ブログ小説 妙なこと 第十四話(8)

「節約と言っても、肉は国産だろうなあー!??」
と義雄が言うと、
「一応国産表示のお肉を買っていますけどおー!?」
「スーパーの表示も信用できませんけどねっ!?」
「かといって、疑い出したらきりがありませんから!?」
と、美津子が言ったのでした。

「そうだなあー!?お母さんの言うとおり!?」
「消費者は、表示や企業を信用するしかないからなあー!??」
「社長の方針や責任は重いはずだから!?」
「考えが同じ人間が社長交代しても、体質は変わらないってことだなっ!?」
「船場吉兆みたいに!!?」
と義雄が言ったのです。

「高級料亭なんか行った事がありませんけど!!?」
「保健所がどうのとかって、テレビで報道していましたけど!?」
「明らかに、詐欺(さぎ)ですよねえー!?」
「何万もお金を払って食べた人は!?」
「自分のために料理を作ってくれたと思っているのだから!?」
「なんで警察が入らないのかしら!??」
と、美津子が言ったのでした。

「詐欺罪(さぎざい)は、単に騙(だま)しただけでは成立しないんだよ!?」
「社会一般でいう詐欺の概念(がいねん)とは違うようなんだ!!?」
「法律のことは難(むずか)しいから、よくわからないけどなっ!!?」」
と義雄が言うと、
「そうなんですかあー?!」
「納得できませんけどねっ!!?」
と美津子が、不満そうに言ったのでした。

「ところでお母さん!?風呂掃除は?」
と義雄が言うと、
「午前中に済ませてしまいましたけど!?何か??!」
と美津子が言ったのです。
「そうかあー!?」
「たまにはやろうかなー!?と思ったんだけど!?」
「遅かったかあー!??」
と言うと、笑ってごまかした義雄でした。

「あした雨にならなければいいんですけどねえー!??」
と笑いながら美津子が言うと、
「そんなに珍しいかなあー?!」
と義雄はひとこと言うと、居間に向かったのでした。

6時を20分ほど過ぎると、
修二が図書館から戻って来たのです。
「ただいまあー!?」
と言って玄関を入って来たのでした。

台所に来て弁当のからを美津子に渡すと、
「先に着替えてくるよー!?」
と言って、2階の自分の部屋に向かった修二でした。
バッグを机の上に置くと、着替えたのです。
着替えを済ませて階段を下りてくると、
電話が鳴ったのでした。

「もしもしー!?」
と修二が言うと、
「修二?!あたしだけどー!?」
「お父さんに!?」
「今駅に着いたから迎えに来てって言ってくれる??!」
と美加が言ったのです。

「わかったあー!?」
「ところでお姉ちゃん!」
「きょうジュンのところに行ったんだろー?!」
「何かおみやげ貰(もら)ってきたあー!??」
と修二が言うと、
「まったくー!?」
「そういうところはしっかりしてるんだからー??!」
「貰ってきたわよー!?あとのお楽しみ!!?」
「じゃあねえー!??」
と言うと、電話を切った美加でした。

「はえーなあー!?」
「何があとのお楽しみだよー!??」
と切れてる電話に向かって言った修二でした。すると、
居間から大きな声で、
「しゅうじー!?美加から電話だったのかー??!」
と義雄が言ったのです。

すぐに居間に行き、
「お姉ちゃん!?今駅に着いたから、迎えに来てだってさあー!?」
「お父さん!?一緒について行っていいかなあー??!」
と修二が言うと、
「なんだー!?珍しいなあー??!」
「そりゃあー!?いいけど!!?」
と義雄が言ったのでした。

「じゃあー!行こー!?」
「今、軽のキー持ってくるよー!??」
と言うと修二は台所に行き、
「お母さん!?お父さんといっしょに!?」
「お姉ちゃんを迎えに行ってくるからさあー!??」
「キー持ってくよー!?」
と修二は言うと、いつも置いてあるところから持って、
玄関に行ったのでした。

それから修二は義雄に軽自動車の鍵を渡すと、
ふたりは車に乗り込み、家を出発したのでした。


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