした。


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