ブログ小説 妙なこと 第十四話(1)

「ただいまあー!?」
と言って修二(しゅうじ)が学校から帰って来たのでした。
すぐに階段を上がり荷物を置くと、
階段を下りて、洗面所へ向かったのです。
顔を洗いうがいをし終わり、洗面所から台所に来ると、
いつものように、
「きょうのおかずなにー??!」
と訊(き)いたのでした。

匂いをかぐとすぐわかったのですが、
いつものくせで訊いた修二でした。
「カレー!?匂いをかげばわかったでしょう!??」
と美津子(みつこ)が言うと、
「いいじゃん!?」
「いつものくせで訊いたんだからさあー!??」
「ほかにわー??!」
と修二が言ったのでした。

「あとアサリのお味噌汁に、肉じゃが、白菜ときゅうりのお漬物に!?」
「らっきょと福神漬けどっちもあるから!?」
と美津子が言ったのです。すると、
「肉じゃがって!お父さんの酒のつまみじゃん!!?」
「たまには!?カツカレーなんかしたらどおー!??」
と修二がいちゃもんをつけたのでした。(表現がちょっと古いかも?!)

「うるさいわねー!?」
「じゃあー!?カツの代わりに目玉焼きでものせなさいよー!?」
「自分で作ってー!?」
と美津子が言ったのです。

「じゃあー!?お母さんカレーよそっててよー!?」
と言うと、フライパンを取り出しガスをつけ、油を敷くと、
冷蔵庫から卵を2個出して、
自分で目玉焼きを作った修二でした。

「しゅうじー!?塩コショウしないと!?」
と美津子が言うと、
「わかってるよー!??」
「目玉焼きぐらい俺にもできるから!?」
「お母さん!黙って見てればいいじゃん!!?」
と、えらそうに言った修二でした。

目玉焼きが出来上がると、
うれしそうにフライパンを持って、
美津子がよそったカレーの上に載せたのでした。

「もっとまわるくきれいにできないかなあー!??」
と美津子が変形した目玉焼きを見て言うと、
「そんなこと言うんだったら!?」
「作ってくれればいいじゃん!?」
「味は同じだからいいのー!?」
と言うと、
「いっただっきまーす!!?」
と修二は大きな声で言うと、食べ始めたのでした。

「まったくー!?」
「素直(すなお)じゃないんだからあー!??」
と美津子は笑いながら言ったのでした。
「きょうのカレーはどおー??!」
と美津子が言うと、
「どおって!?同じだと思うけどー!?」
「何か入れた!?」
と言い、修二はもう一度、ルーだけをスプーンですくうと、
味を確かめながら食べたのでした。

「ルーをいつもとは違うのに替えたのよー!??」
「ちょっと粉っぽいような気がするけどー?!」
「修二じゃあー!?微妙な味はわからないかあー!??」
と美津子は言うと、
自分の分をよそりイスに座ると、食べ始めたのでした。

修二と美津子が食べ終わる頃、
「ピンポーン!?」
とチャイムが鳴り、
「ただいまあー!??」
と大きな声で義雄が言うと、玄関に来たのでした。

「はーい!!?」
と言って美津子は玄関まで行き、
「お帰りなさい!?」
「きょうは本当に定時だったんですねっ!?」
「最近は定時だと言って、残業になることが多かったから!?」
と美津子がうれしそうに言ったのでした。

「ああー!?修二は帰っているようだなあー!??」
と足元を見て言うと、
「まったくー!?しょうがないんだからー!??」
「うちだといつもこうなんですよー!??」
と言うと美津子は、
修二の脱ぎっぱなしの靴を揃えたのです。

「”うちだと”って言うと??!」
「そうかあー!?修二のやつー!?」
「外面(そとづら)はいいからなあー!?」
と、笑いながら義雄が言ったのでした。

「お父さん!?先にお風呂に入ります?!」
と美津子が言うと、
「ああー!?そうするよー!??」
と義雄は言うと、夫婦の部屋に着替えに向かったのでした。

義雄はジャージに着替え、着替えを持って、
風呂場に向かい、洗濯機に洗い物を放り込み、
風呂場に入ったのでした。
「どおせ!?10分もあれば出てくるから!?」
「早く支度(したく)を済ませないと!?」
と言うと美津子は風呂上りのビールの支度をすぐしたのでした。

「お母さん!?10分なんてかかるわけないじゃん!!?」
「この間は、”頭洗ったから!?”って言って!!?」
「”長過ぎたあー!?”て言って出て来た時は!?」
「8分だったからさあー!??」
と食堂の時計を見て修二が、笑いながらそう言ったのでした。


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