ブログ小説 妙なこと 第十四話(5)

修二が頭を整えて洗面所から戻って台所に来ると、
「修ちゃん!?お弁当!?」
と美津子が言ったのです。
「うん!?ありがとう!!?」
「行ってきまーす!!?」
と言ってそれを手に持ち、玄関のところまで行ったのでした。

玄関のところにおいて置いたバッグに入れると、
バッグを抱え出かけたのです。
自転車の前のカゴにバッグを入れ、
図書館までいつものように自転車をこいで行ったのでした。

「お父さん!?新聞読むんだったら!?」
「居間で読んでくださいよー!?」
「片付かないからあー!??」
と美津子が言うと、
「わかってるよー!?」
「もう始まるから!?」
と言うと義雄はあわてて居間に向かったのでした。

テレビのスイッチを入れ、チャンネルを合わせると、
すでに野球中継は始まっていましたが、
ちょうど一番バッターが打席に立ったところでした。
「間に合ったー!?」
とうれしそうに義雄は言うと、
コンセントにプラグをさし、
コタツの手元のスイッチを弱にしたのでした。

「コタツ入れてないと寒いしなあー!?」
「かといって少し温度を上げると熱いし、むずかしいところだなあー!??」
などと義雄は言いながら、座布団の上に座ったのでした。
それからメジャーリーグの試合を、
うれしそうに見た義雄でした。

しばらくしてから、美加が起きてきたのです。
「お父さん!?おはよう!!?」
と美加が言うと、
「おはよう!!?」
「美加!?きょうは家庭教師に行かないのか??!」
と義雄が言ったのです。

「きょうは忙しいのよー!?」
「午後から、3軒まわらなければならないからあー!??」
と美加が言うと、
「ご苦労さんだなあー!?」
「でも!?朝はゆっくりできるんだあー!?」
と義雄が言ったのでした。

「まあねえー!?」
「でも1時までに、最初の家には行かなきゃならないから!?」
「家を12時には出なくちゃあー!?」
と美加が言うと、
「お父さんが送って行ってやるからなあー!?」
「その時は早めに行ってくれよなあー!??」
と義雄がうれしそうに言ったのでした。

「うん!?ありがとう!!?」
と美加は言うと洗面所に行き、
顔を洗いうがいをし、歯を磨いたのでした。

それから台所に来ると、
「きのうの残りのカレーかあー!?」
と言ったのです。すぐに、
「いらないのー!??」
と美津子が言うと、
「食べるわよー!?」
と美加が言ったのでした。

美津子がニコニコしながら、
「さっき同じことを言ってから!?」
「カレーを食べて出かけたのが、約1名いたけど!?」
「美加?知り合い!??」
と言うと、
「知らないわ!?誰??!」
とひとこと言ってから、味噌汁をよそったあと、
中皿にご飯を自分でよそり、カレーをかけると食べ始めたのでした。

「まったくー!!?」
と美津子があきれたように言うと、
「姉弟(きょうだい)そっくりだなんて言われたくないのよねえー!??」
と美加が言ったのでした。

「きょうは何時までに駅に送って行けばいいの?!」
と美津子が言うと、
「お父さんが送って行ってくれるって言ってたわー!?」
「当てにできないけど!!?」
「野球見てるから!?送る時間までに終わるかしらねえー!??」
と美加が言ったのでした。

「たぶん!?野球終わらなければ行かないから!?」
「当てにしないほうがよさそうねっ!!?」
と美津子が言ったのです。すると、
「やっぱしー!?」
「そうだわよねえー!??」
と言うと、納得した美加でした。

美加が着替えをし髪を整え支度ができたので居間に行き、
「お父さん!?送って行ってくれるー!??」
と言うと、
「もうそんな時間かー!??」
「今いいところだから!?お母さんに頼んでくれるかあー!??」
と義雄が言ったのでした。

「わかったわー!?」
とあっさりと美加は言うと、
美津子のところに行き、
「お母さんに送って行ってもらえってさあー!??」
と言ったのでした。

「やっぱりねっ!!?」
と美津子は言うと、車の鍵を持ち居間に行ったのでした。
「お父さん!?美加を駅まで送って行きますから!?」
と美津子が言うと、
「うん!?わかったあー!?」
「気をつけて行ってらっしゃいー!??」
と義雄がうれしそうに答えると、
二人は笑いをこらえ、車で出かけたのでした。


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