ブログ小説 妙なこと 第十三話(14)

「なんだあー!?しゅうじー!?」
「そんなにあわててー!??」
と義雄が言うと、
「お姉ちゃんが表参道ヒルズの説明したら!?」
「武君が名古屋のおじさんが子どもの頃行った!?」
「変なデパートに似てるんだってさあー??!」
と修二が言ったのです。

「こうちゃんがかあー!??」
「じゃあー!?こっち来て話すように言いなさい!!?」
と義雄は言うとリモコンを押し、
テレビのスイッチを切ったのでした。

すぐに修二は台所に行くと、
居間にみんなを呼んだのでした。
そして全員が居間に来てコタツに入ったのです。
美加は広告の裏に書いた地図とペンを持って来たのでした。

「武君!?子どもの頃変なデパートに行ったって言うのは?!」
「いつ頃の話なんだい?!」
と義雄が言うと、
「はい!去年こちらに来て、帰り新幹線に乗ってから!?」
「お父さんがもう1ヶ所、変なデパートに行ったことを思い出したんです!!?」
「そのときの説明が、お姉さんの説明とほとんどそっくりだったんです!!?」
と武が言ったのでした。

「でもあそこの作りは、全国でもほかにないんじゃあーないのかなあ??!」
「俺も、一回しか行ったことないけど!!??」
と義雄が首をひねりながら言うと、
「そうよねえー!??」
「わたしもほかには心当たりないから!?」
「珍しい作りだから、いいんじゃーないのって、言ったのよー!??」
と美津子も言ったのでした。

「美加どんな説明したんだあー??!」
と義雄が言うと、
「こんな感じで書きながら説明したのよー!??」
「間違ってないわよねー!??」
と美加は言うと、
自分が広告の裏に書いた地図を義雄に渡したのです。

「俺は一回しか行ってないから詳しいことはわからないけど!?」
「美加は何回も行ってるだろうから!?」
と言ってから義雄は地図を見て、
「そうだなあー!?こんな感じだった!?」
「確か?!表参道を歩いて行ったんだったよなあー!??」
と義雄が言ったのでした。

「そうかー!?地下鉄の表参道駅からのほうが近いんだあー!??」
と義雄が言ったのです。
そして、地図を美加に返したのでした。

「それで、こうちゃんはなんて話したんだい?!」
と義雄が言うと、
「新幹線が発車してしばらくすると!?」
「”そういえば子供会で変なデパートに行ったなあー??!”」
「って!思い出したように言ったんです!!?」
と武が話し始めたのでした。

「みんなでエレべーターに乗って何階か忘れたけど!?」
「降りると、静岡にそんなデパートはなかったんで!?」
「”東京にはこんなデパートもあるんだあー??!”」
「って思ったそうなんです!!?」
「”とにかく人が歩いてる通路が以上に長くて!?”」
「”端(はし)っこまでかなり距離があった”って言ってました!!?」
「真ん中が空いていて!?」
「”今で言う吹き抜けってやつだと思うんだけど!??”って言ったんです。」
と武が言ったのです。

すると美加が、
「それと同じように話してから、ちょうど1周すると!?」
「下の階に行けるのよ!って言ったら武君が!?」
「”お姉さんの説明とほとんどそっくりだったんです!!?”」
「って言ったのよねえー!??」
と言ったのでした。

「こうちゃんの話は40年も前のことだけど!?」
「この間の話もそうだけど!?」
「実際に行ったとしか思えないんだよなあー!??」
「今でもそうだけど!40年前の東京にも!?」
「表参道ヒルズのような建物は、ほかにはないはずなんだ!!?」
「とにかく不思議な話なんだよなあー??!」
と義雄が言ったのです。

「このあいだのときもおじさんは!?」
「”子どもの頃ここに来たことある”ってはっきり言ったんだもんなー??!」
と修二が言うと、
「なんか考えると頭がおかしくなりそう!?」
「飲み物持ってくるわ!?」
と美津子が言ったのです。すると、
「わたしも手伝うわ!?」
と美加が言い、二人は立ち上がると台所に向かったのでした。

修二は美加が書いた地図を見ながら、
武に原宿の周辺の話をしていたのです。
それからじきに美津子が、急須と湯飲みをお盆に載せ、
美加が、ジュースとウーロン茶とコップをお盆に載せ、
居間に戻って来たのでした。

飲み物を配り終えると、
「ちょっとこうちゃんに電話してみるから!?」
と義雄は言うと、携帯から名古屋の幸治へ電話したのでした。
「もしもーし!こうちゃん!?」
と言ってから義雄は今までの話を、かいつまんで話したのです。
そして、「じゃあー!?おやすみ!!?」
と言って電話を切ったのでした。

「お父さん!?おじさんなんだってー!??」
と修二が言うと、
「変なデパート寄る前か寄ってからかよくわからないけど!??」
「明治神宮にも寄ったそうだ!!?」
と義雄が眉間にしわを寄せ、言ったのでした。

「原宿の駅からだと、どっちも同じぐらいの距離だよねえー!??」
「表参道ヒルズも明治神宮も!??」
と修二は言い、
「やっぱり!行ったんだあー!??40年前にー!!」
と少し顔を青ざめ、言ったのでした。

これで、お。し。ま。い。

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