ブログ小説 妙なこと 第十三話(13)

「こっちは真剣に考えてたのにー!?」
「お父さんはともかく!?」
「ふたりともテレビ見に行ちゃうんだもん!!?」
と少し不機嫌に美加が言ったのでした。

そして鍋をつつきながら、
「あっ!?」
「原宿に近いところなら!?」
「表参道ヒルズがいいかもねっ!!?」
「おととしぐらいじゃないのかなー??!できたの!?」
とうれしそうに美加が言ったのでした。

「そうねっ!?雨の日にはいいんじゃないの?!」
と美津子も言ったのです。
「でしょー!??」
「ああー!?なんかすっきりしたー!??」
とうれしそうに美加が言ったのでした。

美加は夕飯を済ませると、
さっそく居間に行ったのです。
「修二!武君!?」
「いいところ思いついたわよー!??」
と美加がうれしそうに言うと、
「どこー??!」
と修二がすぐに言ったのでした。

「表参道ヒルズ!」
「ねっ!?いいところを思いついたでしょう!??」
と美加が言うと、
「さっき武君に原宿に近いから!?」
「話したばかりだよー!?」
「お。そ。い!!。」
と修二が言ったのです。

「でもさあー!?どう行けば一番近いかなあー??!」
「それを訊こうと思ってたんだあー!??」
と修二が言うと、
「しょうがないわねえー!?」
「教えてやろうかなっ??!」
とうれしそうに美加が言ったのでした。

「じゃあー!?」
「食堂のテーブルのところに行こー!?武ちゃん?!」
と修二が言うと、テレビの中継を見ながら、
「うん!!?」
と言って返事をすると武は、
野球をなごりおしそうに見てから、
修二のあとを追いかけて行ったのでした。

三人はテーブルのイスに座ると、
「お母さん!?」
「広告の裏が白いのない?!」
と美加が言ったのです。

「あるけど!?何に使うの?!」
と美津子が言うと、
「表参道ヒルズに行く道の説明するのに使うから!?」
「ペンもいっしょに貸してくれる?!」
と言った美加でした。

洗い物をしていた美津子は手を休めタオルで手を拭くと、
裏が白い広告1枚を捜し、それとペンを美加に渡したのでした。
「ありがとう!?」
と美加は言うと、書きながら説明をしたのです。

「原宿からだと、500mか600mぐらい歩くかもねっ!?」
「表参道を歩いてけば行けるけど!?」
「渋谷から地下鉄の銀座線か半蔵門線に乗り換えて!?」
「表参道駅で降りれば!?200mぐらいかなあー!?」
「好きなほうにすればいいわ!??」
と言ってから、
「こんなふうになってるのよー!??」
と言って美加は得意そうに、表参道ヒルズの絵を描いたのでした。

それから武に一生懸命、建物のようすを説明したのです。
「表参道ヒルズの前には!?」
「ルイ・ヴィトンのお店もディオールもあるけど!?」
「武君には関係ないわよねえー!??」
と美加は笑って言ったのでした。

すると武が、
「竹下通りはどのへんですか?!」
と言うと、
「そうねえー!?」
「今書いたこの地図だと!?」
「このあたりかな!?」
と言ってペンで太い線を引いたのでした。

「ねえー!?修ちゃん!??」
「このへんだよねえー??!」
と美加が言うと、
「うん!?そのへん!?」
と答えた修二でした。

「だけどー?!説明聞けば聞くほど!?」
「お父さんが子どもの頃行った!!?」
「変なデパートに似てるんだよなあー??!」
と武が言うと、
「えっ!?またおじさんが変なこと言ったの?!」
「ちょっと待ってー!??」
と言うと、急いで修二は居間にいる義雄のところに行ったのです。

「お父さーん!?」
「野球見ている場合じゃー!?ないよー!??」
と修二は義雄に言ったのでした。


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