ブログ小説 妙なこと 第十四話(7)

美津子が洗い物を済ませ、
いつものイスに座り新聞の折り込み広告を見たあと、
台所から居間に行くと、
コタツで義雄が横になり、いびきをかいて寝ていたのです。

「お父さん!?」
「風邪ひきますよー!?」
と大きな声で言うと、
「おおー!?」
「寝ちゃったかあー!??」
と言って大きなあくびをした義雄でした。

「午後から買い物に行くんだろー??!」
「さーてとー!?」
「着替えてくるかあー!??」
と義雄が言うと、
「近所のスーパーで済ませますから!?」
「いいですよー!?お父さん疲れてるようだから!?」
と、美津子が言ったのでした。

「ガソリンが安かったのは1ヶ月だけでしたからね!?」
「今月はまだまだガソリンが上がるようなことを聞いてるので!!?」
「車でヨーカドーやセイユウまで買い物にはまだ行きませんからー!?」
と美津子が言ったのです。
「夕飯はどこか出かけて食べるかあー??!」
と義雄が言うと、
「きょうはまだいいですよー!?」
「あしたにしましょう!?」
と美津子が言ったのです。

「そうかあー!?お母さんがそう言うんならそうするかー!?」
と義雄は言うと、
新聞のテレビ欄を見て、
「きょうのプロ野球は昼間全部やっちゃうのかあー!?」
「夜はないんだあー!??」
と言うと、テレビのリモコンスイッチを押したのでした。

そして昼間のプロ野球を見始めたのです。そして、
「そう言えば美加がきょうは家庭教師に3軒まわるって言ってたけど!?」
「遅くなるなら迎えに行かなきゃなあー!?」
「何時頃になるって言ってたんだあー??!」
と義雄が言うと、
「最初のお宅は2時間だけど!?」
「あと2軒は1時間だからそんなに遅くはならないようですよー!?」
と美津子が言ったのでした。

「そうかあー!?」
「いつもお母さんに迎えに行ってもらっているから!?」
「休みの日ぐらいは俺が迎えに行かなくちゃあーなあー??!」
と義雄が言ったのです。

「そうですかあー!?助かりますよっ!?」
「それまでゆっくり野球を見ててくださいね!?」
「わたしは買い物に行ってきますから!?」
「お留守番お願いします!!?」
と美津子は言うと、台所に行き、引き出しから財布を取り出し、
玄関を開け、自転車に乗って近くのスーパーへ出かけたのでした。

「わかったー!?」
と義雄は答えると、野球中継をやっているチャンネルを、
切り替えながら、テレビを見たのでした。
1時間ほどして美津子が買い物を終え、帰って来たのです。
「お父さん!?」
「美加から連絡ありました?!」
と美津子が居間に来て言うと、
「まだないよー!?」
と答えた義雄でした。

「そうですかあー!??」
「これから、お夕飯の支度(したく)をしますから!?」
「お父さん!?電話があったら出てくださいねっ!!?」
と美津子が言うと、
「わかってるよー!?」
と言った義雄でした。

美津子が夕飯の支度を始めてしばらくすると、
電話が鳴ったのでした。
義雄はすぐに立ちあがり、居間を出ると、
台所のほうに向かって、
「お母さん!?俺が出るからー!?」
と、大きな声で言ったのです。
「お願いしますねー!?」と台所で答えた美津子でした。

「もしもしー!?」
と義雄が言うと、
「お父さん??!」
と美加が言ったのです。すぐに、
「ああー!?俺が迎えに行くからなっ!?」
と義雄が言うと、
「あっそうー!?」
「6時半ごろには駅に着くと思うから!?」
「着いたら電話しまーす!?切るねっ!!?」
と言うと美加は電話を切ったのでした。

「ずいぶんとあっさりしたヤツだなー!?」
とひとりごとを言うと、
電話を置いた義雄でした。
それからすぐに台所に行き、
美津子にそのことを伝えたのです。

「いい匂いだなあー!?きょうは、すき焼きかあー!?」
と義雄が言うと、
「肉は牛と豚と半半ですよー!?」
「牛だけだと高いからー!?」
「よく食べるのがひとりいますからねっ!?」
と、笑いながら美津子は言ったのでした。


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